人のために動き続けていた私が、1泊2日自分のために生きてみた話。
コチトリ参加者の声②
本記事のライターは「はるはる/ノマドアスリート」さん。
世界中を駆け回るソフトボール選手でありながら、場所や時間に捉われずに働ける環境を提供する「ノマドアスリート」でもあります。
他にも多くの素敵な記事がありますので、ぜひチェックしてみてください。
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*この記事は、1泊2日の旅×コーチングのリトリート「コチトリ」の体験記になります。
気がついたら9月が終わっていた。
現役ソフトボール選手をしながら、英語コーチングスクール「90 English」で働くわたし。90 Englishは創業メンバーとして関わっており、数年前まで英語が話せなかった原体験があるわたしにとって生きがいにもなっていた。
代表とCOOに「フルコミットさせてほしい」と直談判し、9月からは固定給をもらい、全力で仕事をする日々。採用、営業、マーケティング、社内外のリレーション構築など、人と話すことが仕事のわたしにとって目まぐるしい1ヶ月が過ぎた。
やりがいもあり、働く人たちのことも大好きでフルリモートフルフレックス。なんなら好きなときに海外にも行けるこの環境にどっぷり浸かり続けている自分が大好きだった。
一方で、わたしには一つ欠点があった。アスリートなのも理由の一つだが、ついついがんばりすぎて体調を崩してしまうことがよくある。年間1度も風邪をひかなかったことは一度もなく、今回も危うく体調を崩すところだった。
カレンダーを見ると、もう9月29日。仕事に没頭していたらしく、9月は1日も休んでいないことに気がついた。
「さすがに休み取らないとまずいな…。笑」
そう思ったわたしは、幹部に平日休むことを伝えて休暇を取ることに。昔から大好きなカラオケに3時間1人で入り浸った後、最近よくいく渋谷のポーカーのお店に行き、余暇を楽しんだ。
リトリートとの出会い
「リトリート」を知ったのは『ザ・ジレンマ』という海外恋愛リアリティーショー。男女が10名ずつほど集められ、お互いの過去を話したり恋愛事情を話したりしながら進んでいく。
そこで自分と相手と向き合う時間をつくる「リトリート」を体験しているシーンがあり、いつかは受けてみたいと思っていた。
最近入会したハフコミュで「リトリート参加したい人募集!」という投稿を発見!参加したいことを伝えると、バッチリ枠も空いているとのことで10月8、9日の1泊2日で参加することが決まった。
リトリートとは
忙しい日常から離れ、豊かな自然の中で仲間と自分自身とゆっくり対話する体験のこと。「Retreatment(リトリートメント)」(再治療、回復)が語源という説もあるとのこと。
都内でずっと過ごしていたわたしにとって、自分と向き合う時間をつくるために非日常に行くことには非常に興味があった。
9月から90 Englishにフルコミットしたこと。1年ほどお付き合いした彼氏と別れたこと。来年の1月からソフトボールで海外に行くこと。など、ライフイベントが多すぎたこともあり、しっかりと自分と向き合うべきタイミングで参加をすることになった。
今回参加をしたのは「コチトリ」というコーチング×旅のリトリートプログラム。一般的なリトリートは、自然に触れることだけを重視されているものが多いが、コチトリは「人との対話」も組み込まれていた。
自分と対話をするのみならず、悩みや思いなどを他者と共有することで新しい視点からの気づきも出てくる。いきなり数十万円単位のリトリートに参加をするよりも、リーズナブルで気軽に参加しやすいのが特徴だ。
下田に到着、チェックイン
今回参加をしたのは、参加者6名と運営2名の計8名。どんな人たちが参加するのかと少し構えていたが、意外とみんなリトリート自体もよくわからない状態で来ている人もいて、少しホッとした。
1人5分ずつの自己紹介からスタート。ここで、運営のゆまちゃんから「はじめましての人も多いので、この場に徐々に慣れていってもらえたらと。無理して自分を作る必要もないし、身を任せてゆっくりこの場に馴染んでいけば良いので〜。」と一言添えてくれたのが、個人的にはとても安心できた感覚があった。
