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バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その59)
9月6日
寒くて、夜中に2回ほど起きた
さすが、標高3000m越え
去年イランにバイクが持ち込めずに引き返す道のり、ギュムリ辺りを走っていた時に見た雪の積もった山が今から思えばこのアラガツ山だった
マップで確かめてみると4000メートルチョット
その時はなぜ2000メートル級程度の山で雪が積もっているのか不思議だったが、走ってる場所が標高1600メートルだったので、それほど高く感じなかっただけだ
朝食をとってのんびり気温が上がるのを待つ
今日は移動もしないで、ここでのんびり連泊するつもり
今キャンプしている場所には、他にも2組のキャンピングカーがキャンプしている
どちらもドイツ人で乗ってる車もフォードの同じ車種
10時ごろ道路際でキャンプしているステファンとニッラのキャンピングカーまで、コーヒーをご馳走になりに行く
昨日到着したときに彼等と少し話をしていて、明日ここを出発する前にコーヒーをどうかと誘われていたのだ
ステファンは病院に勤めていて、ニッラは医療関係の学生らしい気さくなカップル
ステファンは無給にはなるが6ヶ月の休暇をとって、ニッラとともに学校が始まるまでの間バカンス旅行をするために来てると言う
お互いの旅行について話をしたりしながら、コーヒーをご馳走になり、別れ際になんと自分が探しているキャンピングガスのカートリッジを1つプレゼントしてくれた
なんて幸運😳
出発の邪魔にならないように別れの挨拶を交わしてテントに戻る
正午前に、ステファンたちは出発して行った
自分は時間つぶしにLake Kariのほとりに有るゲートで閉鎖された施設に侵入、、もとい入場して散歩させてもらう
昨日、トレッキングの客たちも勝手に入っていたので大丈夫だろう
地図で調べるとAragats Cosmic Ray Research Stationとある
宇宙線観測所?らしい
全く人気がないわけでもなく、まだ使用されているらしき建物が1棟
車も二台ほど止まっている
自分がうろうろしていても特に注意されることもなく、他の建物は廃墟状態
倒れた鉄塔や錆びついた車両の残骸
中にわけのわからない機械も混じってまさに旧共産国的廃墟で雰囲気出てます
自分は廃墟マニアじゃないので、散策はそこそこに切り上げて、さて次はどうしよう?
キャンプにはもってこいの場所で連泊、そして夜寒い、、、これは今回のようにメインのキャンプストーブがダメなときにバックアップのために持ってきているウッドストーブを使う良い機会じゃないだろうか?
それと、これから季節的に寒くなるので我慢できない寒い時にウッドストーブで炭を焼いて暖を取る事はできるかテストもしたい
てな訳で、麓の村まで必要なものを買い出しに行こうと思ったが、何やら天気が微妙
晴れそうな雨が降りそうなよくわからない天気
14時まで待ったが特に崩れるような感じは無いので、22キロ先の村へ出発
村に入る手前で、道端の広葉樹の下に落ちている枯れ枝を集めて帰る時に積んで帰れるように目立たない場所に置いておく
村のマーケットを何軒か回って、必要な食料を手に入れて残るは調理用に使える炭
しかし、売ってはいるものの1番小さな袋で3キロの大きさ
さすがにバーベキューをやるわけではないのでそんなに必要ない
仕方がないので村の中心部の役所前にある大きなレストランに入りそこの従業員に1キロだけ炭を売ってくれないか頼んで何とか売ってもらうことができた
これで必要なものは揃った
雲行きも怪しいので急いでキャンプ地に戻る
集めておいた木を荷台にくくりつけて走り出した頃に雨が降り出した
どうやら間に合わなかったようだ
山の方も黒い雲に覆われている
諦めてカッパを着込んで走り出す
今回の旅で初めての雨天走行
雨の勢いはどんどん強くなるし、ただでさえ標高が高いので雨も冷たい
たかだか20キロ足らず、30分ほどの我慢だと思ってタカを括っていたがそのうち雷も鳴り始め買い出しに行く時間を1時間早く出発していればよかったと後悔する
雨用のグローブを装着するのが面倒だったので素手で走っていたが手がかじかんで来た
しかもキャンプ地到着する頃に雨は雹混じりの雨に
這々の体でテントに戻り、荷物を下ろしバイクにカバーをかけ、テント内に避難
ふう
ひどい目にあった
せっかく集めてきた枯れ枝も濡れてしまった
しかし、炭はビニール袋に入れていたのでかろうじて無事
ビニール袋にはいくつか小さな穴が空いていたが何とか大丈夫なようで、ガスストーブで炙って火をつけて、それで暖を取った
うん
火力の調整こそ難しいものの何とか使い物になりそうだ
ただ、一酸化炭素中毒はやばいので、その点は充分注意しなければ
一酸化炭素チェッカーを買ってくればよかった
本日の走行距離45km
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