ジェトミアEDH100枚解説
こんにちは、ポコピンと申します。
2022年4月29日に「ニューカペナの街角」が発売されることとなり、各ニューカペナを牛耳る5つの一家が公開された際にひときわ目立つふてぶてしくもカリスマ性があり、デーモンでもあり猫でもあるという可愛い舞台座の長、「宴の結節点、ジェトミア」が公開されました。
今回はそんな歌って踊れる舞台座が活躍するEDHの解説を行っていきます。
オーバーキルからしか得られない栄養をお求めの方は是非ご覧いただければと思います。
デッキレベルは5ー6でも7-8でもほどほどなカジュアルさで楽しめると思います。5-6帯では全体除去の採用率の高さに悩まされ、7-8では高速コンボに追いつけないもどかしさを感じながらも、オーバーキルのロマンを追い求めていきましょう。
「マナクリプト」と「ガイアの揺籃の地」を抜けば5~6でも程よく楽しめると思うので、その時の卓のレベルによってある程度差し替えています。
【デッキについて】
無限コンボも特殊勝利も非戦闘ダメージでの勝利方法を一切搭載していない、戦闘ダメージのみで戦う漢らしいデッキです。なので戦闘関連を封じられると手も足も出なくなってしまうので、その手の妨害の気配を感じたら汎用除去のある手札をキープしましょう。ないとゲームに参加出来ずに悲しい気持ちになってしまいます。
カードの役割は「統率者」を除いては「マナ加速」「トークン生成」「除去・妨害」「サーチ」「アド源」「戦闘補助」の6つです。
それぞれのカードについて順番に解説していきます。
【統率者】
カードとしては3つの能力を持ち、自身のP/Tも4マナ5/4と攻撃的で非常に優秀。ここからさらに自身の能力でパワーが上がるのでゆっくり殴っても3パン(4パン)で1人沈めることが出来る。
能力①:あなたが3体以上のクリーチャーをコントロールしているかぎり、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+1/+0の修整を受け警戒を持つ。
1つ目の能力は全軍+1/0修整と警戒の付与。この能力によりどんなクリーチャーでも殴ってよし、守ってよしの軍団になれるため非常に優秀。さらにマナクリーチャーを使ってコンバット後にマナを出して後続を展開出来るようになったり、妨害を構えたり出来るようになるので1つ目の能力だと馬鹿に出来ない。また今回のリストでは採用していないが、警戒を活用するカードともシナジーを持てるようになることも特記しておきたい。(葉状地のフェリダー、慎重な認知眷者など)。
また、インスタントタイミングなどでクリーチャーを増やすことでコンバットトリック出来ることも覚えておきたい。「安全圏だと思っていたら即死した」というのはジェトミアではよくあること。
能力②:あなたが6体以上のクリーチャーをコントロールしているかぎり、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーはさらに+1/+0の修整を受けトランプルを持つ。
2つ目の能力は上記に加え、さらに全軍+1/0修整とトランプルの付与。この能力により対戦相手の肉壁が無意味なものとなり、リーサルの際に「クリーチャーの合計タフネス教えてください」と言ってコンバット計算を楽にすることが出来るようになる。計算が苦手な私には非常にありがたい能力。単なるトランプル付与だけでなく、また単なるパワー修整だけではないこの噛み合った能力により、自軍がより暴力的になる。能力②が発揮されているだけでも自軍総パワーは「最低12打点上がっている」というだけでも4マナのクリーチャーとして超優秀。
能力③:あなたが9体以上のクリーチャーをコントロールしているかぎり、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーはさらに+1/+0の修整を受け二段攻撃を持つ。
カジュアル帯におけるジェトミアの超必殺バフ。これの為にジェトミア握っているまである。自軍全体のパワーをさらに+1/0した上で二段攻撃を全てのクリーチャーに付与する。この能力が適応される時、大体ゲームが終わる。終わってない時は多分自分が終わってる(Moatとかで止まってて)。この能力により、1/1の弱小トークンであったとしても「4/1 警戒・トランプル・二段攻撃」と5~6マナ相当のクリーチャーに化け、総打点は8倍になる。これが自軍全てに適用されるのだから能力②だけの時と比べて純粋に打点が倍以上。ジェトミア以外全て1/1トークンだったとしても、その総打点はジェトミア含め80点。楽々2人を引き倒すことが出来る。EDHでは3人相手(総ライフ120)だが、ライフが2人対戦よりも軽視されがちなのでリーサルの際に削りきる実際の数字は100点を切る。また、事前にジェトミアを出していた場合、あらかじめ他を1回でも殴っておくことで「5点+16点」となり、統率ダメージでの敗北を押し付けることが出来ることも意識しておきたい。
よってジェトミアにおける最短の勝利条件は「統率者ダメージで1人、他クリーチャーで2人」を意識して立ち回っていく。だが最終的には「全員60トランプル打点で殴れば死ぬだろう、死ねぇ!(クイッ)」となるのであまり気にしなくてもいい。明らかなオーバーキルからしか得られない栄養がMTGにはあるのだ!
