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NFT、ブロックチェーン

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#現代アート

NFTの展示問題

ArtyにNFT展示についてのコラムがあった。NFTに限らず、1990年代に台頭してきたビデオ・アートをどのように提示するのか?という問題(というか悩みだろうか)は存在していた。 古くて新しい課題なのかもしれない。 ロックダウンで閉じ込められていた時は、バーチャル空間に遊ぶことができた。そうしたバーチャル空間を彩るためにNFTは一役買っていた。フィジカルが大分戻ってきた段階で、これらをどのように提示するべきなのか、という点が大きくなってきたという。 NFTの場合は更に事

Seth Price 『DISPERSION』読書メモ

以前、セス・プライスとMOMAのキュレーターの対話についてnoteを書いた。その元となるようなドキュメント、DISPERSIONを読んでみた。そのメモを残しておきたい。 セス・プライスは、ポスト・コンセプチュアル・アーティストとして紹介されている。1970年代前半生まれで、アラフィフのアーティスト、二コラ・ブリオーが紹介した一連のアーティストよりも下の世代、ニューヨークに在住している。 コンセプチュアル・アートとは何であるか? 難しい問いかけであるが、セス・プライスは、

NFTマーケットプレイスの闇

NFTマーケットプレイスが注目されて数か月が経ったけれど、まだまだNFT商取引が一般的とは言えないように見える。楽天がNFTマーケットプレイスに参入するとして、報道があった。 発表の時とは変わって静かにサービスローンチしたように思う。 楽天のIDを持っていれば、そのIDとパスワードでログインできる。新たな利用規約に同意する必要はあるけれど、楽天のサービスを使ったことがあれば戸惑うことは無いと思う。 並んでいるNFTを見たけれど、日刊スポーツとウルトラマンの写真コンテンツ

MOMAのテキスト「What NFTs Mean for Contemporary Art」を読んで思ったこと

NFT が注目されて久しい。作品に限らず、売り方、どんな作品が売れたのか、アートをNFTのコンテキストに持ち込んだときにどんな影響、反応、変化を受けるのか、NFTの技術的観点そのものについて、様々に議論があり、いろいろなテキストがある。そんな大量のテキストの中から、MOMA の『What NFTs Mean for Contemporary Art』が目についた。 冒頭のリードから、アーティストとキュレーターが語るBeepleそしてNFTがどのようなものかという点を整理して

アート×ブロックチェーン

僕が勤務している外資のソフトウェア企業、かなり広い製品ラインを持っていて、エンタープライズ向けの製品が中心なんだけど、AI *1 , IoT, Blockchain, Big Data系の製品もある。もともとのキャリアのスタートはプログラマ。ハードウェアを動かすようなプログラムやら、工場の自動化のプログラムを書いていた。コンピューターの仕組みにディープダイブしていた。最近のキャリアはビジネスプロセスのスペシャリストとして、プロセス改善だったり、システム化の計画だったり、テクノ