マガジンのカバー画像

読書記録

43
運営しているクリエイター

#小説

読書記録38 おしまいのデート

読書記録38 おしまいのデート

『おしまいのデート』作者:瀬尾まいこさん

タイトルからすこし寂しい感じがしたので避けていたのですが、今なら楽しめるかも?と感じて、ようやく読めました。

「デート」がテーマの短編集でした。

寂しさを少し感じながらも、読み終えたら清々しい気持ちになれました。

どのお話も心があたたかくなりました。

特に、元教師と元教え子の話と、男子高校生の話がお気に入りです。

元教師と元教え子の話は、なんと

もっとみる
2022年2月に読んだ本

2022年2月に読んだ本

2022年2月、20冊の本を読みました。

『クスノキの番人』東野圭吾

『なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』監修:池上彰

『「自分だけの答え』が見つかる 13歳からのアート思考』末永幸歩

『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾

『世界でいちばん素敵なSDGsの教室』監修:小林亮

『ヘンな科学"イグノーベル賞"研究40講』五十嵐杏南

『メンタルダ

もっとみる
2022年1月に読んだ本

2022年1月に読んだ本

2022年1月、12冊の本を読みました。

『流星の絆』東野圭吾

『危険なビーナス』東野圭吾

『鴻上尚史のますますほがらか人生相談』鴻上尚史

『春、戻る』瀬尾まいこ

『自分を休ませる練習〜しなやかに生きるためのマインドフルネス〜』矢作直樹

『何とかならない時代の幸福論』ブレイディみかこ・鴻上尚史

『学校ってなんだ!日本の教育はなぜ息苦しいのか』工藤勇一・鴻上尚史

『学校の「当たり前」

もっとみる

読書記録34 春、戻る

『春、戻る』作者:瀬尾まいこさん

主人公さくらの結婚間近に、さくらの兄を名乗る歳下の男性が登場。
彼の正体は…?
さくらにも何やら過去に閉じ込めた何かがある…?

作品の始まりから不思議な雰囲気で、少し読んだら続きが気になって気になって…気づいたら一気に読んでしまいました。

ラストの方はきちんと謎も明かされますし、その内容にも心があたたまりました。

『ま、予想どおりに行かなくたって、さくらが

もっとみる
読書記録33 月曜日の抹茶カフェ

読書記録33 月曜日の抹茶カフェ

『月曜日の抹茶カフェ』作者:青山美智子さん

この縁は、きっと宝物になる

東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒されるストーリー

人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押している。あなたも、きっとー

思わぬ出逢いから人生はもっと豊かになる、一杯の抹茶から始まる物語

『木曜日にはココアを』の続編、ついに読み終わりました。11月も中旬ですが、まだ外で過ごすのも気持ちの良いお天気だったので、久しぶりに

もっとみる

読書記録32 告白

『告白』作者:湊かなえさん

今朝のNHKあさイチに湊かなえさんが出演されていて、人としてとても興味をもったので、勢いにのってデビュー作の『告白』を読みました。

おそらく映画を少し観たことがあったのですが、内容が結構こわい感じだったのできちんとみたことはありませんでした。

読んでみて、恐怖も感じつつ、すごいな…と感心してしまいました。

色々と考えさせられる作品だとも思いました。

とてつもな

もっとみる

読書記録29 幸福な食卓

『幸福な食卓』作者:瀬尾まいこさん

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて…。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

Amazonより

タイトルからポジティブな印象を受けましたが、内容は結構凄ま

もっとみる

読書記録28 卵の緒

『卵の緒』作者:瀬尾まいこさん

瀬尾まいこさんの作品にハマり始めた私は、やっぱりこれは読んでおかなきゃいけないでしょう!と思い、図書館に行って一気に読みました。

1冊に2作、『卵の緒』と『7's blood』が収録されています。

どちらも、この方が描く一筋縄ではいかない家族の愛の物語の原点なのかなと考えると、納得だなと感じます。

親子、きょうだい、恋愛…形は違えど、深いところで繋がっている

もっとみる

読書記録27 傑作はまだ

『傑作はまだ』作者:瀬尾まいこ

「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生

もっとみる
読書記録20 ちょっと今から人生かえてくる

読書記録20 ちょっと今から人生かえてくる

『ちょっと今から人生かえてくる』作者:北川恵海さん

 かつてブラック企業に勤めボロボロになったものの、謎の男ヤマモトと出会ったことで本来の自分を取り戻した青山。そして彼の前から姿を消してしまったヤマモト――。すべての働く人が共感して泣いた感動作『ちょっと今から仕事やめてくる』で語られなかった、珠玉の裏エピソードが、いま明かされる。青山とヤマモトの、そして彼らと出会った人たちの新しい物語が、また始

もっとみる
読書記録19 木曜日にはココアを

読書記録19 木曜日にはココアを

『木曜日にはココアを』作者:青山美智子さん

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救う――。あなたの心も救われるやさしい物語。

短編集だし、話題になっているようだし、やさしい気持ちになりたいし…と

もっとみる
読書記録17 マスカレード・イブ

読書記録17 マスカレード・イブ

ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査にあたる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名をいわない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。

『マスカレード・イブ』作者:東

もっとみる
読書記録14 秘密

読書記録14 秘密

『秘密』作者:東野圭吾さん

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な"秘密"の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。解説・広末涼子、皆川博子

2001年に文庫化されたものを読みました。作品自体は人に薦めら

もっとみる
読書記録12 マスカレード・ナイト

読書記録12 マスカレード・ナイト

『マスカレード・ナイト』作者:東野圭吾さん

ボリュームたっぷり、満足の作品でした。

犯人の予想は…外れてしまいましたが…そういうのはよく外れるので…楽しませてもらったと思うことにします…。

昨日の日記にも書きましたが、東野圭吾さんの表現が豊かなのか、表現力が高いのか、伝え方が巧いのか、その全てを備えているのか、ボリュームがすごくて登場人物も多いのに、なんだかとても読みやすかったです。シリーズ

もっとみる