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バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その48)

8月24日 (その1)

7時半作業開始
タイヤの空気は完全に抜けている
とりまコンプレッサーで空気を入れようとするが、全く空気圧が上がらない
???
タイヤがリムにはまっているように見えても、コンプレッサーが小さすぎて漏れる空気の方が多くて空気圧が上がらないのか?
タイヤを外して、隙間が大きそうなとこを抑えたりなどして空気を入れてみるがやはり空気圧は上がらない
仕方がないので、そのままタイヤを持って8時過ぎに軍のキャンプに向かう
昨日話をした英語使いのアッティラは今日は非番らしく歩哨はイブラヒムがしていたので
挨拶
彼はガジアンテプ出身らしく、去年その町通ったよー、食事がおいしいことで有名らしいねーと言うと喜んでいた
彼は電話でアッティラを呼び出してくれた
途中でイルハンと言う若い兵士が紅茶とサンドイッチを持ってきてくれたのでありがたくいただく
アッティラに状況を説明し、この基地内で誰か大きい携帯コンプレッサーを持ってる人はいないか聞いてもらうがいないようだ
うーん
修理屋を呼んでもらうようかな?と考えているとイルハンが自分の自家用車で15キロ離れたPosofと言う町に乗せていってもらえることになった
ありがたい

イルハンの運転する車で自分とアッティラの3人
Posofの入り口のタイヤの修理屋で後輪を見てもらう
やはり、パンクしていてArtvinで修理してもらった箇所から空気が漏れていた😩
Artvinの修理屋はチューブレスの修理に使うねじ込み式の修理の仕方ではなく、タイヤの裏側にパッチを当てる方法で修理していたので少し気になっていたのだが、、、
Posofの修理屋は口数が少なく、ぶっきらぼうな感じの人だったが修理代を受け取ろうとしなかった
アッティラが言うには彼から自分へのギフトらしい
ありがとうございます

キャンプに戻り、イルハンにお礼を言う
早速バイクにタイヤを取り付けるのをアッティラが手伝ってくれた
しばらくアッティラと話をした後、夜勤明けの彼はこれから眠るために戻るよと言うことなのでそこで別れを済ませる
いろいろ助けてくれてありがとう
また会う日まで元気で

1時間ほどでパッキングを済ませ、12時ごろ牧草地を後にする
ここを去る前に軍のキャンプに寄ってみるが初めて見る顔の若い兵士が歩哨を勤めているだけで他に誰もいない
みんなによろしく言ってもらえるように伝えて出発
国境まであと30km
もう出国したも同然
やっとトルコとお別れか〜
ジョージアに入ったらビールをガバガバ飲んで豚肉を食いまくってやる

、、、ところが、そうは問屋がおろさなかったンデス
あと国境まで200mのところでまたまたまたまた 🎉PUNK🍺
マ、マジすか?
いやぁ、刻んで来たねぇ
も〜これは呪われてるとしか思えないね
ここまで来るとトルコから出られる気がしない
バイクを止めたあたりには、レストランが1軒、他に民家が1軒
どちらも人気なし
もうこうなってくると、頭もろくすっぽ働かない
怒りと絶望で!
ここまで精神的に追い詰められるのも久しぶりの気がする

とりあえず落ち着け!オレ
まず、聞き込みだ
向こうから歩いてくる2人組の男に声をかける
この辺にパンク修理する店はないか聞くが知らないようだ
Posof にどうやって行けるか聞くとタクシーしかないんじゃないかとのこと
国境まで行けばタクシーがいるから行ってみろと言うので国境に向かう
国境手前でタクシーの事務所を教えてもらい、そこで15kmの距離にあるPosofまでの値段を聞くと片道450リラ
ダメだ、こりゃ
いや、タクシーだとそんなもんか
もちつけオレ
とぼとぼとBikeまで戻りとりあえずヒッチハイクしかないかと考え、その準備で道路脇の草むらでテントを立てていると、1人のおじさんが通り掛かって声をかけてきた
事情を説明すると、荷物を預かっても良いとの事
そのおじさんはチャマルさんと言い、人気がなかったレストランの人らしい
おお!ラッキー
助かります

チャマルさんは落ち着きのある静かな人で降臨のパンクしたバイクをレストランの敷地内まで移動させるのを手伝ってくれた
これで荷物とバイクの置き場所は確保できた
後は、タイヤを持ってヒッチハイクをしてPosofへ向かい、朝パンク修理をしてくれた店に行って何か良い方法がないか聞いてみなければ
しかし、ここまでパンクを繰り返すと言う事は、もうこのタイヤはチューブレスタイヤとして使えものにならないのかもしれない
新しいタイヤと交換するか、もしくはチューブを中に入れてチューブタイヤとして使うかだ
ただPosofでそれらが手に入るかどうかは見込みが薄い
チャマルさんに聞いたらアルダハンかカルスの街に行かないと手に入らないのではないかとの事
まぁ、心配しても仕方がないので、とりあえずPosofにヒッチハイクで捕まえたミニバンで向かう


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