利根川サイクリングロードの起点 吾妻川公園を目指す残暑のロングライド
今回はお盆明けの8月19日、都内から荒川サイクリングロードと武蔵水路を経由して利根川サイクリングロードの起点である群馬県渋川市の「吾妻川公園」を目指した記録。
朝3:30に家を出てコンビニで補給食を購入して荒川CRに着いたのが4:20分。
ロードバイクに乗る様になって夜明け前の静寂の中を走るのがこんなに気持ち良いものかと知った。
まだ誰もいないサイクリングロードは薄暗く虫の音がそこら中から聴こえる。
東の方からは太陽が徐々に登り薄明となる。
柳ヶ瀬橋から右岸へ来る頃には空が朝焼けに染まり始める。
お盆明けの残暑にしてはこの日はかなり涼しく気持ち良くペダルを漕いでいく。
この頃になるとサイクリングロードを散歩する人がちらほらする。
今か今かと待ってシャッターを切った。
太陽が昇ると幻想的な世界から一気に現実世界へと押し出される。早く行かねば。
自宅から30キロほどのところにある西貝塚環境センター付近で最初の休憩を取る。
ここからは土手を降りて田んぼ道や生い茂る林の中を進む。
北本水辺プラザ公園まで一気に漕ぎ進んだ。途中結構くらい林を抜けたりとまだ薄暗い時間帯はなんとも不気味だった。
糠田橋(ぬかたばし)の先にあるこの先を下る。
ここから荒川CRを外れ武蔵水路へ。
利根川と荒川を結ぶ全長14.7kmの武蔵水路。
終着点の見沼元圦公園は利根大堰からの流れを「武蔵水路」「埼玉用水路」「見沼代用水」の三つに分流する地点にある公園。
寂れた公園で整備されるのを期待する。
公園を超え土手を昇ると雄大な利根川とご対面となる。
赤城山、男体山、浅間山が見渡せ川幅も広くものすごい水量だとここに来るといつも感心する。
実はここから奥多摩の川苔山なんかも見える。
ここまで自宅から65キロ、ここから吾妻川公園まで70キロ程だ。
時刻は8時前。徐々に暑くなってきた。
良い景色ではあるが変わり映えしない風景を見ながら向かい風をひたすら漕ぐ。風に押されて進まず坂東大橋まで1時間45分もかかる。
この日この区間が1番足を削られた。
赤城山に近づき段々山肌が見えてくる。坂東大橋を渡り右岸から左岸へ。
五料橋で左岸から右岸へ戻る。
利根川サイクリングロードも玉村町の付近に来ると土手ではなく林の中を進むので景色も変わり気分転換になるし何より涼しい。
そして徐々にアップダウンを繰り返しながら登り始める。
単調な道よりも起伏があると楽しめる。
名もない休憩所だがこの日1番と言っても良い展望が楽しめた。
ここで地元サイクリストさんと少し談笑。
右手に赤城山、左手には榛名山、そして真ん中を流れる利根川を上流へと走る。
利根川サイクリングロードなんていい道なんだと感心。
ちなみに群馬県はサイクリングロードの看板や脇の草刈りなど、周りの県に比べて非常にしっかりしていて本当にありがたい。
大正橋まで来るとサイクリングロードが一旦途切れる。
ここからは地面にあるオレンジ色の線を辿りながら一般道を少々走るとまたサイクリングロードに戻る。
利根川を離れて吾妻川沿いが利根川サイクリングロードになる。
着いてビックリしたのは何もないこと。
画像などで確認するとなにか看板的なものがあった様な気がしたが、今は工事中の様だ。
銚子から遥々220キロも先の起点。ここは何かあると楽しめるのではないか。
早々に来た道を戻るしかなさそうだ。
サイクリングロード沿いにある道の駅「よしおか温泉」で昼食。美味しいが物足りない。
利根大堰まで戻り見沼元圦公園近くにある大漁園さんへ。
ここは見るからにぜつ飯店の雰囲気があり思わず入ってみた。
なにやら千鳥も訪れている様で新鮮な魚も食べられるそう。
私はカキフライ定食を頼んだが独特の食感でなかなかのお味でした。
気さくな女将さんと娘さん?と少し話す。
今から杉並区まで帰ると言うと驚いた様で、私も得意げになる。
ぜつ飯店でお店の方と話すのもロングライドの楽しみの一つでもある。
今回は行きも帰りも向かい風を浴びながら270キロほどを20時間弱も掛かってしまった。
帰りは荒川サイクリングロードで道を間違えた漆黒の闇の中を彷徨う恐怖体験までして到着は23時という。
だがアドレナリンが出て疲れやお尻の痛みは吹っ飛び逆に良かったか笑
これだからロングライドは楽しい。
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