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好きなしりとり発表ドラゴン


はじめに

作ろうと思ったきっかけ

こんにちは。はじめましての方ははじめまして。Polaris_と申します。
今年の11月23日、勤労感謝の日に今年のAdvent Calendarの企画が建てられたそうです。そんな前になるんですね。僕も本格的に言葉遊びを始めて1年、積極的にピーコロン(言葉遊びコミュニティ『ピーコロン』なるDiscordサーバーがございます、興味のある方はぜひ)でも投稿を繰り返していたので、そろそろ僕もこういうのに参加しても良いかなということで参加させていただきました。
題材につきましては、ちょっと前から流行っているンバヂ様の『好きな惣菜発表ドラゴン』をオマージュさせていただきました。この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。ピーコロンで誰か作ってるかな〜と思いきや誰も作っておらず、インターネットでもヒットしませんでした。意外。
誰も作らないなら僕が作ろうということで、しりとり好きを自負させていただいている僕が今回の作成に至りました。拙文ではございますが、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

筆者について

Polaris_と言います。普段はアンビグラムを作ったり、しりとりをしたり、折り紙を折ったり、普通に学生生活を送ったりしています。

プロローグ


お、ドラゴンだ。今日は何を発表してくれるんだろう?


好きなしりとり発表ドラゴンが
好きなしりとりを発表します

なるほど、しりとりね〜。って、しりとりって一種類だけじゃないの!?

第一幕 様々なルール


しりとり

①しりとり

1つ目に紹介させていただくのは、「しりとり」です。言わずと知れた超有名言葉遊びの一つですね。
ルールといたしましては、前の人が言った言葉をひらがなで書いた時の最後のひらがなから始まる言葉を言ってつなげるゲームです。言葉の最後に「ん」がついたら、基本的に負けとなります。

例:りんご→ゴリラ→ラーメン二郎→ウクライナ→南中高度…

しりとりの中ではおそらく最も知名度が高いです。他のしりとりと区別するために「シングルしりとり」などと呼ばれることもありますね。

一見シンプルに見えるルールですが、様々な細則というかローカルルールのようなものがある場合もあります。どのしりとりにも当てはまりそうなものをいくつか挙げてみると、

  • 長音の判断(末尾の伸ばし棒を無視するか母音化するか連結するか。「ミーハー」の後に「白菜」をつなげるか「アルマジロ」をつなげるか「ハードグミ」をつなげるか)

  • 濁点・半濁点(これらの付け外しが大丈夫か。「高田馬場」の後に「ハンバーグ」が大丈夫か、「接続詞」の後に「ジンバブエ」が大丈夫か)

  • 拗音の判断(小さい文字を大きくするか連結するか。「普通選挙」の後に「寄り道」をつなげるか「供給過多」をつなげるか)

  • 似た発音の文字(「酢昆布」の後に「ヴェネツィア」が大丈夫か、「鼻血」の後に「重量級」が大丈夫か、「残像に口紅を」の後に「おしどり夫婦」が大丈夫か etc…)

友達としりとりをする際は、このようなことにも注意を配りながら遊ぶのをお勧めいたします。

あたまとり

②あたまとり

2つ目は、「あたまとり」です。こちらもある程度の知名度はあるのではないでしょうか。
ルールは名前からも分かるかもしれません。しりとりとは逆に、前の人が言った言葉をひらがなで書いた時の最初のひらがなで終わる言葉を言ってつなげるゲームです。

例:りんご→犬ぞり→公明正大→半分こ→読破…

「しりとり」が「しり」をとるように、「あたまとり」は「あたま」を取るからこのような名前になったんですね。


二字とり

③二字とり

3つ目は、「二字とり」です。名前が分かりやすくていいですね。
ルールとしては、前の人が言った言葉をひらがなで書いた時の最後の2つのひらがなから始まる言葉を言ってつなげるゲームです。しりとりと微妙に異なる点として、最後から二番目の文字が「ん」となったら負けとなるというのがあります。

例:リムジン→人海戦術→ユッケジャン→ヤンバルクイナ→因幡の白兎…

2文字ずつつなげていくので、「しりとり」をもじって「二字とり」となりました。


実際の最後の文字とるやつ

うーん、何だろう?

④表記上しりとり

ちょっと表現が分かりにくかったですかね、4つ目は「表記上しりとり」です。
ルールとしては、前の人が言った言葉を書いた時の最後の文字で始まる単語でつなげるゲームです。

例:林間学校→校内活動→動画ファイル→ルージュの伝言→言葉遊び…

漢字/ひらがななどで表記揺れが発生してしまうため、チャットや紙に書くなどして行うのが良いでしょう。
また、記号の扱いも重要です。伸ばし棒「ー」や閉じる括弧「)」、「」」を考慮すると詰む可能性が高いので無視するか回避しましょう。


正式名称がわからないしりとりも
好き 好き 大好き

色々なしりとりがあるから、正式名称を覚えるのも一苦労だよね…。
(しりとりの名前なんて伝わればなんでもいいと思います、多分)

第二幕 文字数を縛る


好きなしりとり発表ドラゴンが
好きなしりとりを発表します

今度はどんなしりとりを発表してくれるんだろう?


