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nekonosara
読書記録38 おしまいのデート
『おしまいのデート』作者:瀬尾まいこさん
タイトルからすこし寂しい感じがしたので避けていたのですが、今なら楽しめるかも?と感じて、ようやく読めました。
「デート」がテーマの短編集でした。
寂しさを少し感じながらも、読み終えたら清々しい気持ちになれました。
どのお話も心があたたかくなりました。
特に、元教師と元教え子の話と、男子高校生の話がお気に入りです。
元教師と元教え子の話は、なんとなく話の展開は読めていても、ラストで涙が出ました。
自分を見守ってくれる人がいるというのは嬉しいことだし、誰かのことを見守れるというのも幸せなことなのだと感じました。
男子高校生の話は、当事者としてはあれこれ考えすぎてしまうよなぁと納得しつつ、第三者視点で見ているとほっこりできました。
キャラが生き生きしていて眩しいです。
高校生の、若さゆえのものだよなぁ…としみじみ思います。
「デート」という言葉を使うと、どうしても恋愛要素があるのかな?と思えてきますが、そうではなくて、目の前の人を大切にできる機会なのだと思います。「デート」っていいなぁ…と感じました。
最近人と出かける機会が減ってしまいましたが、また色々な人と出かけて、話を楽しんだり、素敵な景色を楽しみたいです。
最近長めの物語を読むことが多かったので、短編も楽しめてよかったです。瀬尾まいこさんの作品もまだ読んでないものがたくさんあるので、これからまだまだ楽しみたいです。
ありがとうございました。ぽくこ