コーカサスから中東へのバイク旅行 (その63)
2023/9/29〜10/2 (その2)
ここでの滞在は楽しいもので、いつでも話し相手はいるし何か必要なものはあるか何度も聞いてくる
彼らの細かな気遣いが嬉しい
意外なのはあまり外国人と接する機会は無いと思うのだが、彼らの思考や態度はスマートでとても付き合いやすい
彼らの言ってることもとてもわかりやすいし、自分の言ってることもちゃんと受け止めてもらえていると思う
このスタンドのオーナーというか、1番偉い人物が誰だかわかった
その人はリジャル
人当たりは柔らかく、頭が切れる
仕事ができそうな人物だ
彼はこのスタンドと向かいの服屋とアパートメントを担当しているようだが、他にも担当している商売がありそう
リジャルの弟シダル
変な抑揚で英語を喋る面白い人物
彼は何の仕事を担当しているのか知らないが何かのビジネスの責任者をやっているんだろう
自分が付けたレッテルは、嘘つき男ナンバー2
ナンバー1はラクマン
お昼の礼拝に一緒に行こうと、オルハンに誘われて一緒に行くことにする
中に入ったらしゃべらないようにと注意されたのでなるたけ礼拝の端の方で、静かにイスラムの祈りを観察していた
仕事の長い時間ではなかったが、次第にうつらうつらとしてきてそのうちオルハンに起こされた
いけね、寝ちゃったよ
日本でも葬式の時、お坊さんのお経を聞いてたら寝ちゃうもんな
モスクから帰る途中ロカンタに寄る
兄のマフメッドも合流して昼食を取ってからスタンドに戻る
ここに滞在してる間にやりたいことが1つあった
チェーンが伸びきってしまっていて、全開で張ってもゆるゆるの状態なので、コマを1つか2つ落としたい
ついでに言うなら、リアのスプロケットも終わっている
リアスプロケットとチェーンだけ交換してはまずいかな?
フロントスプロケットは上から覗いてみた感じでは、まだ持ちそうなんですよね〜
何とかこのままチェーンカットだけで走れるところまで走りたいなぁ
長い旅行生活ではぐくまれた貧乏性は、もはや重症レベルなのです
本来ならフロント、リアスプロケットとチェーン交換を同時にやらなければいけないらしい(インド方式)が古い設計のオートバイなので、フロントスプロケットを交換するためには、プライマリーカバーを丸ごと外さなければいけない
なので、中に入っているオルタネーターとプライマリーチェーン、クラッチ版を全て取り外し、フロントスプロケットを交換した後、また組み直してカバーのパッキン作業をしないとならない
最悪、今もっている工具を使い野良作業でできない事はないが、この車体のプライマリーケースを外した事は無いので、いざ追加で必要な工具が出たときにどうしようもなくなる
やるなら安全策を取ってどこかで工具が借りれるバイクか自動車の修理屋で作業したほうがいいだろう
今回ジョージアを出発する前に整備していた時に、プライマリーチェ-ンが緩んでるようなので、カバーを開けてチェーンを張りチューブガスケットを塗ってカバーを元に戻したが、元からついていたパッキンも次開けたら完全にダメになるだろう
インド製パッキンは質が悪く、それほど何回も再使用できない
今回日本から来るときに、プライマリーケース用のパッキンは持ってきていないので、それをどうするかも問題だ
日も暮れた夕方に昼の部の仕事を終えた丸っこいマフメッドが近くのバイク屋に連れて行ってくれた
そこの店主は年若くそれほど経験豊富ではなさそう
自分も作業を手伝いながら、チェーンをカットした
作業の邪魔になるので、左側のキャリアを取り外していると、1カ所振動で折れてしまっているところを発見
オーマイゴッド
また仕事が1つ増えてしまったようだ
これでまた滞在を伸ばす理由が1つできた😏
ヒヒヒ