大阪府警察 交番・駐在所整備計画(平成28年9月策定)【2024.3更新】

本記事では「大阪府警察施設類型別計画 交番及び駐在所編」について解説します。


出典:大阪府

1.近年の交番の整備状況

1年間に約4か所の交番を更新している。

<参考>
平成28年度 交番5か所の建替工事
平成29年度 交番3か所の建替工事
平成30年度 交番5か所の建替工事
令和元年度 交番6か所の建替工事
令和2年度 交番3か所の建替工事
令和3年度 交番3か所の建替工事
令和4年度 交番2か所の建替工事


2.交番等の課題

(1)老朽化

・外壁のひび割れ、浮き、剥離、崩落等
・建具等の腐食、発錆、塗装劣化等
・屋上からの漏水
・壁面設置の掲示板の落下
・フェンスの傾き

(2)狭隘化

・配置人員の増加
・装備資機材の増強

(3)バリアフリー化の未整備

段差の解消、車いす回転スペースの確保、インターホンの設置等のバリアフリーに対応していない。


3.平成28年度から令和7年度までの取組方針

(1)長寿命化

・交番等の更新時期は建築後70年以上を目標とする。
・これまでの事後保全型の維持管理体制から予防保全型の維持管理体制への転換を図る。

(2)更新等

①通常の維持・修繕

②改修
・建築後おおむね25年、50年を目処に、計画的な大規模改修の実施を検討する。

③更新
・耐用年数経過交番のうち、老朽化または狭隘化が著しい等、機能性が不十分な施設。
・公共工事等により移転の要請を受けた施設。耐用年数にかかわらず、優先的に更新する。

(3)総量最適化・有効活用

・施設の新設は原則行わない。新たなニーズに対応する場合は既存施設の有効活用・転用を検討し、これらができない場合は新設・増設を検討する。
・本格的な人口減少社会の到来に備え、治安情勢や人口動態の変化による個々の施設の需要見込みを踏まえ、次世代に継承可能な施設保有量を実現する。
・人口動態や社会環境の変化等による新たな行政ニーズを的確に捉え、既存施設の有効活用による多機能化・転用等を進め、より少ない投資で柔軟に対応する。

<具体例>
・交番等の統廃合
・軽量鉄骨造による建替
・配置人員等により仕様を細分化し、小規模交番におけるシャワー施設の廃止等による延面積の削減
・ガス設備の廃止や建具の削減等による建築コストの縮減
・駅ビル等民間施設への組込み


4.参考文献

大阪府「大阪府ファシリティマネジメント基本方針」(令和4年3月改訂)

大阪府警察「大阪府警察施設類型別計画」(平成28年9月策定)






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大阪地域警察研究会
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