337拍子しりとり

⑤337拍子しりとり

5つ目に紹介させていただくのは、「337拍子しりとり」です。
その名の通り、3モーラ→3モーラ→7モーラ→…(文字数でもさほど支障にはなりませんが、唱えた時のリズム感的にはモーラの方がいいですね)とつなげていくしりとりです。

例:りんご→ゴルフ→フェーン現象→後ろ→ロシア→アムステルダム→…

しりとり自体も文字数を縛っているので一手間考える必要があり楽しいですが、出した単語を後から音読してみるともっと楽しいです。何せ337拍子なので、リズムにちょうどよく合います。こういうのも、文字数を縛る醍醐味と言えるでしょう。


しり

⑥しり

お尻じゃないよ!
6つ目に紹介するのは、「しり」です。変な名前だなと思ったそこのあなた、ご安心ください。みんな変な名前だと思ってます。
それに対してルールは難しいわけではなく、ひらがな2文字の単語で行うしりとりです。

例:りす→すみ→みこ→こじ→じむ→むだ→だほ…

由来はおそらく「しりとり」の頭2文字かと思われます。こちらの「しり」ですが、やっているとひらがな2文字の単語が意外と多いことに気付かされます。一見存在しないような言葉でも、案外あったりするものです。


し

⑦し

7つ目に紹介させていただくのは、「し」です。はい、「し」というしりとりです。この名前考えた人イカれてます(悪口じゃないです)。
今回はひらがな、カタカナ、またはアルファベット1文字のみで繋いでいきます。「それじゃあいつまでも進まないじゃん!」と思った方いるかと思いますが、先に例をご覧ください。

例:ら(りにあ:「り」near)→じ(あるじ:在る「じ」)→か(じょうき:上「き」)…

これを見ればもう分かると思います。表記として出すのは1文字なんですが、無理やり単語として読みます。もちろんYをイットリウムと読んだりとかも全然アリです。うまく当てはまりそうな単語と文字のセットを探すという点では、謎解き要素も含んだしりとりとなっています。
あと、おそらくですが名前の由来は「しりとり」の1文字目です。


これはあれかな?

⑧和歌系統しりとり

8つ目は「和歌系統しりとり」です。5音や7音の単語を繋いでいきます。5音の後は7音、7音の後は5音または7音、7音は連続3回までというルールを設けることで、川柳(575)や短歌(57577)、都々逸(7775)などの形式のものを生み出せます。

例:リトミック→クリスマスイブ→不恰好→ウエストサイズ→頭寒足熱…

本当にただしりとりをしているだけなので、全然意味の通らない川柳が作れたりして面白いです。
また、曲の歌詞には七五調が多いので、つないだ言葉にメロディーをつけて歌っても面白そうですね。


ドラゴンってこういうのも好きなんだね〜。

第三章 語彙・つながりを縛る


お、まだまだあるんだ。教えて教えて!


⑨日英同時しりとり

9つ目は「日英同時しりとり」です。要するに、日本語と英語で同時にしりとりを行うわけです。日本語と英語は、同じ意味である必要があります。

例:りんご/apple→豪快/exciting→遺伝子/gene→執行/enforcement…

日本語脳だけでなく、英語脳も回転させる必要があります。全く違う言語が見事に連なっていく姿は、とても美しいです。

⑩ダブルしりとり

10個目は「ダブルしりとり」です。2つのしりとりを同時に行い、繋いだ2つの言葉の関連性が高いほど良いです。

例:りんご/果物→ゴミ/残り物→ミシン目/糊代→明々白々/論より証拠…

「〇から始まる言葉」というプロセスと「2つの関連した言葉」というプロセスの両方が必要となるので、柔軟な発想力と語彙力が求められます。

⑪トリプルしりとり

11個目に紹介するのは「トリプルしりとり」です。つのしりとりを同時に行い、繋いだつの言葉の関連性が高いほど良いです。
以下例示が難しいためピーコロンのXのポストを引用させていただきます↓

このように非常に難しいしりとりとなっています。

え?うーん、なんだろう…。もしかして、

⑫ダブル部首とり

12個目、最後に紹介させていただくのは「ダブル部首とり」です。二字熟語をしりとりでなくて良いのでつないでいくんですが、その際前の単語と出す単語の1文字目同士、2文字目同士に共通する漢字のパーツがあるようにします。

例:林檎→植樹(木/木)→首相(目/木)→直観(目/目)→親権(目/𮥶)→林檎(木/木)…

つながりが漢字のパーツなのでしりとりとは言えないかもしれませんが、似ているので今回紹介させていただきました。普段のしりとりとはまた違った観点で単語を見ることができます。

エピローグ


しりとりは、工夫次第で無限に遊べるゲームだと思っています。特別な道具も必要ない、自分の語彙力をとことん突き詰められる遊びです。
皆さんも、ぜひ色々なしりとりで遊んでみてください!

ドラゴンも、ありがとう!

偉大なる原曲

好きな惣菜発表ドラゴン/重音テト

作詞作曲:ンバヂ様https://twitter.com/nbaji9

ダブル部首とり例示提供:凍み豆腐程度の能力様

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本記事のしりとり等の名称は、Discordサーバー『ピーコロン/言葉遊びコミュニティ』に準拠しています。
みんなもピーコロンに入ろう!

アンビグラム作ってます。よければ見てってください。
https://x.com/Polaris_26000

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