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粉瘤(アテローム)除去手術レポ
先日、首の後ろにあった粉瘤の除去手術を行ってきましたので、
その時の体験をレポート記事にしました。
手術って響きがもう怖いよね
この記事を書いている人
pokopan_black
夏は毎年冷房病と不規則な生活で自律神経がぶっ壊れている。
明らかに体調が悪いが熱があるわけでもないため仕事を休みづらいのが最近の悩み。やっぱり夏はクソ。はっきりわかんだね。
粉溜(アテローム)とは
1か月ほど前のとある日、何気なく首を触ると1cmくらいのできものがありました。
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ニキビであれば押すと潰れてしまいますが、これは少し弾力がありトランポリンのように自然に元の形に戻ってしまいます。
実はこの症状自体は数年前から自覚していたのですが、押しても痛みがないうえ、首の後ろにあり触らないと存在に気付かないため、そのうち治るだろうと思い毎回放置していました。
この日も
"また出来てるよこのニキビ"、
"たまに首の後ろにできるんだよな~"
と思ったのですが、ふと、ある可能性に気づきました。
"これ毎回同じ位置にできてないか?"
”というかそもそも、気づいていないだけで本当は一回も治ったことがないのでは?”
そこでようやく普通のニキビではなく、いわゆる「イボ」というやつなのではと思いネットで検索してみると、まさに自分の症状にどんぴしゃの内容がヒットしました。
それが「粉瘤」です。
※ 画像が結構グロいので検索にはお気を付けください
粉瘤(別名:アテローム、表皮嚢腫<ひょうひのうしゅ>)とは、皮膚に袋状の構造物ができてしまい、その袋の中に角質や皮脂がたまって徐々に大きくなっていく良性の皮下腫瘍です。背中や顔、首にできることが多いですが、全身のどこにでもできます。
粉瘤は上記の通り良性の腫瘍ではあるものの、性質上自然治癒せず、徐々に大きくなってしまうというのです。
さらに、治療には手術が必要ということが判明し、大きなショックを受けました。
粉瘤は自然に消失することはないので局所麻酔をして手術で切除します。粉瘤を切除するときは表面の黒い点を含め、腫瘍の真上の皮膚をつけて切除します。大きさにもよりますがほとんどが日帰り手術可能で、手術時間は30分から1時間程度です。
ただ、幸いなことに日帰りで手術出来るとのことでしたので、これを機に治療することを決めました。
診察~手術前
治療するとなればまずは病院選びですが、駅近に住んでいることもあり運よく近くにあった形成外科クリニックに決めました。
ネットで診察予約を取りましたが、平日の午前中にも関わらず前にかなり並んでおり、肌トラブルで悩む方の多さを実感しました。
自分の順番が近づき、お昼ごろにクリニックに伺います。
診察結果はやはり粉瘤でした。
改めて粉瘤の症状について、治療には手術が必要である旨、手術の術式(どんなことをするか)、術後の処置に関して説明を受けます。
粉瘤は外から見えるイボが問題なのではなく、その下に老廃物を貯め込んでしまうゴミ袋のようなものが埋まっており、それが皮膚を押し上げているためイボに見えるそうです。
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そのため、治療するには外科手術によりこの袋ごと取り除きます。
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最後に、開口部を縫合します。
これで除去手術は終了ですが、その後経過を見ながら数日後に抜糸を行うことでようやく完了となります。
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手術の日程を予約し、この日は帰路につきます。
最短で診察当日も可能だったのですが、心の準備がしたかったのでさすがにやめました。
手術当日
特に検査や食事制限がないため、普通にいつも通り過ごし時間になったらクリニックへ向かいます。
名前を呼ばれ案内されると、患部が見えるように上着だけ脱ぎ、息が詰まらないよう鼻と口の部分が開いている枕を使ってうつ伏せに寝転がります。
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麻酔を打たれ、いざ手術が始まります。
これまであまり緊張していなかったのですが、ここにきて一気に怖くなりました。
麻酔が効いているため痛みは全くなかったのですが、何か良くないことが起きるのではないか、容体が急変するのではないかという妄想に取りつかれてしまい、緊張がピークに達しました。
以前過呼吸になった時のことを記事にしたのですが、あの時と同じく息がちゃんと吸えていない感覚に陥り、完全にパニック状態でした。
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ただ、逆に言えばあの時の経験があったからこそ自分がパニック状態であることを自覚し、出来る限りゆっくり呼吸することに努められました。
麻酔の時間を除けば切開していた時間は5分~10分ほどだったと思います。傷口を縫合し、結局何事もなく無事に手術が終わりました。
激しい運動を控えることや入浴の注意点などを聞き、この日は終了です。
日帰りなら余裕だとイキってましたが、とにかく緊張しました。
切開が始まる直前にめちゃくちゃ緊張してきたことを先生に伝えたのですが、大丈夫ですよ~くらいの感じで流されたのはまだ許してませんw
術後~現在
抜糸までは大体1週間くらいですが、雑菌が入らないようにガーゼを貼り替えながら過ごします。
痛みに関して言えば、傷口が少し張るような感覚はありましたが、痛くなったりは特にありませんでした。
お風呂に関してはシャワーであれば浴びられるので、生活の不自由は特に感じませんでした。
ですが、ガーゼを固定する為に貼っていたテープがとにかく痒く辛かったです。
現在は抜糸も終え、傷口も分かりづらくなってきました。
先生の説明によると手術箇所の皮膚が硬い状態が半年~1年ほど続くそうですが、触らないと分からないですし正直実害は全くないので気長に待とうと思います。
総括
最初に記載した通り結構長い付き合いで気になっていたので、この機に治療出来てスッキリしました。
保険も効くため治療費は1万円程度で済んだのも嬉しかったです。
再発する可能性は0じゃないそうですが、そうなったらまた手術しようと思います。
これで地味に嫌だった美容室で首の後ろを見られてちょっと恥ずかしいのが解決できました。
ただし治療の傷痕は残るのでイボを見れらるのとどちらが嫌かみたいな話にはなりますが、粉瘤は自然治癒せず年々大きくなるとのことですので、大きくなって症状が悪化してしまう前に治療するのが良いのではないかと思います。
兎にも角にも、やってよかったです。
・・・
あとがき
粉瘤は老廃物の溜まり場であるため、取り出した腫瘍はめちゃくちゃ臭いらしく内心楽しみにしていたのですが、病理検査という腫瘍が悪性でないかをチェックする検査に回されたため結局見ることが出来ませんでした。
(お願いすれば見れたかもしれませんが、余裕ありませんでした)
この病理検査の結果はまだこれからなので、また結果が出たら報告します。(たぶん)
最後に、緊張してパニックになったという治療を悩む方には最悪のレポートでしたが、決してリスクの高い手術ではないのでこの記事が皆様の一歩踏み出す勇気になれば幸いです。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
それでは、また。
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