読書記録23 もしもカメと話せたら
『もしもカメと話せたら』
絵:じゅえき太郎さん 文:ペズルさん 監修:須田研司さん
人類が誕生したのは、今から約700万年前のこと。魚類から進化した両生類が陸に上がったのは約3億8000万年前。さらにさかのぼり、地球に初めて生命が誕生したのは約38億年前。その場所は深海だったと考えられています。つまり、どんな生き物も、もとをたどれば水の中から生まれた生命なのです。この本の舞台は竜宮城……ならぬ優遇城。カメに拾われ城にやってきた次郎くんが、さめざまな水辺の生き物から「周りとうまく生きるコツ」を学んでいきます。
テンポの良い会話形式の内容と、可愛らしい水辺の生物の絵と、わかりやすい「周りとうまく生きるコツ」。読み物として、純粋におもしろかったです。
15の生物と生きるコツが紹介されていて、それぞれの個性が光っていて、それぞれの強みをいかした生物が同居している地球って愉快な場所だなぁと感じました。
人間に置き換えてみても、それぞれの個性をいかして共生しているわけなので、生物としては違っていても仲間意識というか、共感を得られました。
人間ももっと本能に従って生きることができれば生きやすくなるのかなぁ…と、少し羨ましくもなりました。
人間は色々なことを考えたり、行動したり、大切にするものが違って、だから様々な文化や歴史が今も大事にされているのだとは思いますが、もっと単純に生きられたらなぁ…と思うことも多いです。
私はとにかくこの本を気に入りました。心が落ち着かない時やざわざわする時に、気軽に手に取って読めそうなのもとても良いです。
『もしも虫と話せたら』というシリーズ第1弾の本や、YouTubeもあるみたいなので、さらに楽しみが広がりそうです。
図書館で出会った本だけど購入しようと考えています。
難しい漢字にはふりがなもふってあるし、生物自体の知識もみにつく本なので、子どもが読むのにもとても良いと思いました。好奇心がくすぐられる感じです。
最近は調子が良い日が続いています。ただの散歩が時々楽しめています。梅雨が明けて夏が始まり、とても暑く、どんどん日焼けもしているので気が滅入ることもありますが、まずはこの夏をなんとか乗り越えられるようにがんばりたいです。
ありがとうございました。ぽくこ