バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その75)
9月25日
こんにちは
中央アジアを侵略するためにカザフスタンに向かっているガミラス星人のヨシです
今急いでるんです
何故かと言うと、ロシアとカザフスタンの国境付近で世界一周ライダーのアルマくんとランデブーを決め込もうとしていたのですが昨日野営した最寄りの街で連絡を取るためのWi-Fiが使える場所が見つからず、彼がどういう予定なのかメールで確認できなかった
ただ、昨日のメールの内容をだと国境に到着するのは午後になりそう
野営地を出発してアストラハンに向かって走りながらスタンドで聞いたりカフェを探したりしたのですがなかなか見つからず
結局、11時にアストラハンの街に到着して、カフェで親切なチェチェン人っぽい店員のスマホでテザリングさせてもらい、メールをチェックしていたところ、ちょうど彼からメールが届いてもう国境から60キロのところまで来ているらしい
ホワッツ?
昨日の14時ごろのメールでアティラウに到着したと連絡があったが、そこから国境まで300km
なので国境に着くのは今日の夕方ごろと予想していたのだがもうすぐ国境到着のようだ
だいたい彼のバイクは50ccのスーパーなシー ユー ビー
ワープ装置でもついてんのか?
こっちは国境まで100kmの場所にいるので、今日はゆっくり国境に向かえば良いと思っていたがのんびりしてる暇はなくなった
急いで国境に向かう
メールには国境に着いたらそのままロシアに入国するので国境に近いキャンプポイントで合流したいとあった
合流予定のキャンプポイントに到着
国境から3kmの小川沿いのなかなか良い場所
周りを確認したが、アルマくんの姿は無い
ここで待つのもいいが、ここから国境に向かっても行き違う危険性は無いと判断して国境に向かう
出国審査待ちのトラックで渋滞している横の対向車線を走って国境に到着
到着してバイクを停車させ、あたりの様子を確認しようとしているとほどなく1台の小型バイクが国境から出てきた
おっ!CUBじゃないかな?多分アルマくんだ
こちらが手を振ると彼も気づいて自分のバイクの横に停車させた
はじめましての挨拶を交わす
無事彼と合流することができた
YouTubeの動画の通り、爽やかな青年
図らずもジャストなタイミングで出会う事ができた
彼に今日の予定を聞いたところ、今日はもう移動するつもりはないらしいので一緒にキャンプをすることにする
合流する予定だったキャンプポイントも良い場所だが周りに買い物する店がなさそうなので、自分の提案で20kmほど戻ったKrasny Yarの街のマーケットで食料を買い、その街の川を挟んだ対岸の川岸でキャンプすることにした
その場所は、今日国境まで走ってくる間に見つけておいたのだ
国境を出てKrasny Yarまで一緒に走る
彼はすまなそうに50km/h までで走って欲しいと言う
彼のCUBは、リアキャリアが壊れているらしい
ふふふ、心配無用
自分のバイクもいつもそのぐらいで走ってるから
町に到着し、一番大きなマーケットで買い物
飲み水を補給したいので、近くにいた学生のグループに水を汲む場所を聞くと水の自動販売機のある場所に案内してくれて、そこで水を購入しキャンプ地へ向かう
川向こうに渡るのに戦場で軍隊が掛ける様な仮設の浮き橋を渡る
オートバイは1台80ルーブル
キャンプ地に到着して会話しながらテントを設営する
天気も良く、キャンプには最高の環境
海外で同じオートバイ旅行をしている日本人とキャンプをするのはこれが初めてなので嬉しい
彼は、カメラマンで日本でもCUBを二台所有していて日本1周を2回やった後、海外ツーリングもヨーロッパでベスパを購入して、今回は海外ツーリングは2回目で世界一周に挑戦する
旅行中に撮った動画をYouTubeにアップしているYouTuberでもあり、つい最近収益化することができたらしい若くてイケメン
ブサメン中年の自分は嫉妬を禁じ得ないがそんな事はおくびにも出さない
彼の機嫌を損ねるようなことは極力控える
何しろワープ装置がついてるようなスーペルなシーユービー
波動砲が打てても不思議ではない
ビールを飲みながらお互いの旅のあれこれを話し合う
夕方、買ってきた食材でバーベキュー
買ってきた味付け肉は鶏なのか豚なのか、非常に判断に迷う摩訶不思議な肉でどちらの肉なのか激論
あーでもないこうでもないとたわいのない会話が楽しい
見た目は完全に鳥肉、食感は確実に豚
スペイン系の国では若鶏をPollo ポジョ、老鶏をGalloガジョと分けて呼ぶがGalloなのか?
でもGalloはレストランの安いスープの具で使われていて自分も食べていたが、もっとゴムの様な弾力があってなかなか噛みきれない肉だった
歯ごたえが全然違っていた気がする
まあ味はうまかったのでどうでもいいか
彼は日本人に会うのは久しぶりで話は尽きず、焚き火を囲んで夜遅くまでお互いの旅行について色々と話し合った
本日の走行距離138km