愚者の旅 Episode 2
僕は魔法の剣をもって街へ出た
旅に必要なものを集めるために
すると、誰かが僕を呼び止めた
誰かが言う
森に魔物が出たのだと
魔物は殺す掟だから、その剣で殺してほしいのだと
僕は尋ねた
どうして殺さなきゃいけないの?
だって、怖いじゃないか
誰かが答えた
僕は森に向かうことにした
深い森の中にいたのは、大きな体を震わせる魔物だった
魔物も怯えていた
今必要なのはこれじゃない
僕は魔法の剣を置いて、魔物と話しをすることにした
さあ、幸せのためのルールを作ろう
互いに幸せでいられるルールを
誰も死なないルールを
聡明な僕らならできるはずだ
聡明さ/冷静/教養/直感力/思慮深さ/忍耐/理解者
武力で争わなくてはならないのか。
言葉で貶さなければならないのか。
どこかに違いがあると、解り合うのは難しいのか。
幻想なのか。
こんなに優秀な知性があるのに。
心があって、大切なものや大好きな人がいて、みんな同じなのにね。