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警察官の仕事ってどうなの?(先輩の襲撃)


警察学校を卒業して住むことになる、警察官の独身寮について書きました。

是非、読んでいってください。



予定変更


独身寮には同期、1〜2年上の先輩後輩が全部で数十人住んでいます。

部屋は6畳間で洗面所、風呂、トイレは共同です。

つまり、ずっと部屋に隠れていることはできないんですね。

どこかのタイミングで部屋を出て歯みがきに行ったり、洗濯したり、風呂に行ったり、食事に行ったりします。

寮の廊下で出会うのが同期や後輩だけなら良いのですが、当然先輩と出会うこともあります。

上司ほどではないものの、警察官にとって先輩は絶対に近い存在です。

非番で変なタイミングに廊下で出くわすと、様々な所へ連れて行かれます。

非番員は遊びたくてウズウズしているお祭り状態です。

長い当直から解放され、しかも明日は休みですから。

大体、彼女のいない警察官は連れ出って街に飲みに行きます。

今日は疲れたから部屋でゆっくりテレビを見ようと思っていても、飲みに行こうとしている先輩に廊下で出くわし誘われた瞬間、予定変更です。

日をまたいで飲みに行くことになるからです。

しかし、先輩に誘われるというのは悪いことばかりではありません。

当直中、同じブロックの先輩以外とはなかなか話をする機会が無いのですが、こういうところで仲良くなれば、仕事が格段にしやすくなります。


起きろ!オラー!



さて、日をまたいで帰って来て、疲れ果て部屋で寝ていても油断はできません。

静かに寝続けられるかどうかは分からないのです。

別の飲みに行ったグループがもっと遅くに帰って来たりするからです。

ある晩、飲みから帰ってきて、夜中に寝ていると、ドカン!と大きな音がして飛び起きました。

ドアを思い切り蹴られたのです。

6畳間ですからドアなんて目と鼻の先です。

するとドアの外で「起きろ、オラー!」と叫んでいる声がします。

地震か!?火事か!?と暗闇の中、飛び起きてドアへ向かいます。

すると寮に住んでもいない先輩が2人でニヤニヤして立っています。

「おー、わりーな。寝てたのか。じゃあ寝て良いぞ。」と言ってすぐにいなくなります。

まるでジャイアンのような振る舞いですが、こっちとしては大先輩に対して怒ることはできません。

しばらくして、寮の別の部屋のドアを蹴る音が聞こえてきます。

別の後輩の部屋を襲撃して遊んでいるのです。

こんなことでいちいち怒っていたら警察官の仕事は務まりません。

人間関係が非常に重要ですから。

むしろ、構ってもらって良かったくらいに考えていましたよ。

今回は以上となります。
お読みいただきありがとうございました。

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元警察官日本語教師
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