しかしジェトミアはあくまで戦闘を補助するための能力であり、本体は1マナ除去の剣鋤を始めとした全ての除去が当たり(黒くない為ピッチスペルの殺しも当たります)、タフネスへの修整は無い為火力(ミジウム迫撃砲等)でも撃沈する。かわいい。
コンバットに合わせて除去されると自軍への被害も壊滅的な為、様々な手段で守って上げる必要があるので、それらは【除去・妨害】の項目で解説する。
次からはそれぞれの採用しているカードについて解説していきます。
【マナ加速】(15枚)
マナ加速カードの採用基準は一部を除き、「1マナのカード:1マナ出せる物」「2マナのカード:好きな色マナを出せるor2マナ以上出せる可能性のある物」「3マナのカード:2マナ以上の色マナを出せる物」を採用。
<0マナ域>
<1マナ域>
<2マナ域>
<3マナ域>
【トークン生成】(25枚)
トークン生成カードの採用基準は「1~2マナ:クリーチャー3体分以上」「3~4マナ:クリーチャー5体分以上」「5~6マナ:クリーチャー8体分以上」の仕事を見込めるかどうかで採用しています(一部を除く)。特に4マナ以上のカードは「単独でも8体分のクリーチャーカウントを達成可能かどうか」「瞬間的に5体以上のクリーチャーを生めるか」という点も考慮しています。
カジュアル帯はとにかく全体除去が各方面から飛んできがちで、毒の濁流や冒涜の行動などに流されて痛い目を見ます。最速でジェトミアを含めた9体のフルカウントを目指しつつも、手札に第二の矢を残して置けるようにするためにも、採用カードは1枚あたりのトークン生成期待数の多い物を取っています。
<1マナ域>
<2マナ域>
<4マナ域>
<5マナ域>
<6マナ域>
<Xマナ域>
<トークン倍化>
【除去・妨害】(10枚)
なるべく軽量で汎用的な物を選択して手札で腐らないことを意識。5~7帯は能力が強すぎる統率者が多いので、そこさえ締めてれば大きく減速させることが出来る。もちろんジェトミアも。対戦を繰り返しながら使い勝手を確認中。
<2マナ域>
<3マナ域>
【サーチ】(5枚)
【アドバンテージ源】(5枚)
【戦闘補助】(6枚)
戦闘での勝利に特化している為、ジェトミアやクリーチャーを守ったり、攻撃をねじ込むことを補助するカードを数枚採用している。
【土地】(33枚)
<フェッチランド>9枚
No68.「血染めのぬかるみ」
No69.「溢れかえる岸部」
No70.「吹きさらしの荒野」
No71.「樹木茂る山麓」
No72.「乾燥台地」
No73.「沸騰する小湖」
No74.「湿地の干潟」
No75.「新緑の地下墓地」
No76.「霧深い雨林」
基本的には初手から緑系デュアルランド・ショックランドをアンタップインさせてマナクリーチャーを立てるか、1マナアクションがなければジェトミアの庭をタップインして色の安定を狙う。
また緑系フェッチランドは「ドライアドの東屋」を持ってくることでクリーチャーカウントを増やすことが出来るので3の倍数になれるときは気を付けておく。
<5色地形>5枚
No77.「真鍮の都」
No78.「統率の塔」
No79.「風変わりな果樹園」
No80.「反射池」
No81.「ジェトミアの庭」
ジェトミアの庭以外はサーチ出来ないので引いてくればラッキーくらい。ジェトミアの庭は手札に居ても弱いのでマリガンしても良い。
<2色地形(赤・緑)>4枚
No82.「踏み鳴らされる地」ショックランド
No83.「根縛りの岩山」チェックランド
No84.「尖塔の庭」クラウドランド
No85.「Taiga」デュアルランド
赤いカードはデッキに2割程度なので気持ち枚数控えめ。ただし踏み鳴らされる地はフェッチランドで積極的に持ってきておきたい。中盤の赤トリプルシンボル要求は結構重い為。
<2色地形(赤・白)>5枚
No86.「聖なる鋳造所」ショックランド
No87.「断崖の避難所」チェックランド
No88.「戦場の鍛冶場」ダメージランド
No89.「Plateau」デュアルランド
No90.「灼陽大峡谷」キャノピーランド
序盤に白のダブルシンボルが欲しい事もあって赤・緑の土地より気持ち増量。
<2色地形(緑・白)>5枚
No91.「寺院の庭」ショックランド
No92.「陽花弁の木立ち」チェックランド
No93.「豪勢な大通り」クラウドランド
No94.「低木林地」ダメージランド
No95.「Savannah」デュアルランド
<単色地形>4枚
No96.「森」
No97.「ドライアドの東屋」
No98.「ガイアの揺籃の地」
No99.「古えの墳墓」
3色デッキなので墳墓の存在がどうかとも思うが、やはり2マナ出せるのは強力。
ガイアの揺籃の地はとんでもないマナ加速なので、デッキレベルを落とすために森と差し替えることもある。
以上99枚+ジェトミアの100枚解説でした。
土地はかなりざっくり、というか疲れてますね。後半になるほど適当になってしまいごめんなさい。
初見ではジェトミアのパンチ力を甘く見て粉砕出来る事も多いです。2戦目からは卓の除去という除去が飛んでくるので地獄ですが。
それでもジェトミア+銅纏いの呼集でフルカウント達成して殴り勝てることもあるので非常に力強い統率者です。
指輪物語からは「進め、エオルの家の子よ!」が強力で入れたいカードです。お高いですけどね。
波止場は入れたいところですが、そうなると各サーチカードで持ってくるクリーチャーが波止場だけでいいやってなっちゃうので、あえて抜いてます。波止場は強すぎる・・・・。卓が強すぎる場合は入れます。
とはいえ、何度も試行錯誤しながら今の構築になりました。ジェトミアはクリーチャー数さえ確保出来るならば手段は何でもよいので、本当に色んなカードが入るので面白いですよね。
もし次記事を書くなら「ジェトミアEDHの候補カード」でもしましょうか。
とても面白く、かっこよく、かわいい統率者ですので、是非お試しあれ。