僕にとっての幸せとは
僕にとって幸せとは、経済的に成功をして、家庭を築いて世間からも尊敬される・・・そんなふうについ最近まで思っていました。
特に父親が自己破産をして、借金を母方の祖父母にすべて押し付けて消えていったという思いがあり、経済的に恵まれることが僕にとっての命題のように思いつづけていました。
この思いが実は違ったということを知ったのが、前の彼女のおかげでした。
彼女が一緒に居た時に言ってくれた嬉しい言葉の一つに、”殴ったら殴り返して、一緒に病院に行ってくれる”と”最悪は、僕のことを養ってくれる”とという言葉があります。
僕は普通の家庭に生まれて、楽しい子供時代を送り、心から好きになった人と幸せになりたいと思っていました。
でも実際にはそれはなくて、父親からは暴力と経済的な不安を与えられるだけでした。
DVを受けて育った子供は、DVを子供に同じようにしてしまう。
これは、昔から良く言われてきていることです。僕の父親も祖父から暴力を受けてきて育ってきていて、この理論についてすごく納得があるものだと思っています。
だからこそ、僕は自分の見えない暴力する可能性に常に怯えた人生を送っていました。
僕がもしDVをしたらすぐに逃げて欲しいと言った時に彼女から、それが”殴ったら殴り返して病院に一緒に行ってくれる”と言われた時に、すごく心が暖かくなれました。
これを言ってくれた時のことは今でも鮮明に覚えています。
僕にとっては世界一優しくて、ここまで思ってくれる人に相応しい人になろうと決心したきっかけになりました。
”最悪養ってくれる”という言葉もまた、僕の心をとても助けてくれた一言でした。
僕もメンタルが弱って働けなくなるリスクを常に背負っている人間です。
でも、今は彼女の方が生活保護や障害もあるので働けないにもかかわらず、そう言ってくれたことが本当に嬉しかったんです。
父親から借金が2000万円あると聞いた中二の秋以来、僕は自分だけはしっかりとしなければという思いで、お金に関して常に気を張りながら頑張ってきました。
だから、気にしなくても、一緒にいれば幸せだと言ってくれた女性に出会えたことは本当に嬉しくて、逆に頑張りたいと本気で思えた瞬間でもありました。
今まで自分の周りにはこのことを話しても理解してもらえず、疎外感を持っていきていました。
そんな僕の不安を一気に引き受けて、一緒に頑張ろうと思ってくれる彼女のことを今でも愛しています。
僕自身も付き合っている時は色々と大変なことは沢山ありました。
でもそれ以上に、自分の過去を理解してくれて、相手のことも大切にしたいと思える人と一緒にいられること。
それは自分が実は一番人生でのぞんでいたってことに気がつくことができました。
たとえパパ活をしていている人だとしても、境界性パーソナリティ障害で気分の上下が激しくても、僕にかけてくれた言葉は世界一優しくて、僕の31年間の傷を癒してくれる素敵な言葉でした。
今は会えないし、何も話すことはできないけど、この出会いが運命と信じて、僕は彼女にもう一度会えることを願っています。
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