失恋の終わり時
失恋を乗り越えた時、失恋が終わった時っていつなんだろう。
前より泣かなくなった時、美味しいものがちゃんと美味しいと感じるようになった時、他に楽しいことができた時、新しく好きな人ができた時、失恋相手を思い出さなくなった時。
人によってきっかけや気づくときは様々だけど、私はそのタイミングがうまく表現できない。恋の終わりは失恋した時じゃなくて、失恋が終わった時こそ重要なものがある気がする。
私はついこの間まで3年近く引きづった失恋があり、自分でも未練がましいというか、ここまでくるとしつこいしいいかげんにしろよという嫌気も差していた。
分かりやすく失恋を乗り越えたタイミングというのは表せないけれど、失恋からある程度の回復には何段階かあると思うので、今日はそういうことを書いていきたいと思う。
冷却期間~失恋初期(どん底期)
失恋してすぐはよく泣く、意欲低下などあると思うが、私は冷却期間5か月の末に別れたので、別れてからももちろん辛かったが冷却期間が一番の地獄だった。仕事中でも毎日涙目になっていたし、一日一日を生きるのに必死だった。その間5キロは痩せた。
別れてから半年は週一回号泣していた。けれど別れる前よりは仕事に集中できるようにはなっていたと思う。
失恋3か月~1年(リハビリ期)
次の出会いに向けて行動し始めたのは失恋3か月以降からだったと思う。コロナ直前に街コン参加し、その後はマッチングアプリの普及が急速に進んだため、流行に乗ってとりあえず登録していた。引きずりながらも、リハビリがてら異性に出会ってたのがこの時期。
それなりに生活できるくらいにはなっていたけれど、半年くらいで一気に落ち込んだ時があり、引きこもり生活に危機感をもちYouTubeでとりあえずラジオ体操を始めたのがきっかけで宅トレ動画に出会い、以降一年は宅トレにハマることになる。
失恋1年過ぎ~2年半(迷走期)
失恋して1年少し過ぎた頃、29歳の誕生日を迎えたタイミングで30歳になるまでの1年間限定で婚活をしてみることに決めた。理由は元彼を忘れる機会と元彼に再アタックする理由が欲しかったから。
別れてから1年、多少出会いはあったものの結局元彼が忘れられなかった。
1年たっても未練がましい自分へのいらだちと、こうなったら元彼にもう一度アタックしてみたい、でもその前に色んな人と出会ってみてから決めたいと謎の克己心?挑戦心?が生まれたのでその気持ちに従ってみることにした。
あと、単純に婚活で色んな人に出会うのって勉強にもなるだろうし、あわよくばイケメンに出会えるかもしれないという下心もあった。
結果1年間婚活はして9人の男性と一対一のデートをした。最後に出会った人とは音信不通になるまでなんだかんだ8か月やり取りがあったけど、大体は1回~3回くらいのデートだったと思う。
この頃はやけくそながらも行動力があったし、仕事もやっと集中できるようになってきて、ちゃんと日常生活を取り戻していた気がする。
2年半~現在(乗り越えた気がする期)
1年間の婚活を経て、婚活終了ぎりぎりで好きになりかけた人がいたが、最終的には音信不通で終わってしまった。とても悲しかったけれど、その人のことを考えているときは元彼に対する気持ちがなくなっているかもと感じたし、初めて元彼以外で好きになっていて自分でもびっくりしたしうれしかった。そういう意味では音信不通さんにも感謝。
結局婚活を終えてからも元彼に連絡をすることはなかった。正直未練はあったけど、行動に出るのはなんか違うなと思った。これ以上縁にすがりついてきもい自分にはなりたくないなと思ったし、なんとなく一区切りついた気もした。
現在、別れてから約3年になるが、元彼のことは全然覚えるしあわよくば連絡こないかなと思う日もある。でもその度にやっぱなんか違うなという自分もいる。多分、なんか違うっていうのは正解なんだと思う。好きだけどね。
失恋の終わりは自分にしか分からない
こうして振り返ってみると、今の心境にいたるまでこれだけの時間を費やしたのかと少し気が遠くなった。でも私にはこのくらいの時間が必要だったようだ。
失恋に浸りまくり得られる栄養は吸い尽くしたからこそ、今はなんか違うかもと言えるのだ。
恐らく私の失恋段階としては3か月以降から日常生活への支障が緩和されて、1年以降から新しく行動する意欲がわいてくる感じだった。
多分自分でも無理やり執着していただろうから、ほんとのところはもっと前に終わっていた、立ち直っていたのかもしれない。気持ちを自覚して言葉にできるようになるまではタイムラグってつきものだ。
元彼のこと、本当に好きだったし執着していたんだなと今では冷静に振り返ることができる。私みたいに失恋で苦しんでいる人の明日が今日よりも穏やかで幸せで笑顔になれる瞬間が増えていることを祈っている。
大丈夫、ちゃんと眠れるよ。安心してね。