運営が2人とも普段コーチングをメインに活動していることもあり、場のつくり方や話し方のテンポなどが和やかで話しやすい印象。運営のがっくんから自己紹介をはじめ、その後は次の人を当てる方式で自己紹介が進んでいく。
どこで生まれて、どんな家庭で育ったか、どんな教育だったか、人生のターニングポイント(価値観が変わった経験、苦労した経験)、いま大事にしてる価値観などを話していった。
過去の深掘りワーク
海岸までペアで散歩ワーク。旅人のシャンディさんと2人で携帯を使わずに目的地の海岸まで行くことになった。
なぜ今の仕事をすることになったのか、どんな人生を歩んできたのかなどを話しながら歩いていると、あっという間に目的地に着いた。携帯を持たずに歩いたのは久しぶりすぎてドキドキしたけど、意外と方向さえ間違えなければ到着するもんだなと思った。
散歩から帰って、みんなで過去の深掘りをするワークを行なった。3人1組になり、お互いの過去の洗い出しを発表する。
わたしは「好きな人と好きな場所で好きなことをしたい」と話をした。「みんなそう思ってることだから、もう少しソフトボールとか家族とかを掛け合わせていくとはるはるだけの言葉で語れて周りにも納得感を持ってもらいやすくなるんじゃないかな。」とのシャンディさんの言葉にかなり考えさせられたが、その日のうちにわたしの答えは出なかった。
焚き火をしながら語る
カレーをいただいた後は屋上で焚き火をすることに。BBQの鉄板であるマシュマロを頬張りながら、みんなで団らんしたり、ウクレレを持っている子と弾き語りをしたり。
いわゆる「非日常」に触れながら、楽しい時間を過ごした。何かを話さなきゃ!というプレッシャーも特になくて、自己紹介でえぐいくらいに自己開示をしている同士だったこともあり、心を開くのがとても気が楽になっていた気がする。
恋愛のテーマも多く、人生の先輩たちに相談に乗ってもらいながら過ごす時間は本当に楽しかった。
テントサウナで整い、身体からリトリート
朝8:00からは任意参加のヨガをして、究極のTKG(卵かけご飯)をみんなでいただく。老舗で販売されていたキメの細かいかつおぶしと新鮮なたまごとの相性は抜群…。
その後はテントサウナを屋上で体験。じわじわと身体を温めた後に水をためてくれているプールにダイブ。その後は椅子に座ったり、寝転んだりしながら「ととのう」を体験。
じわっと汗を流し、3往復くらいしてかなり整った。身体がスカッとした気がする。サウナもただ入るのではなく会話にテーマ性があり、ゆっくり話しやすかった。
最後のワーク
最後のテーマは「未来」について。来たときから今日まで、全くまとまっていなかったわたしのテーマである「どうやって自分が生きていきたいか」に対して、どんどん頭の中からアイデアが舞い降りてきた。
これこそ、リトリートの醍醐味だなと。あえて考えすぎず、みんなと自然な対話をしてきたことで、スラスラ出てきた。具体的なイメージかつ最高な自分の理想像。
他の人たちと比べても気持ち悪いほどに自分が鮮明にイメージできている感覚もあり、最近の自分がいかに自分のことを考える時間がなかったのかと痛感。この時間ですべてのことが綺麗にまとまり、すっきりした感覚があった。
2日間を通して
2日間、パソコンどころか携帯もほぼ触らずに自分と向き合うようにした結果、仕事も恋愛も全力でやりたい自分に気がついた。特にソフトボールに対しては気持ちの整理がついてきていて、来年の1月から行われる大会が終わった後は、一度「家族をつくること」に対して本気で向き合ってもいいんじゃないかと思えるようにもなった。
完全にソフトボールをやめるわけではない。でも、自分が今やりたいことは家族をつくることができるだけの財力と心の余裕が必要であり、そのために90 Englishを本気で伸ばしていこうとも思った。
ここ3年間は自分との勝負になるだろう。そう簡単なことじゃない目標を立てたことも自覚をしているからこそ、すべてのことを本気でチャレンジしていこうと思う。
そう思えたのは今回のリトリートに参加したからだろうし、もし辛くなったり一度原点回帰したいときは、今回出会った仲間や運営メンバーに頼ったり、下田まで足を運び、ゲストハウスに泊まるのも良いだろう。
自分と向き合った2日間。帰る頃には頭がすっきりしていて、とても幸せな気持ちになった。仕事が大好きだからこそ、ゆっくりする時間をあえてつくって、これからも自分の幸せと周りの幸せを作り上げていきたい。