読書感想6
泣くな研修医
作者:中山祐次郎さん
実際の医者が書く医者の小説というのはリアルだと感じました。
この本との出会いは、図書館です。初めての図書館利用の日で、カードを作るにあたって待ち時間が必要となり、あと何冊か借りようと思って小説の棚を見ていたときに気になるな、とタイトルを見て読むことを決めました。気になったのは病院に行く機会が増えて医者という存在に興味がわいたからです。
医者の物語なので、医者と患者、患者とその家族、医者と患者の家族、病気との向き合い方…色々なことを考えられました。
自分も少し教員の新人時代を振り返りながら、初心を思い起こしながら読みました。どんな仕事も始めたばかりの頃は悔しくて泣きたくなったり、頭では理解しようとしていても割り切れないものがあったりするよなぁ、わかるわかる。と思って読んだ部分もありました。
実は読んだのが結構前なので記憶が薄れている部分もありますが、出会えてよかったです。続編があり、ずっと貸出中で待っていましたが、最近ようやく読めました!
泣くな研修医2 逃げるな新人外科医
ということで続編を読みました。
研修医ではなく外科医として働く主人公の姿に、またもやわかるわかる。と思いながら読み進めました。医者じゃないのに。
ついつい私たち医療の力を頼りに生きている人間は、医療に対して万能の力を求めてしまいがちですが、人間には絶対はないということを改めて感じました。それは必ずしも悪いことではなくて、今この瞬間を大事にしようとか、身近にいる大切な人を大切にしようと思う機会になりました。
物語自体はスラスラ読めてしまうので、一気に読めました。
シリーズを通して、外科医の働き方の一部を知ることができてよかったです。自分の生き方や、生きる上で大切にしたいことにも気づけました。この作者さんの本は小説以外にもあるようなので近々読めたら読んでみたいです。
今年は良くも悪くも読書をする時間が多く取れているので、もっともっと記録をして自分の糧にしていきたいです。もっとお金があれば気になった本を手当たり次第に読むのですがね…。だからこそ図書館という存在はありがたいです。まだまだ通い続けたいと思います。
ありがとうございました。ぽくこ