【SB目線で観るモダンフットボール】20211017 New Castle United vs Tottenham Hotspur
①本日のサイドバック
皆さん、こんにちは。Polar Bear(ポーラ・ベア)です。
しばらく更新が滞ってしまいました。。
インターナショナルマッチウィークもございましたが、
会社員をしながらnoteを更新し続けることは、
特に繁忙期は難しいな〜と感じているところです。
内容についても、マンネリ化を避けるべく、違ったアプローチも必要なのではと思っているところです。
会社員では、組織文化にもよりけりですが、前例踏襲が良しとされる場合もあり、常に、自分の成果物に新しい付加価値を付けることに、改めて難しさを感じております。
と蛇足から始まりましたが、サイドバックの奥深さをお伝えすべく、
今後も更新していきます。
さて、今回は、現地時間2021年10月17日に開催されました、New Castle United vs Tottenham Hotspur @St James' Park の試合を分析していきます。
ちなみに、私なりのこだわりポイントの1つとして、
”フットボールはスタジアム&サポーターと共にあるもの”という
価値観を重視したく、見出し画像に、ホームスタジアムの雰囲気が伝わる画像を採用しております。
(過去記事も基本的には同様の画像チョイスです。)
したがって、フォーカスするサイドバックがアウェイチームであれば、若干整合性は取れていないのですが、ご容赦ください。笑
では本題に。
本日は、トッテナムに所属する、スペイン代表のセルヒオ・レギロン選手(以下「S.レギロン」)にフォーカスしたいと思います。
この試合のS.レギロンは、試合のパフォーマンスもそうですが、観客の異変に気づき、試合の中断を審判に持ちかけたという意味でも、”Man of the Match”でしたね。
②S.レギロンの役割とパフォーマンス
S.レギロンの役割とパフォーマンスを見ていくにあたって、
まずは、トッテナムの攻撃の形から振り返っていければと思います。
●フォーメーション:ニューカッスル:4-1-4-1 /トッテナム:4-2-3-1
トッテナムの今節のフォーメーションは、4-2-3-1で、ボランチに、守備的なパサーを2人配置の上、後ろから丁寧にビルドアップしようという戦略です。
ビルドアップ時には、サイドバックを高い位置に配置し、そのスペースにボランチが落ちてくるという戦術を採用しておりました。
※本noteにおける、戦略と戦術の定義については、前回の記事をご参照ください。
この形のビルドアップは、2010年代以降、4-2-3-1というフォーメーションが普及してからは、よく見られるものですね。
ポイントは2点
・攻撃の司令塔である、ボランチが前向きにボールを触ることができる。
・サイドバックが攻撃的なポジションを取ることができ、サイドでアドバンテージを得ることができる。
具体的に、図で見ていきましょう。
ボランチの位置で後ろ向きでボールを受けることは、視野が狭まることや、相手が勢いを持ってプレスをかけることができる点から、あまり得策ではありません。
その結果、ボランチがボールを受けれないとなると、チームとしてポゼッションがうまく遂行できず、結局ロングボールに頼ってしまうということになろうかと思います。
そこで、上図のような戦術でビルドアップをするチームも増えてきました。
こうすることで、本来、”ボールの扱いに長けており、パスが得意なボランチ”が、前向きにボールを受けることができ、特徴を存分に発揮できるという利点が生まれます。
一方SB目線でも、高い位置を取ることができ、マッチアップの相手を押し込むことができるという利点があります。
特にS.レギロンのような、走力に長けており、スピードに自信を持っている選手の特徴を最大限引き出すことができる形ですね。
●S.レギロンのパフォーマンス
この試合の彼は、自慢のスピードを生かし、サイドで優位性を築いておりました。
例えば、トッテナムの1点目のシーン。(前半分)
上述の形で、サイドで高い位置を取り、ダイアーからのロングパスを受けます。
(この時のファーストタッチが絶妙、、)
相手のDFラインを下げた状態で、冷静に周りを確認し、並行にパス。
ボールを受けたT.エンドンベレがゴールに流し込むというシーンでした。
上図の形が見事に功を奏したゴールでした。
最後に、S.レギロンのフィジカル能力が存分に見られた後半37分(82分)のシーン。
終盤に差し掛かり、普通であれば、疲労困憊。。という場面にも関わらず、自陣でボールを奪ったトッテナムは、ソン・フンミンにボールが渡り、
カウンターアタックを仕掛けます。
その際に、試合終盤ということを感じさせない、左サイドを力強く駆け上がるS.レギロンのランニングが見られました。
また、ボール受けた後のファーストタッチがこれまた絶妙。。
自分のスピードを殺さない完璧なファーストタッチで相手の前に入ると、
ニューカッスルのシェルヴィーが堪らずカード覚悟でファウル。
シェルヴィー、2枚目のイエローカードで退場というシーンです。
S.レギロンの良さが詰まっている印象的な場面でしたね。
まとめると、この試合の彼は、走力(スプリント回数及びスピード)
そして、スプリント後のファーストタッチという観点で、
パフォーマンスレベルが非常に高く、トッテナムの勝利に大いに貢献しました。
(SBがMan of the Matchを獲得していることからもよく分かります。)
③最後に
開幕から3連勝、3連敗、2連勝と、ジェットコースターのようなシーズンを送っているトッテナムですが、前節からフォーメーションを4-2-3-1に変え、復調の兆しが垣間見れます。
その中でも、S.レギロンはチームに欠かせない活躍をしているため、
今後も彼のパフォーマンスに期待です。
また、彼の良さとして、これだけ激しい上下運動を繰り返しているにも関わらず、トッテナムに来てから大怪我がないことが挙げられます。
サッカー選手のみならず、私みたいな会社員や、全ての社会人に当てはまることですが、全力のパフォーマンスを行いつつ、怪我(欠席)なく、チームに貢献できるという面で、これほど頼もしいことはありません。
当たり前のことと思われますが、”毎試合献身的にプレーする”彼のパフォーマンスを今後も注目していければと思います。
今回はこの辺りで。
SBの魅力が伝わり、少しでも次回観戦時にSBを意識いただけると嬉しいです。
今節(9節)は、ナショナルダービー(Manchester United vs Liverpool)ですね!
皆様良い週末を!!
※画像、動画:
twitter @NUFC(https://twitter.com/NUFC)より引用
twitter @SpursOfficial(https://twitter.com/SpursOfficial)より引用
※TACTICAListaを使用
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