遠くを見る

新卒入社して4年と3ヵ月いた会社を退職して、新しい会社に入った。
そこで体験したことを残しておく。

今までの環境とは異なっていて、理解できないことが多くあった2週間だった。この2週間は今までに味わったことのない苦しさがあった。

でもこの苦しかった時間で、初めて自分というものを考えられた。
むしろ自分と向き合うことは苦しいことだと自覚できたし、自分に向き合う時間がないと自分の弱さを知ることできん。自分の弱さを知ってこそ次に前に進む準備ができるんだと思う。なんか、どっかの誰かも言ってそうな言葉かもしれんけど、今の自分が本気で思っていることだけん、そう書いておこう。

まず初日に言われたのが沖縄に1ヵ月行くということだった。
今いる環境から離れて自分を見つめる時間を作る、今の自分にはその時間がいるということでの提案だった。
理由があり、その提案を実行に移すことができなかった。

そこから今まで読んだことなかった新聞を読んだり、それをスクラップして発信したり。実際に自分が知りたいと思う場所に足を運んで、見て学ぶような体験もしたりした。修学旅行でもない限り歴史資料館に行ったことなんてないし、天気がいい日に図書館にこもって読書をするなんて今まで考えたこともなかった。自分が選んでこなかったような行動なだけに不思議な感覚だった。

そして一番つらかったのは、自分の考えの弱さや人格に対して、フィードバックを受ける時だ。これはフィードバックをいただいた代表から後にその必要性について話してもらって初めて、意味を知ることができたが、それまでは全く意図が見えずに、ただ否定をされている感覚だったけん、ものすごくつらかった。
この人は絶対に自分のことを嫌いなんだろうなと思ったりもした。

常々言われたのが、「遠くを見なさい」「全部を頭に入れろ」だった。
文字で書いてくれているのだが、意味が分からなかった。
言葉の意味をやり取りしているスレッドから何度も考えたけど、なぜそれをしないといけないのかも分からず混乱していた。

でも言われ続けて、考え続けたからこそ、今では遠くを見るという意味や、全部を頭に入れることで見えてくるものがあるのだとわかった。

それもこれも1年半前から続いていたのだ。
2週間の振り返りなのだが、重要なのでもっと前からのことも書いておく。

1年半前、先輩の紹介でこの会社を知り、入社したいと思って、選考に進んだ。その時は、残念ながら不採用になったのだが、大事なのはその時のやり取りだ。今回の入社までにやり取りしていた内容と一緒のようななやり取りをしていた。1年前から、新聞を読むことや自分のことばかり気にすることに対して指摘されていた。
そこに対してやると言っていたことも実際にやっていなくて、本当に自分て何なんだろうと思った。

僕は自分を振り返ることをしてこなかった。たぶんそれは、めんどくさがっていただけだ。
それでは本当の意味での失敗や成功にも気づかないし、気づかなければ現状維持のままだ。進化させるためには、苦しかったことや嫌だったことにも目を向けて、なぜそれが起こったのかと、そこにどんな人が出てきてどんなことを伝えようとしていたのかを考えなければならないと思った。

まだまだ、気づけることはたくさんあると思う。
今日に気づくこともあれば、何十年もたった後に、今のこの時間から気づくこともあるかもしれない。
今はやっていることは大変だった今を残すことにすぎないかもしれないが、これを次につなげていこう。

これから大変な事とか辛いことが山ほど出てくると思うけど、それには必ず意味があると捉えて生きていこう。
その意味を考えながら生きていくことが今の自分にできることで、未来の社会に役立てば自分の人生良かったと思える時が来るはず。


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