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香港旅行の忘備録(2023.12) Part.4 Day.3
Day.3 朝食
倫敦大酒楼/ロンドンレストラン
昨日は高級ホテルの中華風朝食で、本日は大好きな大好きな飲茶のお店。初めて香港旅行が決まった時に色々下調べをして、大好きなブログの方が行っていたのを真似して向かった倫敦大酒楼/ロンドンレストラン、久しぶりの再訪。香港に来ると必ずこの飲茶を食べに行く。
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実は香港では飲茶は朝食べるものだったらしく、大抵は大きな中華料理屋さんの朝メニューでしか食べる事が出来ない。最近は観光客向けなのかいつでも飲茶が食べられる専門のレストランなども増えてきているけれど、老舗のお店はそのクラシカルな雰囲気も込みでぜひ楽しんでほしい。
倫敦大酒楼は今ではあまり見なくなったワゴン式という配膳方法で、湯気の立つワゴンが店内を回っているので、欲しい飲茶があればそこから貰う。最近はこの方式のお店はかなり減っているらしいので、香港っぽさを味わうのにもおすすめのお店。
お店の最寄りは旺角駅。彌敦道/ネイザンロードという、尖沙咀から旺角までを南北につなぐ大きな道路沿いにある。徒歩30分くらいで通り沿いには沢山のお店があるので、気候が良い時や時間に余裕がある時は尖沙咀から歩いて向かっても良いかも。
ホテルを6時半頃に出発。昨日と同じ路線の逆方向に乗る。5分ほどで旺角駅に到着。開店前についたけど、すでに地元のご年配の人が何人も待っている。
香港の老舗のレストランは、とにかく大きい。横浜の中華街にあるような大きな中華料理店を想像してもらうと分かりやすいが、ロンドンレストランもそんな感じだ。3階から5階までが飲食フロアらしく、G階はエレベーターホールと受付?のようなものがある。昼~夜は結構高級な広東料理で、なんとなくイメージする中国の結婚式の会場みたいな雰囲気。
早速エレベーターに乗って、上の階に向かう。同乗の人が3階で降りたものの、真っ暗だったのでアレ?と思い躊躇してしまって、一度G階に戻ってしまった。もう一度エレベーターに乗って3階で意を決して降りて右を見ると、ホテルのバンケットルームのような店内はまだうっすら暗い。しかも、ところどころでお店の人と思われる年配女性が、食事をしている。でも常連客っぽい人はすでにお茶を飲み始めている。まぁ、いつかどうにかなるだろう。と、とりあえず2人席に着く。
ちなみに、厨房付近にはすでに湯気の立つワゴンや、何かを煮込んでいる寸胴鍋が並んでいる。ホテルのブッフェ会場のような雰囲気。 常連のおじいちゃん達は思い思い何処かからティーポットを持ってきて、食器やお箸をお茶で洗っている。(これは洗杯という広東の風習で、お茶やお湯で自分の使う食器類を洗う)
まだ誰も飲茶を取りに行ったりワゴンが回っていないので、私も静かに待つ。そしたら、隣の手練れ風のおじいちゃんに話しかけられる。多分、お茶はあっちだ、的な事を言っている。なるほど、朝一はセルフなのかな?と思って席を立つと、そのおじいちゃんも付いてきてくれた。
会場の端っこから、バックヤード風のお茶入れ場に促される。ティーポットはそれを使って、お湯はそこ。みたいな感じで指示を受けるけど、見るに見かねたのか、私がします!と、交代を命じられる。
初めて香港の市井の人の中国茶の淹れ方を見た。衝撃。ド無骨な人の頭蓋骨くらいの大きさの、ボーンチャイナのティーポットをお湯で洗う。本当に、洗っている。温めるとかそういう柔な感じじゃなく、中から外から、ウォーターサーバーのような注ぎ口から大量の熱湯を出しながら、とにかくポットにかけまくる。ぼーっと眺めていたら、熱いから下がって。とジェスチャーされる。その間、おじいちゃんの指には大量に飛沫がかかっている。
優しい・・・。
そしたら、お茶はどれ?と5、6種類の茶葉が納められた引き出し?のようなものを指さされた。プーアル茶が好きなので、プーアル茶のラベルを指さす。ちなみに、私の数少ない広東語知識に、ボーレイ(プーアル茶)がある。(香港の店は、隙あらば日本人にジャスミンティーを出そうとしてくるので、他のが飲みたければ強い気持ちで伝えた方が良い)
それを鷲掴み(本当に、鷲掴み)にして、お湯をポットに淹れる。んだけど、ポットの注ぎ口からジャージャーお湯を流す。傾けたままお湯を淹れて、注ぎ口からジャージャー捨てる。こ…これが本場の洗茶…!!?とまたしても衝撃を受ける。
