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はんテリ

なんだか夏の夜みたいな空気感、
ちょっと夜更かししたくなって深夜にPCを開いてしまい。

前座と書いたからには本編を書かなきゃという義務感で、始めます。
先週某高校でやらせて頂いたストーリーテリングのシェア記事です📕

ストーリーテリング(ストテリ)とは:
伝えたい想いやコンセプトを、体験談やエピソードなどの物語を引用して、聞き手に強く印象づける手法

だそうです。今回は高校3年生に対してこのストテリをさせて頂きました。
自分自身の物語をお話しして、彼らが進路について考える時の一助となるようなイベントでした、素敵。

ちょっとお恥ずかしいですが、はんぺんのストテリをシェア。。ではでは早速行くぞう💪


1.なぜ医学部?

これは一番はっきりしている人も多いのかもだけれど、
私にとってはめちゃめちゃ話しにくい😅

なぜかといえば、、本当に"なんとなく"で決めたからですねぇ。

高校生の自分はただただ好きなことを追い求め、
部活でも家でもギターをかき鳴らし、大好きなTaylor Swiftの歌詞を覚えることに毎日を費やし、片平里菜ちゃんやGoose house(当時)のライブに通い詰め、今となってはJrから卒業したふぉ〜ゆ〜と笑、Kinki兄さんにハマり、

高3になっても、まあテスト通ればいっか!という学生生活🏫

化学の試験前日になって初めてテキストを開く荒技を繰り出していた気がする〜笑
振り返ると本当に毎日音楽に溢れて。今でも音楽と記憶の結びつきが強いのはそのせいかなぁとも。

そんななので将来の進路なんてしっかり考えるのも億劫で、とりあえず模試を受け始めてからは、当たり障りないだろうと思って志望校に医学部を書き連ね、表面上"医学部志望"ということになっていました。

今考えたら、あの時もっと悩んでおけばよかったなぁと。

もちろん今は幸運にもやりたいことに出会えて幸せなのだけど、
もっと違う道もあったなぁとも思うのです。

空が好きだからパイロット。
宇宙が好きだから航空宇宙系。
母みたいになりたくて薬剤師。
映画作りやってみたいなぁ。
デザインも勉強したいなぁ。

あの時本当は何になりたかったんだろうと、
今思い返しても全部は思い出せないけれど、
何にでもなれる18歳が、医師になればいいやって自分の手で進路を狭めていたことに対して、ちょっぴり後悔もあります。

昔から「目標を早めに決めて、それに向かって一生懸命頑張る」スタイルがかっこいいと思っていたので(多分今もそう)、何事も目指すものを早く決めてしまう習性があり、それって潔いけど可能性を狭めるリスクでもあるなぁと。

だから高校生には下の3つを繰り返すことをおすすめしました。
全部私が高校時代にできなかったこと。

・自分が本当にしたいことを考える時間を作る
・そのためにはどうしたらいいかちゃんと調べる
・人に自分が何をしたいのか話す、相談する

2.医学部ってどういうところ?

次は大学生活について。これは本当に人によって答えは違うだろうし、自分にとっての大学生活が人様に推奨できるようなものなのかは分かりませぬが、、あくまで一例として笑、お話ししました。

よく医学部=職業訓練学校って言われます。先生もそう言います。でも本当にそうなのかなぁってはんぺんは思うわけです。学生だからできることってあって、必ずしもただの職業訓練学校ではないんじゃないかと思います。

・研究

ひとつは研究。私は正直、研究してるようでほとんどしてないです。

興味ある研究室に遊びに行って、好きな分野の話をして、ちょっと手を動かして、くらいがちょうどいい。他に論文を書いたりしている人たち(先輩でも後輩でもすごい人たちいっぱいいますよね)みたいに、自分で仮説を立てて、何回も試行錯誤して、データを解析してどうこうっていうことはしないし、研究をすることが好きというよりは、研究室に行くことが好きです。笑

だから実習が忙しければプライオリティはかなり低くなり、研究自体に興味はあるのかもしれないけれど、何かを解明したいっていう積極的なモチベーションは圧倒的に低い部類なんだろうなと思います。

