読書記録27 傑作はまだ
『傑作はまだ』作者:瀬尾まいこ
「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに―。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。
Amazonより
『そして、バトンは渡された』の作者、瀬尾まいこさんの作品です。それが良かったのと、たまたま図書館で出会えたので読みました。
人と繋がって生きていたいな、と感じました。
自分から誰かに歩み寄りたくなりました。
4章で構成されていますが、私は3章と途中あたりからもう涙が出てきてしまいまして、ラストにかけて良い意味でボロボロになりました。
優しい人がたくさん出てくるので、優しくなりたい時やいじけている時に効くなぁ…と思いました。
『そして、バトンが渡された』がとても好きで、映画の公開も楽しみでした。ようやく公開されたので近々観に行く予定です。映画を観る前に、瀬尾さんが放つ一風変わった家族の形が、ひと足先に私の心をあたためてくれました。同じシリーズというわけではありませんが、同じ作者さんの世界観に浸って楽しみにできるというのはいいですね。
瀬尾まいこさんが他にもたくさん作品を書かれているというのは最近知ったことなので、これを機に他の作品もたくさん読んでみたいと思います。
読書はたくさんしているのに、記録として書くのはとても久しぶりでした。簡単にでもいいので、読み終わった後に感じたことを書くというのは、楽しかった気持ちをかためていく作業のようでやはり良いものですね。
これからも読書記録は細々と続けていきたいです。
ありがとうございました。ぽくこ