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日米の戦争観の違い
このnoteを開いていただきありがとうございます。
先日の航空博物館に行った際にコンコルドをみて最高に楽しめたことも事実なのですが、それと同時に感じていたことがあったので、今回はそれを記事にさせていただこうと思います。
今日はニューヨークにあるイントレピッド海上航空宇宙博物館に行ってきました。色々言葉が渋滞してますが、海上に「イントレピッド」という第2次世界大戦やベトナム戦争で実際に使われた空母があって、これが「イントレピッド海上」、そのイントレピッドの甲板と内部に米軍の戦闘機が展示されているので、この部分が「航空」、さらに甲板の奥部分にスペースシャトル「エンタープライズ号」も展示されているので、そこ部分が「宇宙」といった運びです。
展示は色々なものが並んでいて面白かったのですが、イントレピッド内部だけ面白いとは違う感情を持ちました。そこは主に第2次世界大戦の資料を扱っているのですが、当然日本で見てきた資料館とは戦争の捉え方が違いました。
日本は敗戦国なので、雰囲気的に
「僕たちは可哀想な被害者で、祖国を焼け野原にしたアメリカは悪者だ」
という雰囲気をどうしても感じてしまうところがありました。
実際どの国も自国に都合の悪いこと(日本でいえば満州の虐殺など)はわざわざ資料館などを作って語り継ごうとするはずもないので、日本が「巻き込まれた」立場にある東京大空襲や、広島と長崎の原爆などだけが今の時代にも強く残ってしまうのはある種仕方がないことだと思います。
そしてそれを子供たちが見に行き、その人達が大人になって、またその人によって語り継がれたのが今の我々の世代なので、その概念を当たり前と捉えてしまうのも仕方がないと思います。
ただ今回訪れたイントレピッドは日本軍の展示スペースがあったり、神風特攻隊の説明があったりと、日本へのリスペクトのようなものも感じられました。決して日本国内の資料館が戦時中の米軍を軽視しているとは思わないですが、イントレピッドの展示では殺しあった敵国に対する敬意、お互いを尊重する姿勢を感じることができました。
アメリカにしてみれば、真珠湾で奇襲攻撃をされ、多くの乗組員を殺されたという憎しみは、心のどこかに残っていると思います。それでも歴史の中において、両国の事情も含めて背景説明をすることでお互いの立場から起こってしまった出来事をとらえること、公平な立場になって過去の事実を継承していくことの大切さを感じることができました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。