要は、実習とは違う場所に遊びに行って、実験してあわよくば何か分かればいいな、ってそれくらいのテンションで。

これが許されるのが学生の特権かなと勝手に思ってます笑
授業料以外にオプション料金も必要なく、何かを成し遂げなきゃいけない期限も何もなく、ゆるゆると。本当に先生方には感謝しかなく、きっともっとモチベーション高くやるべきなのかもですが、自分のペースでゆるゆると卒業までいく気がしますね。。笑

・インターン

コロナで暇になってから、インターンを始めました。
海外留学に興味のある医療者に向けた情報発信をするという名目です。インターンと言ってもオンラインで、インタビューの企画立案や動画編集、Tシャツのデザインなどなど。
正直このインターンが自分にとってどういう意味を持つのか?と悩むときもありましたが、やっぱり一番大きな収穫は全国の学生や世界で働く先生方との出会いかな。
これまでは部活が99%。自分の大学の人としか出会わず、なんとなく将来のキャリアパスという意味では、自分と同じベクトルの人がいないなと思ってました。でもこの世の中にはおんなじようなモチベーションの人がいるんだっていうことに、インターンを始めてから気づくことになりました。全国津々浦々、医療系学生が集まったコミュニティというのは本当に貴重な場。

ここまで書いてきて、いかにカリキュラム外のことをするかというのが、
「人と違うことを好む」はんぺんにとっての原動力なんだなと思いました笑
同学には信じられないほどポテンシャルが高い人が多く、ただカリキュラムをこなして勉強を頑張るだけじゃ、はんぺんはただただ周りの凄さに圧倒されて埋もれてしまう。だからこそ外を見る、違うことをするのが自分にとっての心地よい風向きなのかなと思うのです。

圧倒的 n=1な内容でした。
こんな人もいる、必ずしも職業訓練学校じゃないよねっていう話。笑


3.はんぺんの野望

進路を決める高校生と同じくらい、卒後を考えるはんぺんには迷いがあり。。なんなら1.でも書いたように高校生の時は何も考えてなかったので、今が人生で一番悩んでます。。

入学前は自分は救急医になりたい(んだと信じていたが正確)、入学後3-4年間は本当に医者になりたいのかわからなかった、5年目でやっと好きなもの、面白いと思えるものに気づいた、でもやりたいことがありすぎてどうしよう。

こんなはんぺんの好きな臓器トップ3(2022.4.24時点
)は、1位タイで心臓、脳。3位は腎臓。
志望科もこれに順じ笑

・今後のキャリアはどう組み立てていくべき?
・出産・育児はする?そもそも結婚はする?
・大学院は行く?
・海外で働く?日本に戻る?
・発展途上国の派遣にもチャレンジ?
・仕事いつまでする?人生終えるまで?
・セカンドライフとかどうなるんだろ?

いろんな問いがたくさん溢れた結果、

「いま全部答え出るわけないわ」

というのが結論です。

でも、答えは出なくても考えること。
答えは出なくても考えるプロセスで、自分を理解することが本当に大事だなと。キャリアの中で自分が一番優先したいことは何なのか。


私なら、なるからには一人前に、そして家庭を築くこと。


こんな対極にあるような2つの野望を持って絶賛悩み中なはんぺんは、進路選択をする高校生に自分を重ね合わせながら、考えることの重要性を伝えました。

これから20年後30年後、自分が何をしているかなんて分からないけど、
想像することはできるし、考えてみた方が今の自分を理解できるかもね、というメッセージでした。


はんぺんのストテリ。はんテリ?はこんな感じで。
想像以上にたくさんの方が聞いてくれて、とっても嬉しい反面、自分の話で良かったのかな、という不安もあります。


兎にも角にもこんなに長い文章を、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。そしてぜひ皆さんのストーリーテリングを聞かせてほしいなぁと。。特に同学のストテリとか聞いてみたい((果たして機会はあるのか。。
100人いれば100通りのストテリがあるはず!

大学にもストテリの授業があればなぁ〜(えらい人に伝われ🙏)
ストテリ会ご希望の方はどなたでも、はんぺんまで!笑


次回は、ちょっとハッピーな記事。
ではではおやすみなさい〜