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バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その44)

8月21日

9時半出発
あ〜今日もいい天気〜
じゃ〜朝起きて飯食ってパッキングして東に向かって走る機械と化すかぁ
もうほとんどルーティーン化してるな
こんな旅をやりに来たわけじゃないんだけどなぁ
おかしいな
何かしかの変化が欲しい今日このごろ

そんな思いが天に通じたのか、進む方角のトラブゾン方面の雲行きが怪しい
ごめんなさい、嘘です
変化いらないです
晴れで良いです
またもや狙いが通じたのか走ってるうちに雲は消えまた良い天気に戻った
ふう😮‍💨
なんかこの辺を走っているといつも天気悪いようなイメージが、、、
5年前のトルコからジョージアへの国境越えの時は嵐で国境の近くでテントを張ったら一晩中大雨で寄りに寄ってコンクリートの上でペグを打たないでいたので、テントが吹き飛ばされそうになるのを中から押さえながら一晩を過ごした
インドで買った安物のドーム型テントも浸水
次の日ずぶ濡れのまま雨の中を国境越えして凍えながらバトゥミまでたどり着いた苦い思い出が有る
まぁ今日は国境までは届かない
多分走れてもリゼ辺りか

トラブゾンを過ぎたあたりから、自分の走る反対車線
海岸側の道路あちこちに車がずらりと駐車されている
こちら側からは見えないが道路の横はビーチになっていて、トルコ人たちが海水浴を楽しんでいるのだろう
まぁそれは良いのだが、結構道路脇の歩道にテントを貼っている人たちがいるがこんな交通量の多い幹線道路の横でキャンプをしてたら落ち着かないだろうに
あと、以前よりもキャンプをするトルコ人が増えているような気がする
家族でピクニックを楽しむのは昔からだが、ちょっと遠いところに出かけてキャンプをすると言うトルコ人が増えている
ここに来るまでに多くのビーチを見てきたが、こぶりの牽引式キャンピングトレーラーを使っているトルコ人が多い
どこかのコンビニマーケットで貼ってあったキャンピングトレーラーが230,000リラ
日本円で1,00万円
そこそこいい値段
最近どこの国でも宿泊費が高くなっているので、その影響でキャンプをする人が増えているんだろうか?

途中、排気音が甲高くなった
次の街で確認してみると、やはりエンジンと排気管を固定するナットが1つ脱落して押さえ金具が外れそうになっている
メタルボックスから合うサイズのナットを取り出して取り付けて問題解決
ついでに、ケバブ屋で昼食を済ませて出発

夕方、そろそろ宿泊地を決めようかと思いiOverlander でチェック
水場に近いキャンプポイントを選んでそこへ向かう
ここに来るまでやはり海岸線は海水浴客たちの車で至るところに駐車の列が並んでいて少し不安になるが、どうやらその不安は的中していて到着したキャンプポイントは海水浴客でいっぱいでテント張るのは無理なようだ
多分この調子で、海岸沿いはどこも人でいっぱいだろう
この辺の地形はどこも海岸線まで山がせり出してきているので傾斜がきつくテント張れるようなスペースを見つけるのは難しい
しばらくキャンプ地を探すが、なかなか見つから無い
探してる途中、思いの他キツイ段差を超えてその衝撃で荷物に引っ掛けていたプラスチックの水バックの取っ手がちぎれて道路に落ちた
あ〜重宝していた水バックが早くも壊れてしまったか
予備でもう1個持ってきているけど今度は壊さない様注意しなければ

ようやく見つけた場所は、幹線道路の海岸側にかなり広く作られた遊歩道で一定の間隔で東屋がいくつも設置されているが、人気がまるで無い
それもそのはずで、遊歩道から海岸へは3メートル以上の段差があって海岸に全くアクセスできないのだ
自分は海水浴をしないで、一晩泊まるだけ
しかも水場もある
まさか自分が道路脇でキャンプすることになるとは夢にも思わなかったが、こうなったら仕方がない
気持ちを切り替えていこう

荷物をおろしてテントを張り、夕日を眺めながら東屋で気温が下がって心地良い風に吹かれる
うん
なかなかここでキャンプするのも悪くないかもしれない
この季節、道路脇でテント張ってようが海パン1丁で水浴びをしてる男がいようが何もおかしい事は無い
こうしていると、もうすっかり身も、心もトルコ人になった気分である
まぁ、あれだ
何しても心の持ちよう次第ってことだ

本日の走行距離253km

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