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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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2022年5月の記事一覧

Seth Price 『DISPERSION』読書メモ

以前、セス・プライスとMOMAのキュレーターの対話についてnoteを書いた。その元となるようなドキュメント、DISPERSIONを読んでみた。そのメモを残しておきたい。 セス・プライスは、ポスト・コンセプチュアル・アーティストとして紹介されている。1970年代前半生まれで、アラフィフのアーティスト、二コラ・ブリオーが紹介した一連のアーティストよりも下の世代、ニューヨークに在住している。 コンセプチュアル・アートとは何であるか? 難しい問いかけであるが、セス・プライスは、

寺田鮎美『空想美術館——複製メディアにおける芸術作品の受容』 読書メモ

ゼミのチャットで会話した中で、マルローの「空想美術館」の話がでてきた。本来は原著にあたるべきだろうけど、論文を見つけたのでそれを読んでみる。翻訳本もあるようだけど、アンティークの域であり、こちらもハードルが高かった。論文から概要を勉強させていただく。インターネット時代の便利さを最大限に享受しようという具合。 論文はこちらの書籍に掲載されているみたいだが、全文をインターネットに公開してくれている。感謝。 マルローの美術館に対する問題提起から始まる。 磔刑の十字架や、神殿の

フィル・ナイト 『SHOE DOG』 読書メモ

ナイキと日本は深い関係がある。このことを知っている人はどれだけ居るだろうか。本書はナイキの創業者、フィル・ナイトの自伝。数年前からオニツカタイガーがリバイバルしているが、リバイバル前のタイガーをアメリカで売りまくっていた話、多少物語に冗長さがあるけれど、大量の日記から本書を綴っているものと思われる。いわゆる創業者の立身出世本。ページの下に西暦が書かれていて、当時がどんな様子だったか知ることができるのも興味深い。 シュードッグとは、寝ても覚めても靴のことばかりを考えている人のこ