高円寺で聴いたSUPERCAR
私は高円寺が好きだ。
駅からでて、あの高南通りを歩くとお年寄から若者まで様々な人がいる。みんな前を向いて歩いているような気がする。
古着屋さんを一通りみて、服が大好きそうな人達の横を通る。なんか楽しい。
夕暮れ時になりそうな初夏。夕日が眩しい。肌で熱と体温を感じる。あの、幼い時から3年に1回くらいの頻度で感じる、なんとも言えない感覚が久しぶりに感じられた。
ゾワゾワする。保育園の時に、園長先生の傍で泣き止んだ、謎の暖かさと安心感。そんな感じだ。
クーラーが効いているのか、ビニールで入口が遮熱してある女の子向けの可愛らしく小さな古着屋に立ち寄った。2回くらい足を運んだとこのあるお店だ。
入った途端ゆっくりとSUPERCARのクリームソーダが流れてきた。懐かしい。なんとも言えない気分になった。心地よかった。高円寺でとても夏を感じた。
SUPERCARのクリームソーダが入っているプレイリストを作ってくれたあの人は元気かな、ふと考えた。私に音楽やSUPERCARというバンドを教えてくれた彼。そんなふとしたことを夏の熱気と夕暮れの綺麗な瞬間にクリームソーダに乗って思い出した。そんなに綺麗なものじゃないのに。