洗茶の事は知ってるし、自分で中国茶を入れる時もするけど、え?そんなに?と、しばしマーライオンばりにお茶を流す。しばらくして流すのを止めて、ポットをお湯で満たす。それとは別にもう一つティーポットに、今度は茶葉は入れずにお湯だけ注ぐ。その2つを持って席に戻る。
そしたら、おじいちゃんがどこからかプラスチックのボウルを持ってきてくれて、ジェスチャーで食器類はこれに入れてそのお湯で洗うと良い。的な事を教えてくれる。そんなこんなでお湯と格闘していたら、フロアのマネージャー?っぽい人が日本語のメニューを持ってきてくれた。これも、件のおじいちゃんが指示を出してくれたみたい。自分もこんな風に旅行者に優しくしてあげたいと思う。ありがとう、香港のおじいちゃん。
日本語のメニューと、一緒に渡される伝票のようなものを持って、厨房の方へ行く。目的の飲茶を手に入れると店員さんがこの伝票のようなものにスタンプを押してくれるので、忘れずに一緒に持っていく。
会場を回る金属製のワゴンには、たくさんの小さな蒸篭が乗っているので、広東語が分からない人はとりあえず呼び止めて教えてもらうしかない。日本語メニューを見せて、どれ?と聞く。店員さんがこれとこれだよと指をさすので、欲しければ貰う。要らなければ断って次のワゴンへ行く。
大体一つのワゴンに2~3種類乗っていて、4~5台のワゴンが回っている。みんな同じ制服で同じワゴンを押しているので、誰に聞いたのか分からなくなってしまわないように注意。
大根もちなどの焼き物やスープのようなものは、直接厨房の方に貰いに行かないとワゴンでは来ないので、その時も伝票を忘れずに。メニューの写真を指差して、これを一つ。と、お願いすると焼き始めてくれる。
英語は通じないので、品物を確認して要らなければ強い気持ちで断る事が大切。「No」や要りませんのジェスチャーでは通じない事もあるので、ここだけは広東語の「いりません」を覚えておくと便利。あとは「1つ」とか「2つ」とか「ありがとう」とか。
私も広東語の「ありがとう」を言ってるつもりだけど、発音のせいで通じてないのか、特に言葉を返す風習がないのか、大抵は無視される。
おすすめメニュー
腸粉
大根餅
鶏の豆鼓蒸し
海老焼売
お粥
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大体この辺りはおすすめ。脹粉はプルプルの皮で具材を巻いて蒸した点心の一つで、つるつるモチモチ食感が最高。しょっぱそうな黒い醤油みたいなソースがあるんだけど、全然しょっぱくないのでぜひかけて食べてほしい。
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大根餅も日本で食べるより大きくて、大根がとても甘くておいしい。今回は無かったんだけど、鶏肉と豆鼓を蒸したものも前回食べて凄く美味しかった。
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お粥は、私が呼び止めたワゴンはピータンと豚肉が入ったもので、ポーションが大きいけど日本ではあまり食べられないドロっとした、しっかり味の付いた中華粥なので好きな方はぜひ。
2人だと大体これくらいで満足感が出てくる。もしお昼以降の予定がないならまだ食べられるけど、お昼もホテルのランチを予約していたのでこの辺で。
香港で飲茶に来ると、もっと大人数だったらな~と悔しい気持ちになる。叉焼まんもふっかふかのガワと餡の甘辛い感じが美味しいんだけど、かなり大きいので注意。
日本語のメニューに載っていない物もちらほらあるっぽいので、実物を見て美味しそうだったらぜひ挑戦してみると良いと思う。
飲茶の字のごとく、点心を食べながら沢山お茶を飲む。プーアル茶は脂も分解してくれるらしいので?祈りも込めて飲んで食べる。計3,000円ちょっと。
今回は7時の開店と同時に入ったけど、8時以降の方が色々と準備が整っていて良さそう。
朝早くから開いているので、お昼過ぎ~夕方の帰国の時なら朝ココで食べて空港に向かうとかも出来ると思う。
8時には食べ終えてしまってどこも開店前なので、一旦ホテルに帰る事に。
観光
九龍公園
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目的の場所の開店までまだ時間があったので、九龍公園の中を通って行く事に。彌敦道/ネイザンロード沿いにある、尖沙咀駅-ほぼ佐敦駅まで広がる大きな公園。
初めて行ってみたけど、標識にフラミンゴの絵があったので、もしかしたら居るのかも?動植物園?
