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バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その70)

9月20日

相変わらず、今日も曇天
時折小雨が降る
明日は出発できるだろうか?
天気予報では朝の7時と8時が雨マーク20%

夕方はジョージアで会える最後の日ということで、石澤夫婦達とメトロの終点Varketiliの北側に新しくできた中国資本のショッピングモールにある中華料理屋で夕食
まだできたばかりで、テナントはほとんど入っていないガラガラ状態
モールの外にある中華料理屋はニ軒あって一軒はウイグル料理の店
これから中央アジアに向かうので、普通の中華料理の店に入る
ビールを飲みながら3時間ほど話し込んだ
帰国したら、また会う約束をして20時に宿に戻る

9月21日

放浪野郎改め晴れ男のヨシです
7時に起きた時はいつもと変わらず曇り空だったが朝食を取って出発の準備をしている間に雲が切れて日が差し始め、11時に出発するときにはすっかり天気は晴れに変わっていた
どうやらいつの間にか自分は晴れ男にジョブチェンジしていたようだ

勝手知ったるトビリシ市内を難なく抜けてルート1号を北上する
市の出口あたりの案内標識でイスタンブールまで〜百kmの表示
トルコから入国して、トビリシに到着した時もテヘランまで千〜百kmと表示されてたなぁ
これが誰かの役に立っていることを祈りつつ和べき方面への分岐点を右折、ルート3に入ってそこからひたすら北上
この道はグルジア軍道と呼ばれている
名前はイカついが川沿いのこの道は景色も良く、ジョージアの田舎の村や教会、スキー場がある峠越えなど変化に富んだ走っていて、楽しいルートだ
2019年に1度訪れていて、その時はロシアとの国境まで足を伸ばした
その時は国境を見て引き返してきたが今回はそのままロシアに入国するために国境まで行くことになる

飛び石を出た時は快晴に近い天気だったが、北上するに従って雲が多くなり始めた
スキー場のある峠を越える時はかなり風が寒く、今晩のキャンプが心配
標高は峠の頂上で2300ちょい
アルメニアでも2000m以上の場所はよく走っていたがこんなに寒くはなかった
多分、標高が5000メーターを超える雪を纏ったカズベキ山などの冷気が気温を下げているんだろう
16時半ごろゲルゲティ三位一体教会のあるStepantsmindaに到着
天気はすっかり曇り空、というかもう少しで雲の中
今日泊まる予定の三位一体教会はすっかり雲に覆われていて、自分が行く頃に晴れていて欲しい
Stepantsmindaのマーケットで食料品を買い込んで、最後にパン屋で焼きたてのほかほかのパンを買おうと思ったがタッチの差で売り切れて店じまい
パンを先に買っておくべきだった
仕方がないのでマーケットの冷えたジョージア塩パンを買い教会に向かおうとするが山を登り始めたところで雨が降り出してきたので急いで街に戻って雨宿り
今は使われていない様子のバス停にバイクを乗り入れて30分ほど雨が止むのを待つ
地図を見ていたらテレク川の西側に水場が有る様だ
雨がやんだので、教会に向かう前に水場に向かった
水場に到着してみると、その周りは牧草地が広がっていてキャンプし放題の場所だった
なので、相変わらず雲の中の教会に行く事は諦めて今日はここでキャンプすることにする
たどり着いた水場は広く駐車スペースが整備されていて、大きなプールもある
プールを覗き込むと広く汚れていて湧き出してる水も問題がないのか気になって味を確かめる
水を口に含むと味に違和感を感じた

これは、、炭酸水?
その水場は天然炭酸泉だった
炭酸はそれほどきつくなく、微炭酸程度なのだがこれは飲んだり料理に使える水なのかちょっと不安
何しろ初めてだし、場所によっては飲めたり、飲めなかったりもするのではないのか?
ちょうどそこに車で観光客がやってきて声をかけた
ジョージア人かと思ったらロシア人でここの水が飲めるかどうか聞いてみたら、ミネラル水だから飲むのは大丈夫だけど調理用に向くかどうかわからないと言っている
他にも小さなリュックを持ったこれまたロシア人が来て水を汲んでいる
とりあえず飲んでも大丈夫みたいだ
大体において、飲めないような水にこんな設備を作っておいたりしないか
後で調べたらちゃんと名前がありPansheti Mineral Springとなってました
ハハ
近くにあったプールも水浴びをするためのプールだったようで炭酸水浴ができるわけだ
天然炭酸水で水浴びかぁ
プールがきれいに清掃されているなら、ぜひやってみたいところだったが

水場から少し離れた場所にテントを張る
近くに廃墟があって、壁にやんちゃな若者たちがスプレーで描いたグラフィティーアートって言うの?が描かれている
中を覗き込んだら黒ずんだ床に、瓦礫や羊の毛などが散乱している
入り口は鉄格子になっていて、1番大きな部屋には隅にぽつんと1つだけベッドらしきものが置いてあるだけで、なんとなくカンボジアのツールスレーンを思い出す
自分の危機管理レーダーが反応してる
何や危険な香りがするので、この建物には近寄らないようにしよう
100メートル離れたとこで、キャンプはするけどね😙

明日はいよいよロシア初入国
いつもながら初めての国に入る時は、期待と不安で落ち着かない

入国に必要な特別なものは特にないよな
ビザ持ってるから大丈夫大丈夫なはず
でも相手は旧共産権の親玉ロシア
普通はない理不尽な入国条件か必要な書類があってもおかしくないような、、
でも、特にそういう話は聞いたことないし大丈夫かな
なんて考えながら就寝

本日の走行距離149km


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