マガジンのカバー画像

現代アート研究

222
現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
運営しているクリエイター

#ギャラリー

2025年の卒業・修了制作展めぐりに向けて

2025年も卒業・修了制作展のシーズンになった。 ギャラリーをはじめてから展覧会を一緒に作ってもらえるアーティストを探す旅が始まった。2023年から積極的に卒業・修了制作展を見て回っている。卒展巡りは、2022年12月の東京造形大学と東京藝術大学の博士展がスタートだった。 僕の大学院の研究では既に価値が定まりグローバルに知名度が高いアーティストを研究対象にしていたため、見にいく展覧会なども限られていた。美大・芸大の卒業・修了制作展に関心がなかったわけではない。佐賀大学の卒展は

アートワールド2022

Artsyのまとめ記事が便利 一つ目のまとめは2022年のオークションについて、ウルトラ・コンテンポラリー・マーケットという表現に目が止まる。プライマリーで若手アーティストをコレクションする人たちが増え、そうしたアーティストの作品がオークションに出始めたらしい。オークションデビューと紹介している。 アーリーキャリアのアーティストがオークションに出始めて、それらアーティストは、展示歴、美術館収蔵品のリスト、そしてコレクターのウェイティングリストを十分に積み上げている。年の後

ギャラリー・ホッピング

若い頃、バーを巡ることが楽しくて仕方がない時期があった。一晩のうちに、何件かのバーを回る。これをバー・ホッピングと言うらしい。それを知ったのは10年くらい前だろうか。銀座がバー・ホッピングの中心地というのだけど、今はどうなのだろう。本業勤務先にはジョブ・ホッパー達がいる。 ギャラリー・ホッピングという言葉は、アート・バーゼルに関連したアートのデジタル化の挑戦の記事で読んだ。 緊急事態宣言が解除され、各地のギャラリーがオープンしはじめたので、ギャラリー巡りを再開した。沢山の

アート漬け 物量という学習方法

某テレビ局で番組制作をしているゼミの同級生。彼女のお世話になっているというアーティストの個展があった。 ストライプハウスギャラリーで開催していた小堀令子展。 残念ながら、愛知県のグループ展の準備だったかで、アーティストは不在、他に人はおらず、貸切状態で鑑賞することができた。 壁面を覆う大型の作品、包み込まれているよう。 ネットワークと表現される。見ているうちに引き込まれてしまう。作品の大きさという圧。 同級生の説明によると、このペイントはベースに風景画がある。そこに