フラミンゴといえば、昔ラスベガスのフラミンゴホテルに行った時に本当に中庭に大量のフラミンゴが居て、なんだかラスベガスって白昼夢みたいな街だなぁと思った記憶がある。閑話休題。
よく分からないけど、私の想像する中国の公園らしく、太極拳のような動きをする人たちが多数。多分、香港のセントラルパークなんだろうなぁ…と、自然が都会の中にあって羨ましくなる。
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あと、ブーゲンビリアっぽい木が沢山あるんだけど、日本で見かける物よりだいぶ背が高くてびっくり。大木って感じの高さに育ってる。
裕華国貨【ショッピングモール】
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裕華国貨は、佐敦/ジョーダン駅近くの彌敦道/ネイザンロード沿いにある、お土産?香港の物産品?のデパートみたいなショッピングモール。そんなに大きくはないけど、香港と言えば、で、出てくるようなものはほぼ全て揃っている。
Gフロアから5階まで、すべて香港風のものが並んでいる。地下は食料品、Gフロアは宝飾品や化粧品、上に向かって衣類や雑貨、食器など。デパートクオリティなので、街で探すよりも高いかもしれないけど、あちこち回らなくても良いし、品物もきちんとしてると思う。
私は地下の乾物(乾燥貝柱)を目指して、訪港の度に行っている。今回もそれを目当てに行ったんだけど、まだ時間にも余裕があるしYouTubeでおすすめの乾物専門店を見つけていたので、一旦そちらと比較してみようという事で買わずにテンプルストリート(いわゆるガイドブックなどで男人街と書かれている場所)の方へ。
裕華国貨のある佐敦から北に向かって5分くらい。北海街という道を曲がる。
安記海味有限公司 油麻地分店【乾物店】
Google Map上では、テンプルストリートと上海街の間の細い通りにあるようになっているけど、実際は上海街に面した所に入り口があったので注意。よく分からず何度か往復したけど北海街から上海街まで行って、甘粛街方面に右を向くと分かりやすいと思う。テンプルストリートの廟門を目指して歩いてもいいけど、なんかちょっと荒んだ気配を感じたので。(全然怖い事があったとかじゃないんだけど、ん?これは?みたいな夜のお店とかあって、出来るなら通らない方が良いなぁと思ったので)
ちなみに上海街は調理器具とかの卸し街らしいので、合羽橋好きの私的には次回はもう少しゆっくり回りたいと思っている。
という事で、Youtubeで見てチェックしていた乾物専門店「安記海味有限公司」へ。思ったより大規模でびっくる。もっと露天的な、乾物をそのまま並べてて、ガサガサと量り売りで売ってる感じをイメージしてた。
お目当ての乾燥貝柱も何種類も瓶に詰められている。香港で乾燥貝柱を探すと、一番高いのはたいてい北海道産(日本産)になる。日本人としてちょっとだけ嬉しい気持ちになるけど、正直高すぎて買えない。私は炊き込みご飯とかおかゆに出汁として沢山入れたいんだよ!と、血の涙を流しながら中国産のリーズナブルな物を購入。
基本香港の量り売りは1斤という単位になっているけど1斤=600gの事で、言えばグラムでも売ってくれる。1KGの貝柱と、黒きくらげ、薬膳スープのセットをいくつか買った。
乾燥貝柱はデパートのものよりかなりお安く買えたので、時間があればこちらまで足を延ばすのもおすすめ。
百寶堂【漢方】
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香港と言えば、医食同源。『汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ』とヒポクラテスも言った通り、香港ではカジュアルに薬膳が日常に溶け込んでいる。(ヒポクラテスと香港には何の関係も無いけど)
昨夜飲んだハト麦のジュースもそうだし、街中でもよく漢方ショップを見かける。そんな中で、今回挑戦しようと思っていたのが「廿四茶」なるもの。字のごとく、24種類(誤差あり)の漢方を煮出したお茶らしい。基本的な効能は湿気や熱を払うものらしく、高温多湿の香港では夏などに良く飲まれるとのこと。ハーブや薬膳という健康に良さそうなものが大好きなので、どこかで飲みたいなぁと思っていたら、通り道にまさにそのお茶スタンドが!
