エセバックパッカー大学4年生、旅の休止符
私の初めての東南アジアの旅行先は、ベトナムのホーチミンです。
ベトナム料理が好きだった私は、いつか本場で食べてみたいという思いから就職活動最終日にベトナムに飛びました。日本とは全く違うカオスな光景に惹かれ、海外旅行計画を立てるようになりました。
就活を終えた大学四年生はとにかく暇です。卒業までに何をするかは色々な選択肢があると思いますが、私はたいして学業やサークルに打ち込むこともなく過ごしてきてしまったので、「とにかく刺激が欲しい!社会人になったら長期旅行は難しいから、今しかない!」という一心で海外旅行に行きまくりました。入学前は期待が大きかった大学生活ですが、1-2年生を完全にオンラインで過ごすことを余儀なくされ、休学を挟んだことでさらに大学内の友人も減り、復学して就職活動に全振りしてしまっていたので、大学にそこまで充実感がなかったのです。
そして、ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール・フィリピン・韓国・マルタ共和国・香港・マカオと、月1ペースで旅行に…。手荷物1つで旅行に行き、現地のバスに乗ったり、一泊1000円程度のドミトリーに泊まってみたり、旅行先で人と話したり、期待していた刺激と充実感をそれなりに得ることができました。
しかし、最近になって高揚感が急激に減ってきていることに気づきました。それは、先月東南アジアが大好きになったきっかけのベトナムに行った時のことです。「楽しい!」という気持ちはあるものの、旅慣れをして良くも悪くも「まあ、なんとかなる」精神を手に入れてしまったことで、かつてのようなワクワク感はなく、「いつもと違う場所にいるから少し疲れた。」くらいの感覚になってしまいました。刺激中毒になっていたので、帰国後この感情に少しショックを受けてしまいました。それと同時に、「そろそろ旅の辞め時かな?」とも思うようになりました。
まだトルコ・オーストラリア・モルディブ・インドなど行きたい国はあるのですが、旅行をする時にもっと新鮮な気分を味わいたいと思うので、今月のヨーロッパ旅行で海外旅行は一旦お休みするかもしれません…。