リドー~ALBUM踊る様に編~
今回もポルカドットスティングレイ、4thFULL ALUBUM 「踊る様に」の解説をしていきます。
12曲目は、「リドー」!アルバム「踊る様に」のリード曲です。
この曲は、TBS「よるのブランチ」9月・10月エンディングテーマとなっています。ポルカの楽曲にタイアップがたくさんついているのは紹介してきたと通り。依頼元からのを受けて要望に忠実に制作をすることが多い様ですが、ボーカルギターの雫さん曰く、「最強イキリかっこつけリード曲」とのこと。人はどこまでかっこつけることができるのか、楽曲を通してとにかく好き放題やった、という感じだそうです。タイアップ企業やコラボ作品と綿密なやり取りを行った上で完成した楽曲ももちろん素晴らしいですが、ポルカ4人だけの世界が詰め込まれている音楽というのもまたいいですよね!
具体的に中身を見ていきましょう。
癖のあるギターリフと高低差のあるベースライン、クラップに合わせたドラムのビートが特徴的なイントロからこの楽曲は始まります。楽器隊の裏でかすかに聴こえる雫さんの声は、「ショートショート」の原曲のサビの部分からサンプリングをして使用しているのだとか。「踊る様に」というアルバムの中には新旧両方の「ショートショート」が組み込まれているということになります。
楽曲全体を通しては、毒々しくて中毒性の高い曲調となっています。中毒性という点では、歌詞とメロディーの両方が1度聴き終わるとそのまま冒頭に繰り返し戻る構成になっているのがポイント。何度もリピートしたくなります。
また、聴く人によれば「昔のポルカみたい」と感じると思います。確かに、最初期の楽曲「夜明けのオレンジ」と歌詞の世界観が似ていたり、コード進行が「人魚」と同じという類似点があります。ですが、音作りの面では最先端で今っぽさを意識しているんだそうです。ある意味でポルカの歴史を感じられる楽曲だと言えるでしょう。
歌詞には、荒廃した世界の創造神であるリドー様とそんな世界に抗うレジスタンスたちの物語が描かれています。
「あの日あんたは晴れて生物になった 此れ幸いという顔して あんたが世界を作り変えた 100年前の午後のこと」
「かぶれたこの宴もたけなわさ 馬鹿な僕の望みを聞いてくれよ」
等はレジスタンスからリドー様に、
「熱狂を受け入れることね」
「ひざまずく羊の群れ 弱々しくて痛いの 愛の完結 熱を上げてゆく」
「念仏を繰り返すことね」
等はリドー様からレジスタンスに向けられており、お互いの呼応が感じられます。1曲で様々な視点を楽しむことができて面白いですよね。
これらの設定はMVを観るとより分かりやすいです。かなり観ごたえのある作品となっているので、是非チェックしてください!
いかがだったでしょうか!ポルカの気合が十分に詰まったリード曲、その熱量と世界を楽曲・MVと併せて堪能してください☺
本日はこの辺で!明日はALBUM「踊る様に」から13曲目、「夕立」を解説!お楽しみに~
(以下、今回紹介した楽曲のリンクです↓)