バルカン半島から中央アジアへの旅行　(その27)

8月4日　(その2)

昨日この野営場所に来るためにダムから林道へ乗り入れる際、キツイ段差を乗り越えてきた
降りは問題なかったが荷物を満載して登りでそれを超えるのは危なそうなので、まとめた荷物を一旦段差の手前に運んだ後、空荷でゆっくりの段差を越える事にする
最初にバイクに乗ったまま超えられないか試してみると、ガツン！
ダメでした😖
次はバイクから降りて慎重にアクセルとクラッチを操作しながら、ゆっくりと乗り越えると成功しました

パッキングを済ませて出発できたのは14:00
A4に並走する側道を25km走ってRadovišの町のガソリンスタンドで給油する
ついでに店員に頼んでWi-Fiを使わせてもらい、ネットチェック
おお！円ドルのレートが147円？
日本を出発する1カ月前163円だったのに急激に円が高くなって来てる
でも、まだまだ円安なんだけどね
しかし、出国前にドルを作って来なくてほんとによかった
Wi-Fiが使えたのでiOverlanderで付近のキャンプスポットをチェックできたので、今日の野営地は50kmほど走ったStrumicaの西にあるLake Vodocaに決定

Strumicaに向かう途中、急に道路が悪くなる
小さなタイルを荒く敷き詰めたような路面になる
結構振動を拾って走りづらい
取り付けたばかりの新しいキャリアに、金属疲労が溜まってしまうじゃあ〜りませんか

Strumicaの町は意外にもそこそこ綺麗な街
ローストチキン屋を見つけたら買って、どこか休める場所で冷えた飲料水とともに食したいとの野望もっていたが簡単に見つけられそうもない
街の雰囲気からしてあったとしても、こんな大通りに面した場所ではなく、飲食店が集まっている路地を探さないと見つりそうもない
チキン屋の見つからないまま街を通り抜けてしまい、諦めて目的地の湖に向かう
食料は充分持っているし、キャンプ地に着く前に水と酒を調達できればそれで良い
目指す湖は高台にあるらしく、山道を登っていく。途中で水場を発見して飲料水は無事確保できた
後は酒だが湖に類着くまでに残念ながら酒を売っている店を見つけることはできなかった
Lake Vodocaに到着してみると、やはりそこは人造湖でなかなか良い場所を見つけることができ無い
湖を半周して道が悪くなってきたので、引き返そうかと思った場所に何やら民家とはちょっと違うカフェかバーのような装飾の建物を発見
人がいるのでバイクを停めて酒を売ってもらえるかどうか確かめてみる

そこにいた住人はミテさんと言う体の大きな人物
彼は英語を喋れたのでスマホは必要なかった
自分は旅行者で、今日はここでキャンプをするために来た、お酒が買いたいのでマーケットを探している、あなたのところでお酒を買うことはできるかと伝えると残念ながらここは普通の民家だと言う
でも、もし必要なら私が持ってきてあげようかと言ってくれた
うーん、どうしようかと悩んでいると、家の中に入るように招かれお邪魔することに
中には、彼の奥さんのソフィアさんと2人の娘さんがいた
その家は、彼のバカンス用の家で、今キッチンを新しいものに取り替えようとしているところだ、と説明してくれた
中は台所用の家具が雑然と置かれている
君は何が欲しいんだと聞かれたので、とりあえずビールともしあるならば、ローカルのウイスキーがあれば500ミリほど欲しいことを伝える
ウイスキー？ラキなら有るよ言って、とりあえずテイスティングしてみるかと聞かれ、是非も無い
彼の持っていたラキは琥珀色をしていてアルバニアで飲んでいたラキとは別物
ほとんどウイスキーに近い味わいでかなり上等なものだった
マケドニアでは、これをラキヤと呼ぶそうで彼が自分で作ったと言う
酒を作る仕事をしてるのかと聞くと、農家だと言う
そこから彼の作ったトマトとチーズなどつまみながら宴会が始まった

結局その夜は、彼の隣の別荘の友人夫婦も交えて夕食をごちそうになり、テントもベランダの庇の下に張らせて貰いそこに泊まることになった
たまには賑やかな夜も良いものです
幸運な出会いに感謝
本日の走行距離80km