乙女座の話
基本情報
データ
キーフレーズ「I analyze(私は分析する)」
誕生日:8/23〜9/22
黄道12宮名:処女宮 −しょじょきゅう−(Virgo)
ハウス:6ハウス/支配星:水星
2区分:女性(陰)/3区分:柔軟宮/4区分:土のエレメント
二十四節気:処暑(8月23日〜9月7日頃)・白露(9月8日〜22日頃)
宿曜:翼宿/軫宿/角宿
品位:水星−高揚/木星・海王星−障害/金星−下降
最輝星:スピカ(α星 1等星)
十二辰:辰
タロット:隠者
キーワード
高度な専門知識/技能/仕事/組織への従属/奉仕/管理/配慮/繊細/規則/批判/健康/洗練/純粋/純潔/純度の高い自分/清浄/蒸留/汚染物質の除去/収穫の分配
象意と場所
西北西/平地/農地/牧場/職場/勉強部屋/貸家/借家/物置/本棚/厳重に防犯している場所/綺麗に整備されている場所/新興住宅/薬膳料理の店/薬局/アロマや漢方やサプリメントの店/スポーツジム
職業
頭脳を使う仕事/正確性が求められる仕事
弁護士/税理士/会計士/経理/評論家/SE/プログラマー/校正者/秘書/医師/看護師/薬剤師/栄養士/調査/統計/分析の専門家
制服がある仕事/警察官/消防士/軍隊
農業/事務用品、文具を取り扱う仕事/健康や衛生に関わる仕事/ペットの飼育や販売/細かい作業 など
人物
上記の職の人/勤め人
人体部位と病気
腹部/胃腸/消化器官/膵臓/脾臓/下痢/便秘/栄養失調/神経の病気/精神疾患
色
紺/モスグリーン/オリーブグリーン/柔らかな暗い色調/ベージュ/オーガニックな色/ナチュラルで穏やかなカラー/ホワイト/グレー
ファッション
無駄のないシルエットや、清潔感のあるファッション、制服などのきっちりとした格好が得意。体が冷えないファッションも大切。細部のディティールにこだわったアクセも◎
【スタイル】
シックでエレガント/クラシック/コンサバ/トラッド/ベーシック
【素材】
上質で耐久力のある素材/シルク/ウール/肌触りが良く長く愛用できるもの
【モチーフ】
農業(稲や穀物)/ミツバチ/規則的な柄/小花柄や繊細な植物柄/メガネなどの知的アイテム/クラフトや手芸
性質の話
一、二位を争うほど繊細な感受性を持っている乙女座。
土のエレメントである乙女座の土は土壌。環境によって土壌が違うように、それぞれ周りの環境や相手に合う性質に、自らを変容させる柔軟さがある。
「他者」を通して世界を見るため、あらゆる情報を客観的に処理し、細部まで分析する。
乙女座的な生き方
皮肉屋のように思われることも少なくないが、それは高性能で繊細な情報処理センサーのせい。
乙女座はなんでもよく見つけ、それを現実にもっと合う形に修正できる。
だから脊髄反射のように、時に鋭い言葉が出る。
頭脳の星であるとともに、感性の星でもある乙女座は、頭脳と感性が密接で、センサーに反応したものが、たとえ相手の地雷であろうと、そのままストレートに出てしまうのだ。
そこに悪意はなく、あるとすれば、ただ相手の役に立つだろうという思いだけ。だって修正できると知っているから。
そんなよく見える乙女座は、時に高い理想に苦しむことも。
けれどその高い理想が出てくるのは、現実にできない理想を描いているのではなく、その理想を現実にできると無意識のうちに知っているから。それを成し遂げる強さを十分に持っているのだ。
批判で終わらないこと。とにかく広い視点を持つこと。全てを何の偏見もなく、事実を受け止め分析していくこと。それを現実に落とし込むこと。
そうして誰かの役に立った時、乙女座は生きがいを感じる。
それを正確に行うために、自身の思考と感覚を整えることも忘れずに。
乙女のセンサーは高性能故に繊細なのだから。
プラスに働いている時
責任感が強い/分析力に優れる/細やか/役割をきちんとこなす/能率が良い//実務能力が高い/管理能力が高い/控えめ/慎ましい/繊細な気配りができる/奉仕精神旺盛/繊細で理知的/規則を守る/完成度の高い仕事/私欲に流されない/几帳面/清潔/繊細な感覚
マイナスに働いている時
理想が高すぎる/完璧主義/気難しい/視野が狭い/疑り深い/潔癖/心配性/自信がない/人の粗探しをする/批判的/神経過敏/現実逃避する/机上の空論ばかりになる/欠点や失敗を許せない/先頭に立たない/優柔不断/打たれ弱い/冒険できない/移り気
神話
農業を司る女神、デーメーテール。
彼女はゼウスとの間にペルセポネという娘を産んだ。地下深くの冥界にも伝わるほど、ペルセポネは美しく育った。
ペルセポネの噂を知った冥界の王、ハデスは、彼女を妻に迎えようとする。
しかし、デーメーテールは、大切に育てた娘を冥界に行かせたくなかった。そこで、ペルセポネをシチリアに隠し、その地をニンフに守らせた。
ペルセポネを隠され、ハデスは怒り狂う。
彼女を見つけ出し、ニンフたちと野原で遊んでいる時を狙って大地を真っ二つに割った。その狭間、深く暗い闇の世界へと落ちるペルセポネ。
こうしてハデスは、彼女の意志など関係なく、ペルセポネを妻に迎えることに成功したのだった。
この事実を知ったデーメーテールは悲しみに暮れ、ただ嘆くばかり。彼女の悲しみに、地上の草木は枯れ、作物は何ひとつとして採れなくなってしまった。
人々は苦しみ、やがて飢えで死んでしまう人も現れ始めた。
その様子を見ていたゼウスは、ハデスにその惨状を伝え、ペルセポネを帰すように説得した。
ハデスは渋々承諾した。しかし、ただで帰す気は無かった。
ハデスは、冥界に来てから一度も食べ物を口にしなかったペルセポネに、赤い実を十二個渡した。そして、これを食べたら母の元に帰すと提案する。
その提案を受け入れ、ペルセポネが赤い実を数粒食べると、ハデスはニヤリと笑った。
彼女が食べたのは、食べると地上に帰ることができなくなってしまう冥界のザクロの実だったのだ。
ペルセポネは、母の元に帰れなくなってしまった。
その罠に気付いたゼウスは、自身の力を使い、限られた期間だけでも地上に戻れるよう取り計らった。
ゼウスの計らいで、再開できた母と娘。
彼女らはとても喜び、地上の草木の元へと戻った。
しかし、ペルセポネはザクロの実を四つ食べてしまったため、一年のうち、三分の一を冥界で過ごさなくてはならない。
その間、デーメーテールは悲しみに暮れてしまうため、彼女の恵みを受けられず、地上には冷たい冬がやってくるようになった。