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バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その45)

8月22日

こんにちは
最近注意力が散漫になり、老化について何かと思いを馳せる人としての能力が右肩下がりな今日この頃
このまま海外で旅行などをしていて良いのか不安です
と言うのも、やってしまいました
落石を踏んでタイヤがパンクしました
ははは
現在先に進んでも戻っても最寄りの街まで30キロ以上と言う人造湖のほとりで途方に暮れています
トホホ
とりま、振り返って今日の朝から

朝5時半起き
現在リゼの街の手前の幹線道路脇の遊歩道
こんな場所でゆっくりしてるわけにはいかない
さっさと準備をして7時半出発
すると、何やら右側のエンジンガードが小刻みに震えている
止まって確認してみると、巻きつけてあるロープがあるのでかろうじて脱落しないでいるが、上側は完全に折れており下側もほぼ折れてしまっているようだ
今にも、完全に折れてしまいそうなのをだましだましリゼの街中まで走る
少しあたりを探して建築中のビルを発見し、地面に無造作に捨ててある短い鉄筋棒と番線をゲット
丁度作業員がやってきたので一応事情説明して持っていく許可をもらった
鉄筋を少し曲げて添え木がわりにして番線で固定した
とりあえずこれでジョージアのトビリシに到着するまでの応急処置とする
ついでに現金が少なくなってきていたので、20€両替してリゼの街を出発

リゼから最寄りの国境まで120kmなのだが、
まだ通った事が無い国境が1つ東側にある
ArtvinとArdahanを経由して240キロほど余計に走ることになるが、そちらのルートを通った方が側もジョージア側もまだ走ってない道を走ることになるので面白そうだ(この判断は、後々後悔することになる)

ジョージアとの国境の20キロ手前のHopaの町で海岸沿いのルートを右に曲がり、ここから山岳道路
徐々に標高を上げていく
気温が上がってきて暑い中、順調に走行距離を伸ばす
道路もそれほど広くはないが路面は状態が良くて走りやすい
正午頃Artvinを過ぎて人造湖沿いの道を走っているときに前方を注意を怠ってしまい、ハッとした時には避けきれずに、道に落ちていた落石を踏んでしまった
ガン!
強い衝撃を受けたがバランスは辛うじて保ち、少し空走して停車
その時、そのまま停車して入念にダメージをチェックすればよかったのだが、チェックを簡単に済ませて大丈夫だと判断
先ほど踏んだ落石の場所まで戻る
踏んだ石は衝撃でバラバラに四散していた
前輪と後輪きれいに踏みつけたようで、大きさはどうやら10センチ以上の長方形の落石だったと思う
大事がなくてよかったと再出発しようとしたときに、後輪がよじれる感覚
あっ!ヤバい‼︎
すぐ停車したが時既に遅し
パンクだ
しかもまたタイヤは完全にリムから脱落してしまっている
あー、やっちゃった😩

とりあえずバイクを可能な限り道の端に寄せ、荷物を下ろす
まぁ無理だとは思っていたが、一応自分の持っている小さなコンプレッサーで空気が入るか試す
全然問題にならない
今の現在地をスマホで確認
ここまで走って来る間タイヤの修理が出来そうな店は無く、戻るとしたら40キロ近く戻ったArtvinまで行かないといけない様だ
ここから先は小さな集落がいくつかあるが、そのうちのどこに修理店があるのか見当がつかない
あとどうやって修理できる店までタイヤを運ぶかだが、場所が場所なだけに路線バスはまず走っていない
乗り合いのミニバスぐらいは走っているかもしれないがどれがそういう車両なのかわからない、ヒッチハイクをするしか方法は無いが
とりあえず、荷物を道端に置いておくわけにもいかないので橋のたもとの林道にテントを張り荷物を中に入れた
いつでも移動できるように、後輪を手早く外しヒッチハイクを開始

去年アンタルヤの近くを走っていて、後輪に履いていた中華製タイヤがバーストした
後輪をホイールごと持って最寄りの街に行くためにヒッチハイクを試みたが止まってくれる車はなかった
前回は大きな街の近くだったが、今回はかなり田舎なのでどうなるか?
結果としては、2時間ほど頑張って二台の車が止まってくれた
1台は車を乗せるトレーラーで、仕事の途中のようだったが、最寄りの場所まで自分とホイールを運ぶのに1000リラ要求されたので断った
次に泊まってくれたのはピクニック帰りの夫婦で歳の頃は自分と同年代位か
車に積んであるコンプレッサーで空気を入れられないか試してくれたがやはり駄目
自分の持っているコンプレッサーと比べたら何倍も大きいが、やはり携帯用のコンプレッサーで入れられるような状況ではない
彼らも何か用事があるようで、自分をArtvinまで運ぶ事はできないようだ
しかし、代わりにここまで修理に来てもらえるように修理屋に電話をかけてくれた
できれば自分で街までタイヤを持っていって修理してもらいたいがこの状況じゃ仕方がないか

修理屋が来るのを道路際で待っていると、そこに警察がやってきた
巡回中のパトカーで中に3人の警官
1人は婦人警官
事情を説明するとやはり先ほどのタイヤ屋に電話をしたようで、修理人が来るから待ちなさいとの事
あまり贅沢を言える状態じゃないんだけど、気になるのは出張料金が入っていくらかかるのか気になる
ここはトルコだし
警察官を通して料金を確認してもらうと、92$とか言ってる
ん?
高くね?
ちょっとその値段だとキャンセルしたいなぁ
警官にその旨を伝えるがとにかく、ヒッチハイクしても誰も止まらないとか言って修理屋を待てとのこと
そんなのチャレンジしてみないとわからん
また電話で何やら話をして、38$ならどうだとか言って来た
まぁ状況も状況だし、その値段なら良いかと了承して修理屋を待つことにする
方針が固まったので警官たちは去っていった

と言うわけで、修理屋を待っているんだがなかなか来ない
今日はここに泊まることになるが、今持っている水が2ℓほどで心もとない
人造湖に流れ込む川のBerta Çayıの水は青緑色で飲料用にはとても使えるような感じではないが、よく見ると自分がテントを張っている支流にも僅かに水が流れている
テントの場所からでは川岸まで降りていけないが、支流を100メートルほどさかのぼると支流に近づいて水を汲む事ができた
水の色は綺麗で口に含んでみても嫌な味はしない
マップを確認しても、上流に民家はなさそうだし飲んでも問題はなさそうだ
水問題解決
ついでに、水浴びも済ます
ヒャッホウ
そんなことをしている間に日が暮れた
結局修理屋は来なかった

本日の走行距離192km

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