蟹座の話
基本情報
データ
キーフレーズ「I feel(私は感じる)」
誕生日:6/22〜7/22
黄道12宮名:巨蟹宮 −きょかいきゅう−(Cancer)
ハウス:4ハウス/支配星:月
2区分:女性(陰)/3区分:活動宮/4区分:水のエレメント
二十四節気:夏至(6月21日〜7月6日頃)・小暑(7月7日〜22日頃)
宿曜:井宿/鬼宿/柳宿
品位:木星−高揚/土星−障害/火星−下降
最輝星:タルフ(β星 4等星)
十二辰:午
タロット:戦車
キーワード
浄化/潜在意識/感情と向き合う/不要なものの排除/保護/防衛/テリトリー/母性/出産/生育/家/家庭/ルーツ/感応/基盤/記憶力/想像力/食
象意と場所
北/水/水の近く/水槽/プール/井戸/海/配水管/洗濯場/台所/冷蔵庫/床下収納/墓/同窓会/知人が多い場所
職業
家でできる仕事/小説家/童話作家
人を育てる仕事/情をかける仕事/妊婦や子供に関わる仕事
看護師/保育士/家庭教師/カウンセラー/栄養士
家庭的な仕事/家に関わる仕事/旅館やホテルの仕事/飲食関係
家政婦/寮長/不動産業/インテリア関係/キッチン関係/家庭用品/日用品/衣料品/レストラン経営/料理人/変化のある仕事 など
人物
上記の職の人/母/婦人/妊婦/子供
人体部位と病気
胸/胃/乳房/デコルテ/食道/子宮/癌/膵臓/消化器系/婦人科系
色
白/銀/ベージュ/パールホワイト/淡くて優しい色/ペールトーン/ガーリー
ファッション
柔らかく愛嬌のある雰囲気がピッタリ。フリルやレースなども相性が良い。また、蟹座の象意である胸元に、コサージュやネクタイ、フリルやアクセサリーなどでポイントを持ってくると◎
胸元に特徴のあるデザインもOK
【スタイル】
綺麗めカジュアル/コンサバ/フェミニン/大人女子/ヴィンテージスタイル/ホームウェア
【素材】
天然素材/コットン/リネン/パール
【モチーフ】
蟹/月/海や水/貝殻/宝石/家/リボンやボウタイ/波模様/海の生き物/感情や表情を表すもの(絵文字など)
性質の話
慈しみ、育て、守る蟹座。
水のエレメントである蟹座の水は、恵みのような水。自身の内側に迎え入れた人々に、無条件に際限なく、溢れんばかりの愛を注ぎ込むように、留まることなく流れ続ける。
「私」という個人を通して世界を見る最後の星座で、内と外をはっきりと分け、内向きに意識が働きやすい。
蟹座的な生き方
これまでの牡羊座、牡牛座、双子座を通して獲得した、経験や感覚、知識。それによって生まれた感情を、一度しっかりと見つめるために家へと帰るイメージの星座。
テリトリーの内側へのエネルギーが強いため、外側だと判断した人に対しては、たとえ家族であっても壁を作るのは…まあ、蟹座の愛嬌として…
自身のテリトリーに入れた人へ、全力で愛を注ぐことが蟹座の生き方。それは自分自身に対しても同じ。
自身と向き合うことも忘れないこと。何かが引っ掛かる度に見つめ直して、内に宿る水を濁すことなく綺麗にすることが大切。
活動宮の中でも一番の爆発力もある蟹座。時に、決壊したダムのように、溢れ出す感情が収まるまで暴走してしまうこともある。
それは感受性が豊か過ぎるゆえの傷であることも。
けれど、癒しの力も持っている蟹座は必ずその傷を癒すことができる。
感情を見つめ、傷を癒す度にまた、蟹の愛情は深く深くなっていくのだ。
プラスに働いている時
母性に溢れる/家庭的/親しみやすい/親切/包容力がある/面倒見が良い/他者を優先できる/身内や弱者を守る/愛する者のために戦える/記憶力が良い/感受性豊か/想像力豊か/感情や表情が豊か/伝統を大切にする/苦難を耐える/外からの刺激に敏感
マイナスに働いている時
感情的/気分屋/神経質/ヒステリック/依存的/心配性/過去に執着する/影響を受けやすい/過剰反応/過保護/過干渉/排他的/冒険できない/内弁慶/変化を嫌う/倫理や思考を軽視する/孤独に耐えられない/派閥を作りやすい
神話
ゼウスの女癖の悪さに、正妻ヘラはいつも苛立っていた。
注意したところで相手は全知全能の神。聞く耳持たず。そうなるとヘラの怒りは
愛人やその家族に向けられるようになった。
アルクメネーとその息子、ヘラクレスもその対象だった。
そんなヘラの呪いで気が狂ったヘラクレスは、ある日、自身の息子を殺してしまう。へラクレスは罪を償うため、「十二の試練」を課せられるのだった。
九つの首を持つヘビ、ヒドラの退治もその一つ。
ヒドラはレルネアの谷に棲んでいて、毒を泉に流しては人々を困らせていたのだ。
戦うヘラクレスとヒドラ。
戦いの最中、突如、大きな蟹が現れ、ヒドラの見方をし始めた。
その蟹はヒドラの親友、カルキノスだったのだ。
カルキノスは戦いの様子を心配そうに見守っていた。そこへ、ヘラがやって来て、ヘラクレスが非道かつ残酷なやり方で友の命を狙っているかを説き、友を守るよう唆し、送り込んだのだった。
友であるヒドラを助けるため、ヘラクレスの脚を大きなハサミで挟もうとするがかなわず、あっけなくヘラクレスに踏み潰されてしまう。
カルキノスは友を助けることができず、ヒドラもまた、ヘラクレスの手によって殺されてしまうのだった。
ヘラは少しばかり心を痛めた。そして彼の勇敢な姿を讃え、カルキノスを夜空に上げることにした。
カルキノスが守りたかった友と共に。