犬を連れて、タイとカンボジアを陸路で渡る

日本〜バンコク編


いよいよ日本からタイのバンコクへ出発の朝。

夫の妹が車で私たちを送ってくれた。
荷物も多いので、車で送ってもらえて本当に助かった。
妹の存在無しには引っ越しは出来なかったと思う。

羽田空港に着き、犬はゲージに入れ、チェックインカウンターに並んだ。
犬のゲージは今から6年前にバンコクのチャットチャック市場で購入したもので、安かったがしっかり長持ちしている。

チェックインカウンターは結構並んでいて、30分程は並んだ。
私の犬は毎回、空港ではキャーキャー大騒ぎし、周りの人の注目を浴びる。
それでもウチの犬が逞しいのが、どんな状況でも食欲があり、夫のお母さんが握ってくれたおにぎりをゲージ越しに少しずつ与えると少し大人しかった。

タイ航空の預け荷物は一人25kgとなっており、私たちの荷物は微妙に規定より重かったと思うのだが、係の方は犬以外の荷物をいっさい気にしていなかった。
係のお姉さんは、犬のことで必死だったと思う。

犬は「超過荷物」として扱われ、300ドルをその場で支払う。円安が痛い。
まあ、子供一人分の飛行機代と思えばいいか。

全てのチェックイン手続きを終えると、係のお姉さんが
「9時半まで犬と一緒にいていい」
と言ってくれたので、夫の妹たちと一緒にコーヒーを飲みながらギリギリまで待った。(フライトは10時半だった)
この時点で、犬はキャーキャー言いながらも睡魔と闘っていた。

そして9時半前に犬をチェックインカウンターに預け、鳴き声に後ろ髪引かれながら搭乗ゲートへ向かい、妹たちと別れた。

機内では犬のことばかり考えて過ごした。
一刻も早くバンコクに着いて、犬と再会したいと思った。

バンコクに定刻より若干遅れて到着し、私は競歩で出口まで向かった。
本当は走りたかったが、廊下を走ってはいけないという小学生時代の教えが私を制する。
イミグレでは前の白人のおじさんが手続きに時間がかかっていることにイライラして「ちょっと、順番変わってくれませんか!」とあと一歩で詰め寄るとこだったが、その衝動もなんとか抑えてバッゲージレーンに向かった。

バッゲージレーンの小脇にある「超過荷物コーナー」から、私の犬が出てくるのだ。

「ちょっとちょっと!私は◯◯便に乗って来たんだけど、私の犬はまだですか!」
と係のお姉さんに聞くと、
「Wait a moment」
と言われ、また私はイライラしながら犬が出てくるのを待った。

そしてしばらく、「チーン」という音と共に超過荷物を運ぶエレベーターが開き、ゲージの中で仁王立ちしている私の犬が現れた。
私の犬は、私たちを見るなりまたキャーキャー言い出したが、とても元気そうだった。でも、不安だったろう。よく頑張ってくれた。

その後、犬は動物検疫部屋みたいな部屋に連れて行き、全ての書類を私し、予定通り500バーツを支払い、無事にタイへと入国できた。
その部屋で手続きをしてくれたタイ人のおばちゃんはとても犬に優しく
「どうしてそんなにエーン、エーンと泣いているの?もう少しで手続き終わるよ〜」
と、ずっと優しく犬に話しかけてくれた。

「空港の1階を出ると、オシッコとかできる草っ原があるよ」
とも教えてくれた。

ちなみに、そのおばちゃんの手続き後、スワンナプーム空港の出口でもう一度、書類の提示を求められた。
「タイに犬を連れてくるのは初めてか」
と聞かれ、
「いや、実は2回目なんです」
と答えると、1回目の時にスワンナプームで渡した犬の書類はあるかと聞かれた。
なんと私、2019年に受け取った書類をちゃんと持っていた。
それを見せてすんなり通過、私の犬は無事にスワンナプーム空港の外へと降り立った。

おばちゃんが教えてくれた草っ原で用を足した私の犬は、意気揚々とスワンナプーム空港を歩いていた。

今晩は、バンコク内のホテルに泊まる。
「バンコク ペットフレンドリー ホテル」
と検索し、選んだホテルはここ

Ibis Bangkoku Sukhumvit 24

荷物も多いので、送迎も予約した。
犬も一緒に乗ることを伝えたら600バーツをプラスで支払えばOKとのこと。

犬はお迎えのタクシーに乗り、バンコクの濃い夕日を見ながら大都会にある洒落たホテルに到着、狭いが綺麗な部屋で一泊を過ごした。

夜は犬も連れて屋台でカオマンガイを食べ、都会の公園のネズミを追いかけ、スクンビット通りにできたIKEAの前のクリスマスツリーで写真を撮った。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    






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