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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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2024年6月の記事一覧

《Nyenyedzi nomwe》Kresiah Mukwazhi

世界最大級のアートフェア、アートバーゼルの中での伝統のバーゼル・イン・バーゼルを見に来た。6/10から始まったアートフェアは6/12からプレビューを開催している。お金で買えるチケットは6/12のホール1.0を観覧することができ、主要なギャラリーのプレゼンテーションであるホール2.0は夕方から入場することができる。 ホール1.0はUnlimitedとして、大型のインスタレーションが展示されていた。マーク・マンダース、ミリアム・カーン、ロバート・フランク、ウーゴ・ロンディーネ、

Pierre Huyghe Liminal

5月のはじめ、ピエール・ユイグ(Pierre・Huyghe)の大規模な個展「Liminal」をベネチアのPunta della Doganaで見てきた。ここでは展覧会を見たメモを残しておきたい。 ピエール・ユイグは展覧会の開始にあたって、そこが始まりと言う。多くのアーティストは作品制作を終えてから展覧会の初日を迎えるが、自分はそうではないという。 つまり、ピエール・ユイグの作品は展覧会が始まったタイミングで固定されているものではなく、会期中にも変化していく、どのタイミング