【ポクマウス日本昔話】 其の1
むかしむかし、あるところに
おじいさんとおばあさんと山本さんが住んでおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに
おばあさんは川へ洗濯に
山本さんは基本的には家でのんびりしていました。
山本さんが家でのんびりしていると
鬼ヶ島についておりました。
「まじ、ちょーダリーんだけど」と
山本さんは
言いました。
赤鬼さんが金棒をもって
山本さんのところにやってきました。
「おい、山本さん、いつも家でのんびりしてんじゃねーよ」
といいました。
キジさんは近くの石に座ってたばこを一服すい始めました。
猿さんは今日は体調不良で午前半休との連絡が事務の武田さんから入りました。
犬さんは自分の尻尾をイッショウケンメイおいかけておりました
アフリカからはゾウさんがやってきました。
ライオンさんも一緒にやってきました。
「キリンさんが好きです。でもゾウさんのほうがもっと好きです。」
といわれたキリンさんは
「この世はなんてシビアなんだろう」と一言残して
姿を消しました。
気づくと
赤鬼さんが青鬼さんになっていました。
二日酔いが原因です。
鬼ヶ島でも結構レアな黄鬼さんが
青鬼さんの背中をさすってあげると
10分くらいで赤鬼さんになりました。
「しゃーね、飲みなおすか」と
みんなで肩を組んで
夜の新宿に繰り出しました。
めでたしめでたし。