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Negative Lab Proとお店データ化の比較

背景

フィルム写真熱の再燃

 ここ2年ほどデジタル一辺倒だったが、年末年始に帰省した時に家族アルバムを見て、フィルム写真を撮りたいなと思った。
 最近一応節約をしているつもりだったので、状態の良い (ほぼ未使用に見える) Nikon F3を衝動買いしてしまった。とても質感が高くて満足している。

Negative Lab Proによるデータ化

 フィルム写真のサイトを色々見ていると、デジタルデュープなるデータ化の手法があることを知った[1][2][3]
 もともとRAW現像が大好きなのでやってみたいと思ったが、各種サイトに自力でやるのは難しいということが書かれていた。さらに調べる中でNegative Lab Proという便利ツールがあることを知った[4][5]
 かなり優秀なソフトらしいが、本当にお店データくらいの綺麗な写真が得られるか一抹の不安があった。

目的

 Negative Lab Proによるデータ化と、お店データ化の比較を楽しむ。
 注記:お店データへ近づけることが目的ではなく、Negative Lab Proで自分なりの満足のいく写真が出来たとき、お店データと比較するとどうなるかを確認する。

方法

撮影

・カメラ:Nikon F3HP
・レンズ:Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZF.2
・フィルム:Kodak GOLD 200

現像、お店データ化

・お店:カメラのアマノ

フィルムスキャン

・カメラ:Nikon Z6
・レンズ:AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
・その他:Nikon ES-2 (フィルムデジタイズアダプター)、Ulanzi VL-81 (LEDライト)

Negative Lab Proによるデータ化

・ソフトのバージョン:v3.0.2
・各種設定 デフォルトから変更したのは主に下記
 ・HSL:Natural
 ・Saturation:1
 ・Sharpen:Off

結果

上:Negative Lab Pro 下:お店データ です。

↑① Negative Lab Pro
↑① お店データ
↑② Negative Lab Pro
↑② お店データ
↑③ Negative Lab Pro
↑③ お店データ
↑④ Negative Lab Pro
↑④ お店データ
↑⑤ Negative Lab Pro
↑⑤ お店データ

考察 ※あくまで主観

明るさ

 写真③④はお店データだと露出オーバーに思うが、Negative Lab Proは良い感じに収まっていて好ましい。
 写真②はお店データだと暗部が潰れている感じがあるが、Negative Lab Proは良い感じに暗部が持ち上がっていて好ましい。

 Negative Lab Proではホワイトバランスの調整ができるものの、イエローに振ると緑も乗ってくるような感じがあり、調整が難しかったので今回はほぼいじっていない。
 その上で写真①はNegative Lab Proだと緑があまり出ず (黄色がかっている) 少し残念。ただ写真④の木の緑はしっかり出ている。この辺りはNegative Lab Proの処理内容が分からないので何とも言えない。
 全体的にはNegative Lab Proの方がお店データよりも、目で見た印象に近くて好ましいと感じた。

結論

Negative Lab Proによるデータ化をお店データ化と比較し、同等以上の好ましい結果が得られることが確認できた。一連の作業は楽しく有意義であった。

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