コーカサスから中東へのバイク旅行 (その94)
2023/10/29 (その1)
7時起床
夜勤で働いていたホシュマンドは交代前の準備で忙しそうだ
スタンドのWi-Fiを使って、ネットをチェックしたり朝食を済ませて、9時に出発準備はできていたがモハメッドに挨拶してから出発したいのでしばらく待つ
彼は10時前には到着していて、オフィスを訪れると久しぶりの再会ができた
スレイマニヤに戻ってからの顛末を話し、結局バグダッドに飛行機で飛んでビザを手に入れて戻ってきた事と、これからキルクークに行きオートバイの整備をしなければならないので、どこか良い店はないか聞く
すると彼が車で案内してくれると言う
車の後に続いて出発する
出発してすぐのチェックポストで詰所に行かなければならなかったものの今回はビザを持っているので問題なく通過できた
15分ほど走って市内の北側にあるバイク屋を訪れたが、残念ながらそこでは断られてしまい、他にあてがないモハメッドとそこで別れてホシュマンドに教えてもらったバイク屋を目指す
彼に教えてもらった場所周辺は、たくさんの自動車の修理工場やバイク屋が集まっている通りだった
教えてもらった場所の近くにあるバイク屋でここはスーリの店かと尋ねると違うと言う
そこのバイク屋には10人ほどの人がいたので、その店がどこにあるか知っている人はいないか聞いても誰もわからない
ホシュマンドからスーリの特徴を聞いていたので、それを伝えるとピンときたらしいので場所を教えてくれと言うと、バイクで案内してくれると言う
ほんと、みんな親切だな
店から数百メートル北側にその店があって歳は若いな店主らしき人物にやってもらいたい作業、チェーン、スプロケットの交換とベアリング交換をしてくれと頼む
しかし彼はできないという
それは困った
ここで断られたら後はあてが無い
何とかやってくれないかと食い下がる
自分をここに連れてきてくれた別のバイク屋の2人も説得してくれているようだ
店主が若いと自分のバイクのようなアンティークなバイクを持ち込むと弄った経験が無いと言う理由で断られることがよくある
しかし、今回やってもらいたい作業は、他の最近のバイクともほとんど内容に変わりはなく、交換する部品は全て自分が持っている
最悪必要な工具がすぐに使える環境ならば、自分でやってもいい位だ
でも、ここイラクのバイク整備の料金はかなり安い様なのでやるべき事はここでまとめてやり切ってしまいたい
そういえば書き忘れていたが、実はまだタイヤの空気漏れも止まっていない
何とか説得に成功しやってもらうことになった
店主のスーリはホシュマンドに似て白い肌で髪が明るい茶髪
他に従業員なのか、2人の若者がお使いに行ったりしている
手際もなかなか良く、任せても大丈夫なようだ
店の中にもオンロード、オフロード250 CC位のバイクも数台あって中には、和歌山と書いてあるナンバープレートがついてるバイクもあった
そのナンバープレートは和歌山のほかにアルファベットとアラビア数字の他中国語らしき表示もあるわけのわからないナンバープレートが付いていた
自分も作業を少し手伝い、スーリ達とふざけながら整備をする
話を聞きつけてスーリの友人たちも数人集まってきて、なかなか賑やか
スーリの店の隣の車の整備工場の店主グアランも中々のキャラクターで、ずっと何かふざけたことを喋りながら周りを笑わせている
グアランはこちらが日本人だと知っていながら何度もニーハオと挨拶してくるので、お返しにペルシア語の挨拶のサラームと返す
その様子が面白いらしく周りを笑わせた
みんな陽気なバカばかりで面白い
昼過ぎから作業を始めて15時ごろに中休み
16時前には作業は終わった
交換しなければならない。パーツは全て交換
オイルも交換してもらい、後輪のリムからの空気漏れも止めてもらった
驚いたのは空気漏れを治すためにリムからタイヤを外すと中にチューブが入っていた
結局スレイマニヤのタイヤ屋はどうやってもうまくタイヤがはまらないので、チューブレスのタイヤの中にチューブを入れてそれをアリーに渡したようだ
そんなタイヤをグアランは器用にはめてくれた
完全に止まったかどうかは様子を見なければわからないが、ある程度空気漏れは抑えられたと思う
これでだめなようなら、バグダッドに行けば、多くの種類のタイヤが有るらしいのでその時考えよう
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