後から調べたら結構口コミも良くて、有名なお店だった。とりあえず、1杯240円くらいの廿四茶を。値段も合わせて来てる。けど、これは円安のせいだから関係ない。安いか高いか分かんないけどハーゲンダッツ600円を考えると、こちらは体にも良いし健康コスパはと良いと思う。
別のお店の口コミだけど、苦すぎる、葛根湯を100袋溶かした味、苦過ぎて若干落ち込んだとか書いてあって覚悟したけど、私的には全然大丈夫だった。苦いは苦いんだけど後味に残る感じはなくて、これなら普段から処方されている激マズ煮だし漢方の方が全然不味いわって思った。知らず知らず漢方レベルが鍛えられていたベスト・キッド状態だったのか?と思ったけど、同行者も全然飲めていたので、このお店のが飲みやすいのかもしれない。
気温24℃の中、温かい漢方茶を飲む。昨日からの大量の乳・糖・脂・塩で若干重かった胃袋が少しすっきりした。あと、何故か凄く暑くなって汗が全身から噴き出した。(関係あるのか?)
この後、駅中にあるお洒落な漢方ショップでもお茶を買ってみた。これは、甘くてジュースみたいで美味しかった。
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星光大道/The Avenue of stars
昼食まで時間があったので、フェリー乗り場の近くにあるブルース・リーの銅像を見に星光大道へ。
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ここは海沿いに香港スターの手形などもある観光名所で、人も多い。ブルース・リー像の周りにも、同じポーズで写真を撮ろうとする人達が。みんなそれっぽくマネするけど、体幹の差なのか…体形の差なのか、全然同じポーズに見えない。偉大なるブルース・リー。観ます、死亡遊戯。
この辺りはRosewood Hong Kongの裏辺りになるっぽいけど、凄くオシャレなイタリアンのお店があって、なんとVenchiのジェラートも食べれるみたいだった。
団体の観光客やThe観光客ルックな人達で混雑していて、ここが香港で一番観光地っぽく感じる。
Day.3 昼食
香宮/Shang Palace【九龍シャングリラホテル香港】
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お昼ご飯を食べに、九龍シャングリラホテルの香宮へ。九龍半島側にあるシャングリラホテルの中にある、中華ダイニングのお店。香港に行く度に必ずここのランチに行くぐらいハマっていて、今回も。HPから簡単に予約が出来るし、メニューを決めずに席だけの予約も可能。
私はいつもシェフのランチセット(548HKD)を注文しているんだけど、今回はホリデーランチセットだったみたいで?少しいつもと内容が異なっていた気がする。
まずお茶を選んで、お通し的なカシューナッツが届く。
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このお茶の値段がいつも分からなくて、30年物の高級プーアル茶とかだったらどうしよう…と若干不安な気持ちで居るんだけど、会計で目玉が飛び出た事はないのでそこまで高くないハウスプーアル茶なんだと思う。でも、美味しい。
カシューナッツも美味しいし、お腹もすいているのでついつい沢山食べちゃうんだけど、コースに結構ボリュームがあるので注意。
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まず、前菜的な点心の盛り合わせ。この春巻きがあまりにサクサクで、思わずまじまじと見つめてしまった。日本でよく見る一枚の皮がバリっと揚がっている感じじゃなく、ベトナム料理の揚げ春巻きみたいな細い糸状の皮で包まれていて、サラサラシャクシャクな食感。
誰かがクロワッサンは空気を食べる食べ物だって言ってたけど、これはまさにそれだと思った。可視化された空気。脂っこさも一切なく、弾ける海老の食感と合わさって、本当に美味しい一品だった。
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次にトウモロコシと蟹肉のスープ、海老と野菜の炒め物、豚肉の酢豚風の炒め物、きのこと野菜のスープ?のような煮物?と、タピオカのクラフティのような、焼きプリンのようなデザート。
