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人の縁とは不思議なもので、当時あれだけ切れないことを願い祈った縁でも数年の時が経ってしまえば繋ぐことすら難しいほどに綻んだり、途切れてしまい、結びなおすことも出来なくなってしまっている。
その反面、どんなことが起きようとも切れることもこんがらがることもなく、強固な鎖のような縁も在る。切ってしまいたい縁がとてつもない腐れを放つことだってある。

それを自在に操ることが出来ないことがもどかしい。切りたい縁は切ってしまいたい。繋ぎ止めたい縁は繋いでおきたい。自分が好きなものだけを自分の範疇に留めておきたい。
どこかの占い師が、人と人との縁は自分の想いでどうにでも出来ると言ってたのを観たことがある。あれはきっとそれだけの想いを持つことが出来る人だけだと思う。少なくとも日本一縁切りに強い神社に祈らないといけないほど、自分の身体には恐ろしいほどの縁が絡んで綻んで結んで繋がっている気がする。いつだっておかしなほどに、おかしな出会いが日常突然やってくる。正直気持ちが追い付かないほどに。

そういうときってどうしてるの?様子見でその縁を取っておくの?
そんなことをしているうちに新しい縁がやってこない?

濁流のような勢いで日々新しく人に出会っていく。
はじめまして、こんにちは、こんばんは、また今度、さようなら。

これからもたくさんの人と出会って、別れて、離れて、そばにいて、そうしたって独りで死んでいく。

どれだけたくさんの縁がこの身体に巻き付いていたって、最後には独り。
だから出来るだけ縁は少ない方がいいと思っているのに、どんどん人の縁が押し寄せてくる。不思議なほどに増えていく。広く、浅く。時には深く。
もう独りでいたいと思うほどに人が多すぎる。その割にはひとりぼっちを心底嫌う。とても不思議。生きている間にたくさんの幸せを知ってしまうときっと死ぬときにとてもさみしくなってしまう。

どうしてこんなにも人がいてくれるのに、独りでいたいと思うのかな。
死ぬときは独りだって知ってるせいかな。さみしいのが一番こわい。


今日は酔っ払いの日記。お恥ずかしい限りです。こんな日記も一度くらいいいでしょう、きっと。


また明日。

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