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新プロジェクト 「FROM LOSS TO BEAUTY」

こんにちは、「POLAサステナビリティ公式note」です。
今回はPOLAでの未利用資源から新たに美しい価値を創出プロジェクト
「FROM LOSS TO BEAUTY」(失われるものを美しさに変えていく)をご案内いたします。

「FROM LOSS TO BEAUTY」は、 “失われるものを美しさに変えていく”をコンセプトに、本来捨てられてしまう資源を、美しさにつながる新しい価値へと転換することで、資源活用や地域活性、第一次産業の応援に貢献しながら、美しさの可能性を広げ、人・社会・地球の未来へつなげていくプロジェクトです。

【産官学の協力による価値創造】「神紅(シンク)」プロジェクト

島根県特産のブドウ品種「神紅」の生産過程で、果実を成長させ日光を当て色づけるために途中で摘み取られる未利用資源「副梢」《葉茎》に着目。島根県・島根大学・ポーラが産官学で連携し、「副梢」《葉茎》を活用したシンクエキス抽出に挑戦しました。

島根県は眠っていた資源の提供、島根大学はシンクエキスの効果の分析、そして(※1)POLAイノベーションセンターはシンクエキスの抽出からプロダクト開発まで行った産官学連携プロジェクトです。この試みは、POLAイノベーションセンター初の試みです。地域に眠る未利用資源から新たな価値を創造することで地域の活性化やブランディングなどにも貢献していきます。

※1POLAイノベーションセンターについて・・・2022年7月より本社内に「POLAイノベーションセンターを発足しました。サイエンス&テクノロジーを武器に、オープンイノベーションを推進し、新たな価値の創出を実現していきます。


本プロジェクトについて、動画を公開しています。


 

神紅とはどんなブドウ?




「神紅」

日本中から神様が集まるとされる島根県で「神々に捧げる紅いぶどう」として誕生したのが「神紅」です。10年の歳月をかけてシャインマスカットとベニバラードの交配により開発されました。皮ごと食べられて種も無い、大粒の赤色系ぶどうで、糖度20度以上と抜群の甘さであることが特徴、芳醇な香りを誇る貴重なブドウ品種です。ポーラは、神紅の生産過程で廃棄されてしまう資源の有効活用と神紅ブランドの価値向上を目的に、シンクエキスの開発と、それを配合したハンド美容液の開発に着手しました。

FROM LOSS TO BEAUTY記者発表会

2022年12月20日、赤坂ガーデンシティにてFROM LOSS TO BEAUTY記者発表会が行われました。
当日はポーラメンバーだけではなく、産官学の連携で開発に携わった志田原様(島根県農林水産部 産地支援課)、室田教授(島根大学 生物資源科学部 生命科学科)もご登壇いただき、神紅生産に込められた思い、シンクエキスの研究成果を説明されました。
 
パネルセッションでは神紅生産者の寺本様にもご登場いただき、生産者ならではの思いや苦労を話されました。神紅が自分の人生に影響を与えたように、自分が作った神紅が誰かに影響を与えたらよいとの話しがとても印象的でした。
また、記者会の様子はTVニュースでも紹介され、多くの反響がある記者会となりました。

質問対応をするPOLAイノベーションセンター 左から今村、多田、質問に答える宮﨑
島根県知事 丸山様にもご挨拶いただきました!

うるおいの浸透感触にこだわり、うるおいとさらっとした感触の両立

今回開発したハンドコンフィチュールでは、シンクエキスをどのように肌(※2角層)に届けるか、日々使っていただくにはどうすればよいかを考え、浸透感触にこだわり、うるおいとさらっとした感触の両立を目指し製品開発を進めました。なにか物足りない、すごくうるおうけどべたつく…など、開発初期はこのような評価がほとんどでした。ですが多くの成分の中から目標を達成できる成分を選び抜き、最後まで感触調整を続けた結果、理想の感触を実現することが出来ました


メルティカプセルの配合に苦労が・・・

感触のカギになっているメルティカプセルの配合は、簡単に出来たわけではありません。
メルティカプセルは肌でクリームを伸ばした時に初めて潰れるというユニークな特徴を持っていますが、製造や充填過程で加わる力でもカプセルが潰れてしまう、また潰れないようにするとクリームへきれいに分散することができないという問題がありました。何度もテストを重ね最適な条件を見つけた末、カプセルが潰れることなくきれいに分散した状態で製品化する事に成功しています。メルティカプセルで果肉感を演出できたことにより、コンフィチュール感の高い製品となりました。

(※3)初回生産分はご好評いただき完売いたしました。


いかがでしたでしょうか。今後も全国の様々な地域とこのようなプロジェクトを立ち上げていくことで、新たな美しい価値を創出することに挑戦していきます。資源活用、地域活性、第一次産業の応援に貢献しながら、新たな思考、地域の人々との経験の共有で新しい可能性が生まれるよう、努めてまいります。