全部本当に美味しいんだけど、それぞれ解説してたらちょっとした短編小説の文字数になるので割愛。
ちなみに全体的な傾向として香宮は塩味のあっさり系の料理が多く、いわゆる広東料理っぽいイメージの通り。私は辛い物・こってりした味が苦手なので、南方の海沿いで広まった広東料理が元々好みに合うのもあって、先鋭的な味では無いかもしれないけど、とても口に合う。
装飾やお店の雰囲気もクラシカルでオールドファッションなので、あまり仰々しくなくカジュアルな雰囲気で旅行客でも行きやすいレストランで、そこもお気に入り。
中国茶ワークショップ
茶荘/Plantation tea Bar
お菓子を作るのが好きなのもあって、それに合う紅茶やお茶にも興味がある。お酒を飲まないから、その代わりという事もあるかもしれない。
台湾や香港に行った際には、色々お茶を買って帰って家で楽しむ。今回はどんなお茶を買おうかなと情報を集めていると、数種類のお茶を飲み比べたり淹れ方を間近で見せてもらえるワークショップがある事を知った。
茶荘は香港大学駅から徒歩すぐの所にある、お茶とお酒が飲めるオシャレなカフェバーだ。香港大学駅までは中環からMTRで5分ほどの距離のある、文字通りの大学街らしい。あまり中環より西側には行ったことが無かったけれど、尖沙咀や中環辺りの大都会ぶりに比べて、台湾っぽさも感じる異国情緒のある街だった。
駅も大きいし綺麗だし、ワークショップが終わった夜の19時半ごろでもそこまで不安や治安の悪さは感じなかった。
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香港大学駅のB2出口を出てすぐ右後ろに向かって、結構な急勾配の道を登る。左手側に保徳街という細い通りがあるので、そこを曲がって少し歩くと左側に茶荘の看板が見える。
店員さんはもちろん英語での解説になるので、うっすら分かったり分からなかったり、まぁでもお茶を飲むだけなのでそんなに言語は気にしなくて良いかと。もし聞きたい事があれば先に英文を考えておくか、都度都度グーグル翻訳などで調べればいいので、それよりもお茶が好きなのであれば、ぜひおすすめ。
ワークショップは台湾烏龍茶と鳳凰単叢茶の2コースがあって、私は鳳凰単叢の方に参加した。
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鳳凰単叢とは、中国の鳳凰山で採取されたお茶の事で、良い香りで有名。蜜蘭香という名前が付いているものもある通り、お花の蜜のような、トロピカル果物のような華やかな香り。
以前飲んであまりの美味しさに衝撃を受けたので、それもあってこちらを選んだ。
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まず、水出しの3種類のお茶の飲み比べ。どれも水出しらしいすっきりとした香りと味で、特に渋みが少なくて香りが華やかだった右側の紅茶というのがお気に入り。
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次は同じ紅茶のホットティー。中国茶らしい可愛い茶器で3種類淹れてくれる。本当にいい匂い。お茶を飲んでいたら、お茶菓子としてサツマイモのキャラメリゼが出て来た。シンプルに蒸したさつまいもを輪切りにして、そこに砂糖をかけてキャラメリゼしたものだったけど、中国茶にとても良く合う。
中国茶は、こういうパサっとしたものに良く合う。だから月餅とかパイナップルケーキとか、パサモサっとしてるんだろうね。
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お次は特殊なレモンと炭酸紅茶、それにシロップを混ぜてクラッシュアイスたっぷりのグラスに注いだモクテル。(+お酒入りのカクテルverも選べる)
これが最高に美味しかった。甘い紅茶は普段飲まないし、日本で飲める紅茶カクテル(モクテル)もいまいち好きじゃないけど、これは凄かった。
ティーベースのシロップとかお茶を炭酸で割ったものじゃなく、水出しした鳳凰単叢をそのまま機械で炭酸茶にして、それとシュガーシロップとレモン汁を使っているらしい。
