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ホロスコープの話


ホロスコープとは

西洋占星術で用いられるもので、日付、時間、場所から導き出せる天体の配置図(チャート)。
そのため、同じ日付でも場所や時間が違えばホロスコープも違うものになる。

ホロスコープは基本的に円形で表され、『ハウス』 『サイン(星座)』 『天体(惑星)』 『アスペクト』の4つの要素から成り立つ。
また、『ネイタルチャート(出生図)』 『プログレスチャート(進行図)』 『トランジットチャート(経過図)』と、大きく3種類のチャートに分けられる。

基本的な性質などをみるときはネイタルチャートを使う。


ホロスコープのルーツ

古代バビロニアに起源があるとされている。
バビロニアでは、星の動きは神々の意志を知るためのものであり、地上の出来事の前兆を示すと考えられ、そうした前兆が「エヌマ・アヌ・エンリル」に記されている。これは星の象徴的な意味を読み取り列挙するものに過ぎなかったが、現在も使われる黄道十二宮はこの時代に確立された。

紀元前4世紀頃、アレキサンドロス大王により占領され、ギリシャの文化により本格的にホロスコープを用いる占星術が現れた。
バビロニアで培われたものをベースに、大いに発展していったのがこの時代。

そこからローマ帝国、イスラムを渡り、12世紀頃にはヨーロッパまで伝えられる。
しかし、理性の時代を作り出した啓蒙主義により、信仰などではなく科学が重要視され、占星術も廃れていくことに。

そんな占星術が再び姿を現し出したのは、19世紀頃。
再びスピリチュアルやオカルト、宗教などへの関心が高まるとともに復活することとなる。


4つの要素

ハウス

ケーキのように円形を12分割した一つ一つをハウスと呼ぶ。
それぞれのハウスに役割があり、どんな天体や星座が入るかなどによって個々の特徴を読み解いていく。
分割方法は様々あり、主に使われるのはプラシーダスやコッホなど。

↓各ハウスの詳細はこちら
1ハウス
2ハウス
3ハウス
4ハウス
5ハウス
6ハウス
7ハウス
8ハウス
9ハウス
10ハウス
11ハウス
12ハウス


サイン(星座)

よく星座占いで聞くものと同じ12の星座。
テレビや雑誌などでよく言われる星座占いは、占星術で太陽星座と呼ばれるもの。
ホロスコープでは、誰でも全ての星座が配置されており、天体やハウス、アスペクトによって星座の性質の出方や強さが変わってくる。

↓各サインの詳細はこちら
牡羊座
牡牛座
双子座
蟹座
獅子座
乙女座
天秤座
蠍座
射手座
山羊座
水瓶座
魚座


天体(惑星)

太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星が基本で使われる。
小惑星と呼ばれるものも多くある。

↓各天体の詳細はこちら
太陽

水星
金星
火星
木星
土星
天王星
海王星
冥王星


アスペクト(座相)

天体と天体がとる特定の角度のこと。
角度にはオーブと呼ばれる許容範囲があり、その範囲が狭いほどアスペクトの影響が強くなる。
アスペクトを見ていくと、出来事への反応や行動パターンがわかる。

アスペクトはメジャーアスペクトとマイナーアスペクトの2つに大きく分けられる。
メジャーアスペクトは特に影響が強い。
マイナーアスペクトは影響が弱まるものの、無意識下で働いていることもあり、無自覚の才能や葛藤に気付く鍵となることも。


3種類のチャート

ネイタルチャート(出生図)

生まれた瞬間の天体の配置図。
個々人の性格や運勢、向いているお金の稼ぎ方、恋愛傾向など、生まれ持ったあらゆることを読むことができる。
生まれ持った自分だけの地図のようなもの。

プログレスチャート(進行図)

個々人の生まれてからのリアルタイムの星の動きを表したもの。
一日一年法が一番ポピュラー。
他にも一度一年法、ソーラーアーク法などがある。
どんな歳にどんなことに興味を持つか、結婚時期はいつか、など個人の内面の変化、出来事を読むことができる。
自分の体内時計のようなもの。

トランジットチャート(経過図)

読みたい時期の実際の天体の動きを表したもの。
全体的な星の影響や運勢など、外側からの変化、出来事を読むことができる。
公転速度の遅い天体ほど影響力が強くなる。

この3種類のチャートは「三重円」で表すことができる。


アングル

ホロスコープにおける重要なポイント。
太陽の動きを元にしたもので、簡単に言うとASCが日の出、MCが正午、DSCが日没、ICが真夜中となる。
この点に天体が乗ると、その天体の影響が通常よりも強くなる。

アセンダント(ASD)

上昇宮、ライジングサインとも。
生まれた瞬間、太陽が昇る東の地平線上に位置する星座。
アイデンティティを表す場所で、第一印象であるオーラや雰囲気、装い、人生観に重要なヒントなどを見ることができる。
また、初対面の人との関わり、はじめてのこととの関わり方などを読むことも。
主に1ハウスの起点となる。

ディセンダント(DSC)

下降点とも。
生まれた瞬間、西の地平線上に位置する星座。
人間関係を通してもう一人の自分を探す場所。
対立しながら補完しあい、学び、成長していくことを目指すアングル。
他人に期待するもの、影響を受ける人物やパートナー像を知ることができる。
主に7ハウスの起点となる。

イマム・コエリ(IC)

生まれた瞬間、最も低い位置にあった星座。
家庭、家族、心中の聖域、先祖、また父親を表すとも。
根っこのとても深い部分で、幼少期の暮らしや自身が作る家庭、自身にとって重要な信条など、心理的にも物質的にも支えとなるものがわかる。
この部分を満たし基盤を整えることで、MCへ進みやすくなる。
主に4ハウスの起点となる。

メディウム・コエリ(MC)

生まれた瞬間、空の最も高い位置にあった星座。
結実、頂点、また母親を表しているとも。
目指すべき方向性を教えてくれる場所。
知られたい、賞賛されたいと思う資質、名誉と承認をもたらす活動や野心、現世的な地位、業績などの情報がわかる。
主に10ハウスの起点となる。





随時更新予定。
アスペクトやアングルなどなど、詳しい話はまた今度。

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