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バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その25)

8月3日 (その2)

A2から降りて廊下の一般道を北上する
しかし、どうも雲行きが怪しくなってきた
進む方向の雲が先に見える街に雨を降らせているようだ
このまま進むと確実に雨に捕まる
ちょうど燃料がリザーブになったところだったので、給油ついでにガソリンスタンドで雨宿りすることにする

スタンドで給油終わり、ここで雨が通り過ぎるのを待たせてもらえないか聞くと快くオーケーしてくれた
スタンドの店員たちと、恒例の何人でどこから来てどこへ行くなどと話をしたりしていたら、コーヒーをおごってくれた
ありがとうございます
反応はいつも通り
中国人かとの質問に、日本人だと答えると急に態度が柔らかくなるのは日本人として光栄です
ほとんどの国で日本人だと言うと、歓迎してもらえるのは、やはり今までの日本の世界に対する良いイメージのおかげで、それを作ってきた日本全体の成果
それは日本人全員が起こって良いことだと思います
ただ、今の政権がやっている外国へのバラマキが良いとはとても思えないが、、、

コーヒーを飲んでると雨が降り出して、時折降りが激しくなったが、30分位で雨は通り過ぎてその間、そこの従業員や地元住民と話をしていたので待っている時間も短く感じる
マケドニアに入国してから気になっていたが、ネットが使えないので調べられなかった質問をする
ここに来るまでに結構モスクを見かけたので、この国のムスリムの割合はどのぐらいか聞くと、キリスト教とムスリムは半々位じゃないかとの事
そんなにいるのかと驚く
ちなみに、スタンドで話をしている人たちは、皆ムスリムだった

道路も乾き始めているようだったので皆に別れを告げてスタンドを出発
しかし、まだらに残る雨雲が時折雨を降らせる
途中で一度降りが強くなったので途中のスーパーマーケットのひさしの下に避難
再度走り出す
途中でローストチキンの店を発見して、急に食べたくなり、引き返してそこの若い主人にハーフで売ってもらえるか、値段はいくらか聞くと120デナルと言う
昨日買って飲んだ。冷えた飲料水1、35ℓと同じ値段
日本円で¥320か
即決
キャッシュで払おうじゃありませんか!
食べやすいようにぶつ切りにしてもらって包んでもらい、料金を支払おうとすると料金を受け取ってくれない
少し困るが、ありがたく好意を受け取ることにする
何かマケドニアって言う国が好きになり始めている今日この頃
こういうことが起こるから旅はいいんだよね
この優しい店長さんは聞いてないけど間違いなくムスリムでした

丁重にお礼を言って店を後にし、どこか休める場所を探しながら走ると道路沿いに開かれた青空市場を見つけその駐車場の端の木陰で昼食を取ることにした
久しぶりのローストチキンは、塩加減も良くうまい
小ぶりのハーフローストチキンを5分で完食
ごちそうさまでした

昼食を済ませ、北上
Tetovoと言う都市を通り過ぎて進路を東へ 45km走ってマケドニアの首都スコピエに到着
20数年前に立ち寄っただけで記憶もおぼろげだが昔の面影は全く無い
さすがに、首都だけあって綺麗な街並みだがコンパクトで落ち着いた都市になっていた
首都だからそれなりに安い宿はあるだろうけど、アルバニアのティラナは20ユーロ位から宿が有ったがこの国はどうだろう?
ネットが使えないのでチェックできない
機会があれば滞在したいところだが、自分の旅のスタイルでは大都市は今のところ縁がない
なので、今回は通り過ぎるだけ

マケドニアに居心地の良さを感じ始めてきたので、次の国ブルガリアの首都ソフィアへ最短距離でたどり着くルートを選ばないで、少し遠回りして、ギリシャに近い南の国境からブルガリアに入ることに決めた
なので、今日のキャンプ予定地はスコピエの南東80kmのŠtipの先にあるMantovoと言う湖の湖畔に向かう事にする

その後は順調に走ってŠtipを通過
街の手前で、燃料は既にリザーブになっていたので、その時スタンドに寄っておけばよかったと後から後悔する
湖の近くまで来たがスタンドは近くにありそうも無い雰囲気
でも一応ポリタンクに2.5リットルのほどガソリンが予備であるからまぁ何とかなるか
あと湖周辺に水を補給できる場所がないことも考えられたので、途中の民家で水を分けてもらおうと立ち寄る
そこの住民に声をかける
そこにいたのは若い男性で名前はマルコ
名前からすると、キリスト教徒か
頭に網傘をかぶっているし、養蜂をやっている家だったようだ
彼はとても愛想が良く、英語も堪能で水を分けて欲しいことを伝えると快く了解してくれて、その上大きな巣蜜を分けてくれた
なんかこの旅、わらしべ長者みたいになってきてるんですけど
なんか自分から変な電波でも出てるんじゃなかろうか?

民家から出発して、すぐに湖に到着
湖畔はやはり切り立っている
ここに車で3つの湖を通ってきたが、どこも人造湖で水をせき止めて作っている湖ばかりの様で、キャンプに適した場所は少ない
今回も湖畔は諦めて、水をせき止めるために作ったダムを渡った先の対岸の林道を少し進んだ木陰に隠れた場所で良いポイントを発見
キャンプの支度が終わって18:30
今日の走行距離は220km
まぁ、頑張った方かな
雨の足止めがなければ300キロ以上走れたけど、今日はこの辺で勘弁しといてやるか

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