このレモンが、特殊なパフュームレモン?というものらしく、とんでも良い香り!グリーンレモン特有の皮から香るにおいが、ちょっと衝撃を受けるくらい良かった。
レモンの香りとお茶の渋み、甘すぎないシロップの組み合わせで、これは真夏に飲んだら更に完璧だろうな~と思う凄いドリンクだった。多分、お店のスペシャリテなんだろうな。
根掘り葉掘り作り方を聞いたけど、もし日本で再現するとしたらベルガモットを使ったら近いものが作れそう。
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次は蜜蘭香のホットティーと、伝統的なパイ菓子。タロイモ餡と小豆餡の2種類。どちらもやっぱりモサっとしていて、お茶にとても合う。お菓子研究家の内田真美さんが、お茶菓子はお茶と一緒になって初めて完成するって仰っていたけれど、まさにその通りだった。
パラパラパサパサしたパイ生地と、水分量が少なくてぺったりとペースト状になったモサっとした餡子を食べて、一口お茶を含むとさら~っと溶けて流れていく。
素朴なお菓子と華やかな蜜蘭香という組み合わせも良かった。西洋ではお菓子の方がバターの香りなどでリッチだけど、中国茶は香りが複雑なのでお菓子が素朴なのかも。そんな事を思った。
ワークショップで飲み比べたお茶は買って帰ることが出来るし、その他にも色んな種類のお茶があるので、お土産にもおすすめ。
ワークショップの料金は一人520HKDなので、お安くはないけど色々な話しも聞けて間近でお茶の淹れ方も見る事が出来るし、とても楽しかったので私は大満足だった。
ワークショップ参加がハードル高い人は、お茶を飲みに行くだけでもおすすめなお洒落カフェバーです。
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良い感じに香港っぽい隙間を見つけたので。いつか家の一角にこういう場所を作りたい。こういうのを見ると、高温多湿の街やっぱり良いなぁと思う。冬が寒くなりすぎないのも良いよね。
Day.3 夕食
池記
池記アゲイン。昨日の夜も来たけど。お茶とお茶菓子でそこまでお腹は空いてなかったけど、ちょっとしょっぱい物は食べたい。
しかも最後の夜だし。ということで、昨日6HKDのクーポンももらったので、池記へ。
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今回は、昨日と同じく海老ワンタン麺と、初挑戦の鶏肉の乗った炊き込みご飯?みたいなもの。味は、シンガポールチキンライスとかカオマンガイみたいな感じ。耳当てか?ってくらい大きなシイタケが乗っている。このシイタケが何気に美味しかった。ちょっと塩味が強めだったけど、炊き込みご飯も鶏肉も美味しかった。
明日はもう帰国日。帰国便は午後12時55分で、割と早め。個人的に、海外だと空港には5時間前くらいに着いておきたくて、6時くらいにはホテルを出たい。なので、明日はもう移動するだけの日。早かった。あっという間の三泊四日。
池記からの帰り道、土曜日の夜だからかあちこち歩道からあふれるくらいに人が歩いていたり、高級外車にマスコミっぽいカメラが群がっていたり、ホリデーシーズンの香港はとにかくエネルギーが凄い。ホリデーに限ったことじゃないのかもだけど。
そんな事を思いつつ、二日間で合わせて4万歩くらい歩いて股関節が爆発しそうなので、日本から持って来ていた炭酸入浴剤のBARTHを入れてゆっくり浸かる。
ちなみに、明日タクシー呼んでくれってホテルの配車係に言ったら、呼ばなくてもあるよ。って言われて、
え?朝6時よ?ある?
どこまで?
九龍駅まで
ん~。多分あるっしょ(Maybeって言ってたから、本当に50/50の感じ)
まじ?じゃあ良いけど。
っていう会話をした。まぁ、早朝からドンドンタクシーも走りまくってるんでしょうけど、ちょっと心配だった。(予約受けてくれよ)
一応香港にもUberっぽい専用タクシー配車アプリがあるんだけど、時間帯とか利用者の多さによって値段が変わるみたいで、高くても1000円くらいの距離でも、それで予約すると4000円くらいになっていたので、あんまり使え無さそうだなぁと思った。
それでは、次回は帰国編&買って来たもの紹介です。乞うご期待。