(基本解説001)みんなで生活するためのルールをつくる、それが政治です
(政治や法律の基本解説)
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そもそも「政治」って何?
それは、みんなで生活するための
ルール(法律)をつくることです
① まず必要なルールを決める
② そのルールを運用する
③ ルールに問題があったら解決する
必要に応じて法律を見直す
みんなが生活するうえで困ったことがあったり、政治家や官僚が「世の中のしくみを変えたい」と思ったら、いまの法律を見直し必要に応じて法律の改正や新しい法律を検討します。その結果、法律をつくり、それを運用していくのですが、もしそこに問題が起これば、法律に則して解決していく。これが「政治」です。
ルールに関係する3つの機能
上記のルール①〜③は「三権分立」という考え方です。三権とは、立法 (法律をつくる)、行政 (法律を運用する)、司法 (問題を法律に則して解決する)の3つのことです。日本では立法を国会、行政を内閣、司法を裁判所が担当します。
まとめると、こうです
①法律をつくる。《立法》(国会が担当)
②その法律を運用する。《行政》(内閣が担当)
③問題があれば法律に則して解決する。《司法》(裁判所が担当)
国家(政府)というのは必然的に強い権力を持つ構造になります。その権力をそれぞれ独立した機関として互いに監視させることで権力の集中を防ぐため、3つに分けられています。
実は三権分立でなくてもいい
以上は、学校で習う「三権分立」です。しかし、ほんとうに権力が独立しているでしょうか。総選挙で選ばれた衆議院の多数派の党首が総理大臣になるので立法と行政が一体化し、強い権力ができてしまいます。議会が内閣に拒否権を行使できない構造なのでこういう結果に。でも解決策はあります。もし、気にいらないのであれば次の総選挙で落とせばいいのです。実際、政治の本場イギリスでは、上記のような権力分立ということはやっていませんし、逆に権力融合という考え方もあります。
王様の権力だけを国民に移す
そもそも政治は、王様や国王、皇帝、独裁者が、国をどう治めていくかを一方的に決めていました。それで、1649年のイギリスの清教徒革命やフランス革命など、戦争によって王様や皇帝を拘束し、支配者の権力を奪ったのです。イギリスの革命では、王様の権威だけは残して権力を奪い、国民の代表に移して国を治めていこうとしました。
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