【恋愛】003 恋愛の負のスパイラル
相手の言動に一喜一憂しているようならそれは恋であり、それは単なる片思いの領域を脱していないのかもしれない。
そして、それは相手を信用出来ていない証でもあり、相手の言動が自分を満たしてくれない証でもある。
満たされないからこそ、自分の中にこうなってほしいという相手への理想像を作りあげてしまう。
実は、自分が恋い焦がれているものは自分の中で作り上げてしまった相手の理想像であり、
自分の心を満たしてくれないありのままの現実の相手に恋い焦がれてはいない。
この理想像の相手に現実の相手をより近づけ、自分の心を満たしたいという自分の欲望が見え隠れする。
相手からの愛が感じられないからこそ、自信がなくなるのと同時に、嫌われたくないという想いが強くなり、偽りの自分を演じてしまう。
我慢して相手に合わせて、出来る限り相手に尽くすけれど、我慢の限界を超えるとオブラートに包んだ言い方で、相手に本音をチョロ出しして、
より相手が自分に愛情を感じさせてくれる人に変わるように期待してしまう。
これが相手を変えようとする始まりかもしれない。
過去と相手は変えられない。
未来と自分は変えられる。
僕は、この掟を破り相手を変えようとすると、結果的に自分そして相手をも傷つけかねない事を学んでいる。
相手のためにやっていると思っていても、相手に頼まれているわけではない時点で、相手が喜んでくれたら自分の心も満たされるという自分の欲望でしかない。
でも、自分が努力したのに相手の反応がよろしくないと自分の心は傷ついたと認識する。
相手から頼まれてもいないのに、自分が良かれと思ってした行動が、自分の思い通りの結果にならないと、自分の心を傷つけていく。
この負のスパイラルにハマってしまうとなかなか脱出出来ない。
これを続けていても、よっぽどの事がない限り、相手との関係は悪くなったとしても、良くなる事はないだろう。
なぜなら、自分に愛を感じさせてくれない、ありのままの相手を受け入れられない時点で、
自分では気が付かないうちに、結果的に相手を否定しまっている事が多いからだ。
自分では相手のためにという気持ちなので、自分が悪いとはなかなか思えない。
僕は、この負のスパイラルから脱出するのに1年半くらいかかった。
脱出するきっかけを与えてくれたのは、人との出会いだった。
どんな出会いであれ、人との出会いは大切にするべきなんだろう。
今の僕は、その当時の出来事を良い想い出として語る事が出来る。
それは、出会った人達のおかげで心で気が付けたからだ!
出会いが自分というものを変えさせてくれる!
出会えるという事は、何とも魅力的で素晴らしいものだ!