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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その84)

2023/10/21

昨日、日没ギリギリでキャンプする場所を決めた
そこは粉々に砕けた乾燥した草や木の枝が積もっていて一見最高に良さそうに見えるが、実はその中に棘の付いた実が混ざっていた
別の場所を探そうにももう暗くなり始めているし、その周辺でここより良さそうな状態の場所がない
とげのついた味を取り除くことはとてもできそうにないし棘の実は割と小さめの実なので、普段使ってないフットスタンプを敷いて、その上にテント張った
これで何とかなるかと思ってそこでキャンプしたが、残念ながらそれがエアマットに何箇所か穴を作ってくれたようだ
空気を吹き入れても1時間位で空気が抜けてしまう
以前からもう少しずつ穴は増えていて、それでも空気を入れて3、4時間は持っていたのでだましだまし使っていた
キャンプをし続けるとわかるのだが、割と多くの場所で、そういったトゲのついた植物などが地面に落ちていたり、生えていたりする場所が多い
そういった場所でキャンプをしていると、マットに少しずつ穴が増えていく
補修用のテープもあるのだが、穴の場所を確認するのにある程度の大きさの静かな水面が欲しいがなかなか具合の良さそうな場所がない
浴槽が使えたりすると良いのだが、こちらの国々ではもっぱらシャワーしかない
とりあえず良い場所を探しながら旅行を続けるしかない

あと、もう一つ問題があって、昨日間違って到着しキャブレターを掃除した場所で気がついたのだがサイドスタンドがそろそろ限界に近づいてきている
バイクを止めのに、もっぱらサイドスタンドを使用しているが、ずっと積みっぱなしの重い荷物と使われている金属の素材に問題があるのか強度が元々弱い
アルメニアで一度溶接修理をしてもらったが、またすぐ曲がるようになってしまってきている
この問題は至急対策しないといけない
ここはやはりもう一度Dukan に戻って、昨日キャリアを直してもらった鉄工所で直してもらうことにしよう

キャンプ地を9時半に出発してDukanへ
まだ開いてないかなと心配したが、鉄工所は既に開いていた
昨日の外国人旅行者がまた戻ってきたので少し驚いていたが歓迎してもらえた
ここの社長のアドナンと社員である息子か親戚かわからないが、30代のクルド人アフメッドと1人少年アヤルがいて仕事を手伝っている
アドナンとアフメッドはアラビア語が分かるので、自分のやってもらいたいことを説明する
自分の依頼内容をすぐ理解してくれて、早速仕事に取り掛かってくれた
仕事は1時間ほどで終わり、料金はいくらか聞くと、旅行者からはお金は受け取れないと言う
こういうところが、イスラムの国を旅行する時の嬉しいところ
旅行者に優しく、親切な人が多い
感謝のを礼を伝える
時計を見て飯を食わないかと誘われ、繁華街に全員車で移動
昼食の後は、チャイハネで紅茶を飲み店に戻る
連絡先を交換して、写真を撮り鉄工所を後にする
ありがとう、感謝します

さて、今日こそは、スレイマニヤに到着しなければ
でも、途中で寄り道もするけどね
で、最寄りの寄ろうと思っていた候補の1つ、岩山から流れ出る清流が綺麗な場所があるようなので、そこに寄っていく
その集落の名前が Kani Shok🦀
カニショック!?
どんなショックなんだろうか?非常に気になるところだ

到着すると残念なことに川は流れておらず藻が繁殖した水たまりがあるだけだった
こんな水たまりではカニも生息できないだろうし、岩陰から巨大化したカニが襲いかかってくることもなくタバコを一服してその場を去る
多分春になって雪解け水で川の水量が増した時がこの場所の見所なのだろう

その後特にこれといったこともなく、スレイマニアに到着
スレイマニアは結構大きめの都市で、市内を抜けて街を見下ろす高台の場所で今日はキャンプする予定
山を登ってゴンドラを発見
ちょっと立ち寄って中を見学させてもらう
日本から来た旅行者だと言うと、歓迎してくれて色々な場所を案内してくれた
礼を言ってそこを出る

高台の稜線沿いにできた道路に車を止めた家族やカップルが夕日を眺めている
今日泊まろうと思った場所は夕日や夜景を眺める観光スポットになっていて夜遅くまで騒がしかったら嫌だなと思いながら、道路からの段差でテントが直接見えなくなっている場所で、地面は凸凹だが、何とかキャンプできそうな場所を発見
テントを設営した後、紅茶を沸かして夕日と夜景を楽しんだ

夜景は結構良い感じで100万ディナールの夜景と命名
勝手に命名するなって?、、、ですよね😞

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