鼻から脳手術④ICU
看護師さんに洗体してもらう
【3日目】
翌日朝先生がICUに回診にいらっしゃいました。
手術は問題なく終了したことを聞いて、安堵したのも束の間食い気味に飲水制限の解除を確認します。
「飲水してOK、起き上がりOK、今日の夜からご飯食べてよし」と回答をもらい、急いで看護師さんにお水をいただきました。
尿崩症にとって、冷たいお水が喉、口を潤すことは格別なことです。(なんでなんだろう)
頭痛と気持ち悪さはまだまだ続いていましたが、飲水できたことで、だいぶ心に余裕ができました。
その日は午前中にMRI、CTがありました。
担架で運んでいただくのですが、
吐き気とお水が体のなかで最悪な働きをして、待機所についた瞬間飲んだ水を全て吐いてしまいました。
看護師さんにかけてしまったことや、一般外来の方に迷惑になっていないかいろいろなことが頭を駆け抜けました。終始謝っていた気がします。
とはいえ撮影を終えなければいけないので、
気持ち悪さを我慢しつつMRI、CTをやりきります。終わった後はいよいよ食事です。
体調は万全ではないものの、
食欲はとてもありました。また携帯もいじれるのですが、その気力が少しも湧いてこなかったため、その日の楽しみは食事だけだったのです。カツとご飯というだいぶヘビーなメニューでしたが、あっという間に平らげました。日常、テレビを見ながらご飯を食べたりお風呂に入ることがいかに幸せなことかを身に沁みて感じました。
誰かと食べるご飯、食器の彩り、もちろん病院食も美味しいけれど、それ以外の幸せを感じた日です。
午後は看護師さんによる洗体がありました。
尿道カテーテルをしていると、そこから菌が繁殖する可能性があるとのことでその部分を泡で洗浄しているとのことでした。
誰かに恥部を洗ってもらうなんてこの先はないだろうなあと思いながら持ち込んだロクシタンのボディソープをいい匂いという看護師さんを微笑ましく思うのでした。
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