Photo by t_design04 債権ETFの解説 共同ポリー 2023年5月14日 12:30 まず債券ETFは大きく分けて国債バスケットのリターンに紐付いたものと、それ以外の債券(地方債、社債等)バスケットのリターンに紐付いたものがある。その違いはETFの「基準価格」を構成する変動要因によって簡潔に区別できる。債券ETF基準価格=(金利, クレジット, クーポン)ETF構築コストは無視— じぇい (@17296Jay18416) May 13, 2023 国債ETFはクレジット部分を原則として0と仮定できるため、金利とクーポンのみが変動要因。これにクレジット変動要因を加えたものがそれ以外の債券ETFとなる。まずは米国債ETFから見てみよう。$BIL 30日利回りが最も高い部類4.6%のETFで対象は1-3ヶ月満期の米国発行割引債。1ヶ月毎に利払いがある。 pic.twitter.com/Nsbuuwn14w— じぇい (@17296Jay18416) May 13, 2023 割引債であるため償還日に向け日割りでETF基準価格が上昇、各月利払いタイミングで基準価格が利払い額分調整していることが確認できる。下記Amountは利払い額の過去一年分の推移だが、米国の政策金利が引き上げられることで最も影響を受ける米短期国債Billsの利払い額が増加していることが確認できる。 pic.twitter.com/VEucRRHaXW— じぇい (@17296Jay18416) May 13, 2023 割引国債ETFが直感的に分かりやすい点は、クーポンを考えなくて良いため足元の政策金利をほぼそのままETF基準価格と連動させて考えて良いところ。仮にFedがここから一年間政策金利をこの水準に据え置くのであれば、年利で5%超のリターンとなる。また利上げ再開ならば利払い額が自動的に追随する。— じぇい (@17296Jay18416) May 14, 2023 持ち続けるリスクは、Fedのピボットつまり利下げ。信用収縮による景気の冷え込み、急速なディスインフレ、またはシステミックリスク対策等で政策金利が引き下げられる際、ETF利払い額もパラレルに引き下げられる。ではこのリスクシナリオに適した米国債ETFは何か?選択肢は複数あるが例えば $GOVT pic.twitter.com/P64d2TnYrB— じぇい (@17296Jay18416) May 14, 2023 ざっくり米国債の金利カーブ全体を買う債券ETFは30日年率換算利回り3.8%と前述のETFには劣るが、今後の利下げ次期まで含めて確信を持てるなら、一定の金利利払いを享受しつつ金利カーブ全体の低下に伴う債券価格上昇≒ETF基準価格の上昇を狙う手もある。ただ米金利大幅上昇なら基準価格で負けもある。— じぇい (@17296Jay18416) May 14, 2023 ここまではマクロ金利の世界。より大きなリスクを狙いたいのであれば、ここまで概説したリスクにクレジットファクターを加えると年率換算8%前後の利回りも狙える。ところで個人的にレバレッジETFは本質的でないと考えているので、人によってはそちらを選びたい人もいるかもしれないが今回は割愛する。— じぇい (@17296Jay18416) May 14, 2023 割引債で短期の金利のみを得る方法と、YC(イールドカーブ)に投資する方法があると学んだ。 ダウンロード copy #金利 #債券 #米国債 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート